エクリプス 〜砂海の章〜

nanaさん

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第一節

討伐

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氷の槍雨に対し二体の竜が取った行動

それは...

「嘘...でしょ?」

僕がさっきまで戦っていた竜を角で持ち上げ

盾にしたのだ

竜は勿論氷の槍に串刺しにされ息絶える

「...とても残酷で非常 そして...合理的」

ミラちゃんのそんな声が聞こえる

「...特に何か思うほど僕は優しくない...でもあまりにも酷すぎるよ」

「..これが自然という理の残酷な一面 恐ろしい程に本能に組み込まれた合理性が最優先される..受け入れるしかない」

「...そうだね..それじゃあ気を取り直して...やろう」

僕達は槍を構える

「そうね..」

「家に帰ったらシャワーを浴びなきゃ」

「砂だらけになっちゃうかもしれないしね」

「そしたらご飯を食べて色んな魔法を試すんだ」

「その後はゆっくりして一緒に眠りにつこう」

そう言った後 僕達は二手に別れた

水の道を竜に向けて作り出し水流に乗って槍で突撃する僕

その場に留まって氷の槍を生み出し攻撃を始めるミラちゃん

「さぁ行くよ!!!さっきの仕返し!!」

水流に使った水を竜の拘束として縄のように足に絡ませつつ 氷の槍で竜の片翼を貫く

『グギャァァァァァァァァァ!!!!!???』

竜が悲鳴をあげている今も氷の槍は無慈悲に竜の身体突き刺していく

「まだまだぁ!!」

今度は竜の腹に槍を勢いよく捩じ込むように刺す

竜は暴れて抵抗しようとするが水の縄がそれを許さない


水の縄はどんどん伸びていき竜に絡み行動を封じていく

その間に僕は竜の真上に移動し氷の槍をまた作り出す

それにありったけの魔力を込め投げる

「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!!」


魔力の塊となった氷の槍は竜による魔術の妨害をものともせず胴を貫いた

「...まだ生きてるんだ」

氷の槍の雨に貫かれ血だらけの瀕死の竜に近づく

竜は瀕死なのにも関わらずこちらを強い意志の籠った殺意で睨みつけてくる

「...生き物を今まで直接殺したことは殆ど無かったけど」

生死の境界を彷徨い掛けてるこの状態で僕に殺意を向けられるその意志

「...凄いよ君は まだ出会って少しだけど何か違えば...君と仲間になれてたかもしれないね」

僕は竜の懐に手を置き一気に魔力を注ぐ

その魔力は僕の影響で変化し竜を一瞬で氷の像にし周囲一体を氷の大地に変える

「...やり過ぎたかな」

そう思いながら僕は急に来た謎の眠気に耐えきれず倒れながら眠りに落ちた






戦いによる死 それは生物を殺すのを初めて体験する者にとって強烈であり何かを目覚めさせるきっかけにもなる

今 この純粋無垢な少女の内なる化け物を目覚めさせるには十分な刺激であった



名も無き竜を殺したかの少女は生物の生死に美しさを見出し

それを見る為に魔物を更に倒すことになるだろう...

少女の内なる化け物は少女が様々な事を知り 体験する毎に大きくなっていき

この国を覆してしまう程の闇になってしまうかもしれない

そうなるのは少女とこれから加わる仲間達の選択次第だろう...



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