エクリプス 〜砂海の章〜

nanaさん

文字の大きさ
30 / 39
第二節

強敵

しおりを挟む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「えっ..!?」

「転移魔術ですよ これだけで戦意を失ってくれると助かるのですが..」


転移魔術...恐らく望んだ場所に一瞬で行ける魔術

難易度はどれだけ高いか計り知れない

それを即座に構築して発動出来るということは

それだけ強い相手ということ

「ではお嬢さん....少しの間ですが踊りましょうか」

老紳士がそう言う間に僕は攻撃を始めた

「おっと...何か気に障りましたかな?」

老紳士はその場からほぼ動かずに僕の攻撃を避け続ける

「くっ...」

「何を焦ってるかは存じえませんが少々攻撃が単調になっておられますな」

今度は避けられないように横薙ぎに

「考えましたな でもここは天井の低い建物の中ではないのでね...」

跳躍で避けられる

だけどそんなの織り込み済み 

そこを魔法で捉え 水の槍を複数撃ち込む



「ふむ...魔法ですか...なるほど」

なにか納得した様子だけどそんなの関係無い

魔力を身体全体に纏い さっき以上の速さで槍を振るう

「む...身体強化ですな 相当な熟練度...ただのお嬢さんでは無いようですね..」

槍を振るいながら魔法を使う

「魔法と攻撃 並行してやるとは..お嬢さんは一体何歳なのやら」

さっきから攻撃してるけどこの老紳士相手に1対1で勝つのはほぼ不可能

でももう1人増やせたとしたら?

自分のように扱える水魔法

これをもう1人が魔法で援護してるように展開すれば?

僕一人じゃ追いつかない場所に老紳士は避けてる

ならそこに魔法を放てば?

老紳士はやりづらくなるはずだ

そしたら隙も見せ始めるはず

さっきと同じように横に槍で薙ぎ払う

「何度も同じ手を使っては..おっと!」

老紳士が避けれる場所全てに魔法陣で水の槍を生成し撃ち込む

多少は動揺を誘えたようなので攻撃

すると槍は老紳士の頬を掠り 小さな切り傷を作り出す

老紳士はそれに驚いたようだ

勝機はある..!!

「傷をつけられたのは何年ぶりでしょうか..」

そのままさっきと同じようで同じでない

似たような攻撃で似たような魔法の援護

だけど全て何かが違う

タイミング 威力 位置 それら全てを別々に調整しながら攻撃を続ける

「ふむ...いつかは魔力が尽きるものだと思いましたが...お嬢さんは違うようだ」

そう老紳士が呟いた時

ゾワッと鳥肌が立つとともに

展開してた魔法陣が全て一瞬で割られる

「!?」

「これなら如何ですか?」


老紳士がしたことは単純 魔力を一瞬で大量に放出した

たったそれだけの事

冷や汗が垂れる

僕の魔法陣はまだ完全に習得してないとはいえかなり熟練度が高いとミラちゃんからのお墨付きだったものだ

それがこうも簡単に割られるとは...

「それで...これ以上 私も手荒な真似をしたくないのですが...手を止めて頂けませんかな」

それは無理な話だ

変わらず魔法陣を展開するがこれもさっきとは違う

二重に展開し耐久を高くする

少なくともさっきの放出量から1回は耐えるはず

その間に見極めないといけない

ミラちゃんが無事かも不明だ

この老紳士を倒す...まではいかなくても邪魔をくぐりぬけるのは出来るはず


時間は限られている


「はぁ...その失われない戦意は素晴らしいですが些か愚行だと思いますがな...」

老紳士には先程以上の魔法陣による水の槍を撃ち込んでいる

僕の攻撃に加えこの量の弾幕となると

流石に避けるだけでは厳しいのか 手に持っている杖で水槍を逸らしたり水槍自体の術式を破壊している

とても人間業では無い

「..仕方ありませんね..お嬢さん 手荒な真似をしますがお許しを」

次の瞬間 僕は強烈な衝撃とともに血を吐きながら吹っ飛ばされていた



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

公爵令嬢は結婚式当日に死んだ

白雲八鈴
恋愛
 今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。 「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」  突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。 婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。  そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。  その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……  生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。  婚約者とその番という女性に 『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』 そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。 *タグ注意 *不快であれば閉じてください。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...