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第二節
旅の始まりと出会い
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「レイーン!!準備は大丈夫!?」
「問題ないよ~!」
僕は愛用のバイクの荷台に荷物を乗せて待つ
「それじゃあ行こうか」
僕の後ろに乗ったのはミラちゃん
僕の相棒であり家族のような存在
そして契約を結んだ水の大精霊だ
1か月前の竜との戦いで覚醒した僕は本格的にこの国を旅をする為の準備をした
食料や衣服は勿論 武器や地図
それに探索者ギルドに登録もした
2体の竜をほぼ単独で討伐した実績があるので階級は5つある中の2番目の金級
それを聞いた時は思いっきり喜んじゃったよ
ミラちゃんや他の人からも暖かい目で見られて恥ずかしかった
探索者ギルドに登録する事で得られる恩恵は探索者として依頼を行う際のサポートを受けられること
探索者ギルドの資料を得ることが出来ること
探索者ギルドの訓練所を利用出来ることだ
僕は魔法も上手く使える訳でも無いのでその訓練所で魔法をミラちゃんに 体術や武器を扱う技術は他の探索者の方に鍛えてもらった
竜を倒しオアシスを見つけた ということからお礼を渡そうとしたのに受け取ってくれなかった
そんな人達に感謝し 日々 身体を鍛え 魔力の扱いの技術を磨き
今にあたる
色んな人とお別れの言葉を交わし 最後におじさんのお墓でお祈りをした
ちょっと悲しいけど これも僕が決めたこと
後悔はない
そんなこんなで僕はバイクを走らせ次の街へと向かう
目的地は繁栄の街 イレイア
かつて古代遺跡が発見された唯一の町
ミラちゃんと話した結果 そこにも何かあるんじゃないかという結論に至った
もしミラちゃんの居たような古代遺跡と変わらないなら大精霊が眠っているはず
協力関係を結べるのが1番良いがそれは分からない
ミラちゃん曰く土と光の大精霊は手を貸してくれるだろうけど 他の精霊は気まぐれで自由奔放だからどうなるか分からないらしい
特に風と火はずば抜けて自由でやりたい放題らしい
でも会ってみないと分からないよね
「繁栄の街は幸い近いから直ぐに着くかな?」
「宿を取らないと」
「そうだね まぁイレイアは近いから」
おじちゃんから貰った地図を見る限りは大丈夫そうだ
アリシア様から聞いたイレイアについての情報を思い出す
『繁栄の街であるイレイアは文字通り様々な種族達が集まる街 エルフやダークエルフだけではなくこの国では珍しい獣人やヒューマンも普通に居る街だ それゆえ様々な種族の文化が混ざり合い独自の文化を生み出している 』
『だから向こうに着いた時はくれぐれも気をつけてくれ この街は君に対して恩があり君が生まれた時から付き合いがあるから悪い事を考える者等居ないがイレイアでは違う そもそも我々と考えが違う場合もあるから本当に気をつけてくれ 君たちの身を第一に考えるんだ』
『それとレインちゃんとミラちゃんの魔法と思われる力は迂闊に見せない方がいい この街では私が外の者には話さないように箝口令を引く 余程恩知らずでなければ話さないだろうし私や他の者が許さないからな 君の魔法...恐らく水魔法に該当するそれは この国では貴重だ もしかしたら王都の奴らが噂を聞きつけて君を攫いに来るかもしれない 露骨に近づいてくる者には警戒してくれ』
そう念を押された覚えがある
「獣人やヒューマン...他の種族の人に会えるのかぁ...」
「そういえばデザリアはエルフとダークエルフしか居なかったね」
「うん、だから楽しみなんだ!本で読んだこともあるけど獣人の人 尻尾触らせてくれないかなぁ...」
「...余程親しくないとダメだと思うよ」
「そっかぁ...それじゃあ耳はどうかな!」
「..多分ダメ」
「えー...じゃあ旅の途中で獣人やヒューマン 同じエルフの友達を作らないとなぁ..」
僕には同年代の友達は居ない
あの街の英雄になることで出来るかと思ったらそれは違った
逆に英雄視される事で対等な関係の友達というものが居なくなった
第三者の視点で言うならそれはまるで主人と奴隷の関係
「...」
「あ、ミラちゃんはそんなに気を重くしなくていいんだよ それにしてもミラちゃんは友達というよりもう...家族って感じがするからさ」
「家族..そう」
その言葉を聞いてミラちゃんは嬉しそうだ
そんな話をしながらバイクを進めると...
「...誰か倒れてない?」
「...倒れてるね」
「...アレまずいよね」
「...助けよっか」
そんなやり取りをして砂漠のど真ん中で倒れている獣人の人を荷台に乗せる
「ミラちゃん ちょっと氷で屋根作ってくれない?」
「良いよ」
僕から魔力が抜けていくのを感じる
ミラちゃんから聞いたのだがあの時 魔法を使えたのは周囲の魔力を使ってやってた事らしい
おじさんが生きてた時代では魔力は空中にそんなに含まれないのでそんなことは中々出来ないのだとか
今は僕から魔力を貰って魔法を使ってくれている
「さて...とりあえず頭冷やそうかな」
水球を作り出し倒れていた緑髪の獣人の少女の額に乗せる
見た目からして16歳くらいだろうか?
「なんで倒れてたんだろう?」
そう思い周りを見渡すと 少し遠くに何かの機械の残骸が見える
「あー...もしかして...」
「乗ってたバイクとかが魔物とかに壊された...とか?」
「多分そうじゃないかな...危なかったね 危うく自然の棺桶行きだよ」
「うぅ...」
「あ、起きた ミラちゃん 氷の屋根 解除していいよ」
長様の忠告を思い出し 氷の屋根を解除してもらう
水球も額から移動させて解除
今度は取り出したコップの中に水を生成する
1ヶ月の鍛錬のお陰でそれくらいは出来るようになった
「大丈夫?」
目が覚め 周りをキョロキョロと見ている獣人の子に話しかける
「..あ、はい 大丈夫...」
「なら良かった これ飲んで」
「え...これって水じゃ..」
「良いから良いから飲まないと君 死んじゃうよ」
「ありがとうございます..美味しい...」
あ、美味しいんだ
魔法で作った水は飲んだことが無かったけど美味しいんだね
「いきなりで悪いけど僕の名はレイン!そしてこっちはミラちゃん!よろしくね!」
獣人の子に握手を求める為に手を出す
「..私はリーディ よろしくね レイン ミラ」
リーディちゃんは僕の手を取りそう言う
「それじゃあ早速申し訳ないけど荷台に乗ってもらってイレイアに行くよ」
「本当にありがとう こっちこそ申し訳ないよ」
「良いよそれくらい~ それで聞きたいんだけどどうしてあそこで倒れてたの?」
「それは...」
リーディちゃんはさっきまで何があったか話し始めた
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「レイーン!!準備は大丈夫!?」
「問題ないよ~!」
僕は愛用のバイクの荷台に荷物を乗せて待つ
「それじゃあ行こうか」
僕の後ろに乗ったのはミラちゃん
僕の相棒であり家族のような存在
そして契約を結んだ水の大精霊だ
1か月前の竜との戦いで覚醒した僕は本格的にこの国を旅をする為の準備をした
食料や衣服は勿論 武器や地図
それに探索者ギルドに登録もした
2体の竜をほぼ単独で討伐した実績があるので階級は5つある中の2番目の金級
それを聞いた時は思いっきり喜んじゃったよ
ミラちゃんや他の人からも暖かい目で見られて恥ずかしかった
探索者ギルドに登録する事で得られる恩恵は探索者として依頼を行う際のサポートを受けられること
探索者ギルドの資料を得ることが出来ること
探索者ギルドの訓練所を利用出来ることだ
僕は魔法も上手く使える訳でも無いのでその訓練所で魔法をミラちゃんに 体術や武器を扱う技術は他の探索者の方に鍛えてもらった
竜を倒しオアシスを見つけた ということからお礼を渡そうとしたのに受け取ってくれなかった
そんな人達に感謝し 日々 身体を鍛え 魔力の扱いの技術を磨き
今にあたる
色んな人とお別れの言葉を交わし 最後におじさんのお墓でお祈りをした
ちょっと悲しいけど これも僕が決めたこと
後悔はない
そんなこんなで僕はバイクを走らせ次の街へと向かう
目的地は繁栄の街 イレイア
かつて古代遺跡が発見された唯一の町
ミラちゃんと話した結果 そこにも何かあるんじゃないかという結論に至った
もしミラちゃんの居たような古代遺跡と変わらないなら大精霊が眠っているはず
協力関係を結べるのが1番良いがそれは分からない
ミラちゃん曰く土と光の大精霊は手を貸してくれるだろうけど 他の精霊は気まぐれで自由奔放だからどうなるか分からないらしい
特に風と火はずば抜けて自由でやりたい放題らしい
でも会ってみないと分からないよね
「繁栄の街は幸い近いから直ぐに着くかな?」
「宿を取らないと」
「そうだね まぁイレイアは近いから」
おじちゃんから貰った地図を見る限りは大丈夫そうだ
アリシア様から聞いたイレイアについての情報を思い出す
『繁栄の街であるイレイアは文字通り様々な種族達が集まる街 エルフやダークエルフだけではなくこの国では珍しい獣人やヒューマンも普通に居る街だ それゆえ様々な種族の文化が混ざり合い独自の文化を生み出している 』
『だから向こうに着いた時はくれぐれも気をつけてくれ この街は君に対して恩があり君が生まれた時から付き合いがあるから悪い事を考える者等居ないがイレイアでは違う そもそも我々と考えが違う場合もあるから本当に気をつけてくれ 君たちの身を第一に考えるんだ』
『それとレインちゃんとミラちゃんの魔法と思われる力は迂闊に見せない方がいい この街では私が外の者には話さないように箝口令を引く 余程恩知らずでなければ話さないだろうし私や他の者が許さないからな 君の魔法...恐らく水魔法に該当するそれは この国では貴重だ もしかしたら王都の奴らが噂を聞きつけて君を攫いに来るかもしれない 露骨に近づいてくる者には警戒してくれ』
そう念を押された覚えがある
「獣人やヒューマン...他の種族の人に会えるのかぁ...」
「そういえばデザリアはエルフとダークエルフしか居なかったね」
「うん、だから楽しみなんだ!本で読んだこともあるけど獣人の人 尻尾触らせてくれないかなぁ...」
「...余程親しくないとダメだと思うよ」
「そっかぁ...それじゃあ耳はどうかな!」
「..多分ダメ」
「えー...じゃあ旅の途中で獣人やヒューマン 同じエルフの友達を作らないとなぁ..」
僕には同年代の友達は居ない
あの街の英雄になることで出来るかと思ったらそれは違った
逆に英雄視される事で対等な関係の友達というものが居なくなった
第三者の視点で言うならそれはまるで主人と奴隷の関係
「...」
「あ、ミラちゃんはそんなに気を重くしなくていいんだよ それにしてもミラちゃんは友達というよりもう...家族って感じがするからさ」
「家族..そう」
その言葉を聞いてミラちゃんは嬉しそうだ
そんな話をしながらバイクを進めると...
「...誰か倒れてない?」
「...倒れてるね」
「...アレまずいよね」
「...助けよっか」
そんなやり取りをして砂漠のど真ん中で倒れている獣人の人を荷台に乗せる
「ミラちゃん ちょっと氷で屋根作ってくれない?」
「良いよ」
僕から魔力が抜けていくのを感じる
ミラちゃんから聞いたのだがあの時 魔法を使えたのは周囲の魔力を使ってやってた事らしい
おじさんが生きてた時代では魔力は空中にそんなに含まれないのでそんなことは中々出来ないのだとか
今は僕から魔力を貰って魔法を使ってくれている
「さて...とりあえず頭冷やそうかな」
水球を作り出し倒れていた緑髪の獣人の少女の額に乗せる
見た目からして16歳くらいだろうか?
「なんで倒れてたんだろう?」
そう思い周りを見渡すと 少し遠くに何かの機械の残骸が見える
「あー...もしかして...」
「乗ってたバイクとかが魔物とかに壊された...とか?」
「多分そうじゃないかな...危なかったね 危うく自然の棺桶行きだよ」
「うぅ...」
「あ、起きた ミラちゃん 氷の屋根 解除していいよ」
長様の忠告を思い出し 氷の屋根を解除してもらう
水球も額から移動させて解除
今度は取り出したコップの中に水を生成する
1ヶ月の鍛錬のお陰でそれくらいは出来るようになった
「大丈夫?」
目が覚め 周りをキョロキョロと見ている獣人の子に話しかける
「..あ、はい 大丈夫...」
「なら良かった これ飲んで」
「え...これって水じゃ..」
「良いから良いから飲まないと君 死んじゃうよ」
「ありがとうございます..美味しい...」
あ、美味しいんだ
魔法で作った水は飲んだことが無かったけど美味しいんだね
「いきなりで悪いけど僕の名はレイン!そしてこっちはミラちゃん!よろしくね!」
獣人の子に握手を求める為に手を出す
「..私はリーディ よろしくね レイン ミラ」
リーディちゃんは僕の手を取りそう言う
「それじゃあ早速申し訳ないけど荷台に乗ってもらってイレイアに行くよ」
「本当にありがとう こっちこそ申し訳ないよ」
「良いよそれくらい~ それで聞きたいんだけどどうしてあそこで倒れてたの?」
「それは...」
リーディちゃんはさっきまで何があったか話し始めた
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