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第二節
話し合い
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「...ミラちゃん」
「...」
「ミラちゃんは...どう思う?」
「私は...レインに断って欲しい」
ミラちゃんの声は不安に包まれている
「理由..聞いてもいいかな」
「レインに...もう無茶をしてほしくない、傷ついてほしくないの...」
「...そっか」
「..レインは竜の時もあのバアルとの戦いの時も自分の身体を大事にせず無茶ばっかりした...」
「..ごめんね」
「私は...今回の件に参加したらレインが...死にそうで怖いの...」
「...僕は死なないよ」
「貴方は私を家族として認めてくれた...ただの精霊である私を...過ごした期間は短いけど、私にとってはかけがえない思い出...300年前をともに過ごしたフレイル達の時みたいに深く暗い水底に差し込む光だった」
「僕にとってもミラちゃんは大事な僕の家族、僕のぽっかり空いた心を水のように寂しさじゃなくて思い出や嬉しさを満たしてくれた」
「だから受けるの止めよう?私はレインを失いたくない...」
ミラちゃんが珍しく感情を大きく零してる
「...ねぇミラちゃん 僕達が出会ってすぐのこと、覚えてる?」
「え......?」
「おじさんとミラちゃん達が300年前に何をしたのかそれを教えてくれた時、僕が何を言ったか覚えてる?」
「...」
「僕はおじさんたちみたいにこの国を救う。元の姿に戻す それが僕の目標であり恐らく生涯の目標になる」
「...怖くないの」
「勿論怖いよ。でもこの目標を達成したときに僕のやりたいことや色んな人の笑顔が見れる。だから僕はへちゃっらさ」
「...」
「ミラちゃん、君が良いなら改めて..僕の旅に着いてきてくれないかな?」
ここでミラちゃんがどう返答しようと僕は覚悟を決める
「...今もレインが消えそうで怖い。」
「...」
「だけどレインがそう言うなら..着いてくよ」
「ふふ...ありがとね!ミラちゃん!」
「...うん」
「それと伝えたいことがあるんだ」
「何?」
「僕に魔法とか訓練をつけてくれたり僕の寂しかった毎日を楽しいものにしてくれてありがとう!!ミラちゃん大好き!!」
そう言いミラちゃんを抱きしめる
「..うん、私もレインの事が大好きだよ」
ミラちゃんの声からはもう不安が消えていた
「あー...なんだその..外に聞こえてたぜ?」
「...居たんだ」
レジの呆れた声が聞こえて僕の顔は真っ赤になった
「ったく..永久を生きてきたミラ君でも失いたくない者が出来たんだね。」
「...失うのは怖い。だから私は関わるのを極力止めた。過去に縋り付くようになってしまうから」
「エルフとはいえ消えるときは儚く消える。見送ってやるのも君の役目だよ。」
「..うん」
レインちゃんの過去に何があったかは聞かない
おじさんの言葉を思い出す
『思い出や過去に縋るのも良いけど、私達が進むのは常に未来だ。立ち止まったり振り返ることも出来るけど私達はまた歩き始めないといけない。私達は先人達の記憶に導かれているが..私達の記憶が誰かを導けるようにならなければならない。我々は光に導かれる闇であり同時に闇を導く光でもあるのだよ』
誰かと話していたなぁ
僕は今 おじさん達を含めた先人の切り開いた先を辿る探索者であり
その先を切り開く開拓者でもある
「レジさん」
「決まったかい?その様子だと...」
「貴方からの依頼 引き受けます」
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「...ミラちゃん」
「...」
「ミラちゃんは...どう思う?」
「私は...レインに断って欲しい」
ミラちゃんの声は不安に包まれている
「理由..聞いてもいいかな」
「レインに...もう無茶をしてほしくない、傷ついてほしくないの...」
「...そっか」
「..レインは竜の時もあのバアルとの戦いの時も自分の身体を大事にせず無茶ばっかりした...」
「..ごめんね」
「私は...今回の件に参加したらレインが...死にそうで怖いの...」
「...僕は死なないよ」
「貴方は私を家族として認めてくれた...ただの精霊である私を...過ごした期間は短いけど、私にとってはかけがえない思い出...300年前をともに過ごしたフレイル達の時みたいに深く暗い水底に差し込む光だった」
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「だから受けるの止めよう?私はレインを失いたくない...」
ミラちゃんが珍しく感情を大きく零してる
「...ねぇミラちゃん 僕達が出会ってすぐのこと、覚えてる?」
「え......?」
「おじさんとミラちゃん達が300年前に何をしたのかそれを教えてくれた時、僕が何を言ったか覚えてる?」
「...」
「僕はおじさんたちみたいにこの国を救う。元の姿に戻す それが僕の目標であり恐らく生涯の目標になる」
「...怖くないの」
「勿論怖いよ。でもこの目標を達成したときに僕のやりたいことや色んな人の笑顔が見れる。だから僕はへちゃっらさ」
「...」
「ミラちゃん、君が良いなら改めて..僕の旅に着いてきてくれないかな?」
ここでミラちゃんがどう返答しようと僕は覚悟を決める
「...今もレインが消えそうで怖い。」
「...」
「だけどレインがそう言うなら..着いてくよ」
「ふふ...ありがとね!ミラちゃん!」
「...うん」
「それと伝えたいことがあるんだ」
「何?」
「僕に魔法とか訓練をつけてくれたり僕の寂しかった毎日を楽しいものにしてくれてありがとう!!ミラちゃん大好き!!」
そう言いミラちゃんを抱きしめる
「..うん、私もレインの事が大好きだよ」
ミラちゃんの声からはもう不安が消えていた
「あー...なんだその..外に聞こえてたぜ?」
「...居たんだ」
レジの呆れた声が聞こえて僕の顔は真っ赤になった
「ったく..永久を生きてきたミラ君でも失いたくない者が出来たんだね。」
「...失うのは怖い。だから私は関わるのを極力止めた。過去に縋り付くようになってしまうから」
「エルフとはいえ消えるときは儚く消える。見送ってやるのも君の役目だよ。」
「..うん」
レインちゃんの過去に何があったかは聞かない
おじさんの言葉を思い出す
『思い出や過去に縋るのも良いけど、私達が進むのは常に未来だ。立ち止まったり振り返ることも出来るけど私達はまた歩き始めないといけない。私達は先人達の記憶に導かれているが..私達の記憶が誰かを導けるようにならなければならない。我々は光に導かれる闇であり同時に闇を導く光でもあるのだよ』
誰かと話していたなぁ
僕は今 おじさん達を含めた先人の切り開いた先を辿る探索者であり
その先を切り開く開拓者でもある
「レジさん」
「決まったかい?その様子だと...」
「貴方からの依頼 引き受けます」
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