エクリプス 〜砂海の章〜

nanaさん

文字の大きさ
20 / 39
第一節

もう一体

しおりを挟む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

竜が背中にいる僕を振り落とそうと身体を振りまくる

「そう簡単には落ちないよ!!」

こうしてる間も竜の背中は僕に滅多刺しにされて血が多く流れている

そろそろ弱ってもいいはずなんだけど...

『グギャァァァァァァァァァ!!!』

竜はまた咆哮を上げる さっきからずっとだ

「..おかしい」

抵抗はしてくるがさっきよりは弱く むしろ咆哮を上げる方を優先してる気がする

「..嫌な予感がする」







ミラside


目の前でレインが1人で戦ってる竜を見て思う

大半の竜には番が存在する

番が存在しない竜は戦闘意欲が高くなく生存を優先する

それは種の存続を最優先する という本能が刻み込まれてる為

だからこの竜はおかしい

「...長様」

「ああ、君は...あの子の連れの子か どうした?」

「今まで竜と戦闘をしたことは?」

「...長となってからは無いがその前には2回ある」

「その2回のうち...どちらかの竜に番はいましたか?」

「...まさかっ!?」

それと同時に近くに巨大な魔力が出現した

「...君には申し訳ないが...」

「..レインを見捨てるつもり?」

「...そうだ 番が現れたとすれば私達は更に甚大な被害を受ける 何よりここにある機械で番をやれるとは思ってない...レイン君には悪いと思ってはいるが...長として 撤退をさせていただく」

「...そう なら私はレインを見守ってる」

「..私は止めない」

そのまま彼女は兵士達に指示を出し始めた



レインside

「うん?あれ?なんか長様達が動き始めてる?」

まるで何かから逃げるように...

「あれ?もしかして僕大ピンチ?」

それと同時に近くから轟音がし始める

「...このタイミングで現れるってことは...」


急に砂塵が舞い始める

風が強くなり砂嵐が起き始める

「砂嵐っ!?」

何かがおかしい

そう思った瞬間

荒々しい双角が竜ごと僕を吹き飛ばした




ミラside

辺り一体が砂嵐に呑まれ始める

「これは...魔術!?」

太古の文明...300年以上前の文明が作り出した魔法に準ずる超次元現象

魔法は精霊と契約を交わす事で使えるのに対し魔術は己の力のみで起こす現象

普通の契約者じゃ使えない程魔力が必要

だがその魔術が今ここで起こっている

でもその主は誰?

もしや...

「砂嵐だと...総員!街に退避せよ!!」

「でもそしたらあの嬢ちゃんはどうなんだよ!!」

「...砂嵐で視界が悪い状態でのあの子の救出は困難を極める 多大な被害を与えると判断した」

「だけどよ!!」

「このまま砂嵐に突っ込んで死者を大勢出すわけにはいかない!!これは長としての命令だ!!」

「...」

もし...あの竜の番がこの魔術を発動しているとしたら...

「レインがあの竜を倒しても番には勝てない...急がないと!」

それと同時に巨大な双角がレインを背中を刺してた竜ごと吹っ飛ばしたのはすぐのことだった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...