ネトウヨのお姫様

花咲マイコ

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番外編

遺伝子の伝統コンプレックス

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「なんで、そんなに、李流は自分の血を嫌うの?」

 法子は疑問に思うことを口にした。

「ニダの血が流れているからです。」
 眉間にシワを寄せ李流は言い切る。

「でも、曽祖父がニダの王様なだけで、ほとんど日和人じゃ、関係なくない?」

 実際、李流の中にはニダの血などほんの僅かしか流れてないではないか。
 それをずっと気にしている。
 法子は最初ニダの血はどちらかの親なのかと思ったがもっと遠い。
 李流は悲しげな顔をして眉間にシワを寄せる。

「いえ、遺伝子の問題なのです。」

 話題が遺伝子まで発展するとは
法子は思わなかった。

 李流は懐からメモ帳を取り出して説明する。

「祝皇陛下が尊く男系というのは、初代の祝皇のY染色体が延々と続いている事も重大の要素でものすごく尊いのですよ。

 初代、国を造り統治した遺伝子が同じだから祝皇になられる皇位継承者なのです。

 その法則だと、オレの中の遺伝子はニダの王の遺伝子を継ぐということなのです。

 桜庭家のXの宮家の遺伝子は女系で、母も桜庭の家者でのXXですけど、男として生まれた時点でYがあってXYになり、ニダの遺伝子受け継ぐということなのですよ。

 もし、オレが女だったら、Y染色体がなくなるので、浄化され日和人になれたのです……」

 李流は本気で残念がる。

 もし、李流が女だったら恋愛にならないじゃない…法子は思いつつ……


「逆を返せば、祝皇が女性で皇位継承者され配偶者が一般人、もしくは外国になったら、もう、初代様の遺伝子は消滅になるのです、皇室にとって、日和にとても由々しきことです。
国家崩壊の危機です。」

 李流は断言した。

「今現在の日和国は男性宮が沢山いらっしゃるので安泰ですが、もし、少ないとなると危機的状態なのです。」

 祈り姫様も重要なポジションですけど、いざとなったら、少し遠い血筋でも、皇室の血がまじっているか、能力があれば代理は叶う。

「でも、男性はちがうのです。
良くも悪くも、延々に遡ることができてしまうのですから」

「遺伝子の仕組みは伝統と同じで伝統を尊ぶ日和には重要なことと言う事ね……」

 そして、ニダの遺伝子が李流につながっている。

 でも…

 法子は李流の手をぎゅっと握り、真摯の瞳で

「そんなに、ニダの血が嫌なら、私が女のコを産んで浄化してあげる」

 法子は力強く言霊を発した。

「でも、李流みたいな男の子もすてがたいわよね。
皇室一番、祝皇一番、そしてカッコいい息子!」
 想像すると楽しくなってくる。

「法子さま……」
「どうしたの顔真っ赤にして……」

 一瞬怒ってるのかと思った。
遺伝子コンプレックスな李流に無神経発言だったかしら?と思ったが。

「お、お子様を作るのは、わ、私でよろしいのですか?」

 顔を背けて照れてるのか緊張して声が少し裏返っている。
「李流の他に誰がいると…?」

 法子は、荒御魂が発動しそうな笑顔をつくる。

「他の男と寝ろということ?!」
 と考え瞬時にイラッとする。
 法子がそのように取ったことに慌てて、

「他の男に法子さまをわたす気はありません!」

「私だって李流じゃなきゃ、やだっ。想像もできない……」

「そ、想像してくれたこと恐れ多くも……」
 李流は口ごもる。

 ことなげに、法子は宣言したが、簡単に生まれるわけではなくて、愛し合わなきゃ生まれないわけで、その事を李流はかんがえてしまったのかもしれない。
 まだキスだけの関係……それ以上進まなきゃ子供はできない。

 法子もなぜだか照れて、うわめつかいで、

「わたし以外と子作りしてはダメだぞ?」

 李流はあまりの法子の言霊と可愛さに理性を失う前に気絶した。

「もう!李流のほうが純潔すぎてどうするの!」

 そーゆー乙女な李流なところが、かわいいけど……
 男らしくしてほしくもある。

「男の子だっていいのよ。
魂が李流のように日和を愛してくれると思うから……」

 日和を愛し、法子を愛してくれて大切にしてくれている事に感謝のキスを李流の唇にした。
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