21 / 39
第一節
邂逅
しおりを挟むーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
味わったことの無い衝撃が身体を打つ
聞いたこともない音が僕の身体から鳴る
そして感じる浮遊感
僕は何者かに大きく吹っ飛ばされたと気づいた
宙に飛ばされたまま今度は落ちていく
衝撃にやられて声が出せない
動けない
僕はそのまま無抵抗のまま水の中へと大きな音を立てながら落ちて行った
ミラside
レインが吹っ飛ばされた時 私はもう動いていた
あの子が地面に叩きつけられるないように
あの竜から追撃を受けないように
だけど一足遅かった
レインはオアシスの水中に勢い良く落下し
水底に沈んで行った
「ダメ..!!」
私は飛び込みレインへと手を伸ばした
レインside
声が聞こえる
『だいじょうぶ?』
あなたはだれ?
『わかんない』
わかんないかぁ
『それで だいじょうぶ?』
大丈夫かと聞かれたら...大丈夫じゃないと思う
あんな衝撃を受けたのに冷静に思考を保ててるのが不思議だ
『じゃあなおしてあげる!』
え?
『きみがぶじにいられるように!』
なんで?僕は君が誰だか知らないし君も僕を誰だか知らないのに
『だって きみは...なつかしいにおいがするから!』
なつかしい...?
『うん!とてもにてる!』
誰なんだろう
『それじゃあきみをなおすよ!がんばって!』
え?ちょっと待って!!治すってどういうこと!?それにまだ聞きたいことが...
『うーん...ならこれをみせてあげる!』
そう言い僕の中に誰かに記憶が流れ込んでくる
美しい自然豊かだったこの国
精霊の祝福が舞い降りるこの国
過去の大文明の名残があるこの国
昔のこの国の様々な姿が移る
それはまるで旅をしているかのよう
景色が変わる度に周りに人が増えてく
赤髪の屈強な男性
緑髪の明るい女の子
橙髪の穏やかな老人
黄髪の神秘的な女性
紫髪の不思議な少年
青髪の...どこか見たことある少女
槍を担いでゆったりしてる細身の男性
手甲を着けて練習をしている華奢な女性
大剣を背負って豪快に笑う大男
表情を崩さず常に気を張ってる秀麗な女性
これは...誰の記憶だろう?
次に移り代わったのは戦ってる所だ
先程の人達が魔法や武器を使い魔物達と戦っている
僕が見てる記憶の主も勿論戦っている
その感覚が 僕の中に入ってくる
魔法 剣技 体術 足運び 視線 筋肉の動き
全てが身体に染み付いていく
それらが完全に僕に染み渡った時
僕の中の何かが強い力を出し始めた
ようやく分かった
これが魔法を使う為の魔力...体内の物とは違う
大自然と共鳴した神秘の力
『レ...!!』
誰かが呼んでる
行かなきゃ
『もうだいじょうぶ?』
うん!大丈夫だよ ありがとね
『それはよかった!』
また会えるかな?
『うーん...わからない!』
そっかぁ...
『レイン!!』
僕を呼ぶ声が強まる
『それじゃあいってらっしゃい!頑張って!』
うん!頑張ってくるよ またね!
『またねー!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる