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はじめてのあと
2☆臣の家訪問
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宮中の寮に帰る前に体験版のゲームを貰ったものとか、新作ゲームをやってみたいと言う事でせっかくの休みなので、臣のお家にお邪魔させてもらった。
それに、あまりにも遅くなりすぎて門限にも間にあわなかったためもある。
滝口家の御曹司といっても宮中で生涯働くと決めている。
そのため家督は弟が継いで、臣は家を買い、仕事が完璧にオフのときだけ帰ってきている。
時たまお忍びで東親王殿下が遊びにいらっしゃるので新築のごとくに奇麗にはしているつもりだ。
そうではない日はゲームを邪魔されずに思う存分楽しみたい為だけの家になっていた。
しばらくは二人して本気で新作ゲームを楽しんでいた。
恋人のムードのかけらもなかった…
だけどゲームの進行や攻略とか連携は喧嘩することもなく楽しく勧めて気が合ったし面白かった。
ゲーム実況のごとくにひどいつぶやきをしても笑いあったりボケツッコミしてもムッと思うこともなかったし楽しかった。
更にお互いのことを知れた気になった。
なので、このままゲームを徹夜してのデートになるのかな?
野薔薇は少し期待していた分、残念に思ったが安心もしていた。
(紳士的な臣さんはきっと段階を経て結婚するまで、体の関係にならないでつよね…)
と思ってもいたけれど…
(……でも、襲われないのも、女としてどうなの?やっぱり女として見てもらってないってことでつよね?)
と悶々としていた。
夕飯も臣さんが作ってくれてとても美味しくて満足だった。
臣は一人が長かったために何でもこなす素敵男性だった。
「わたし、料理とか全然やったことなくて……女の子らしくないでつね…」
臣の作ったのはすごく料理人が作った品の料理ではなく、家庭料理をじっと見つめて野薔薇はつぶやいた。
「料理ができない子って、今時いっぱいいるって聞いたよ?野薔薇ちゃんだけじゃないし、いいんじゃないかな?」
臣は気にせずそう言った。
料理ができない女の子に幻滅はしないタイプなのに安心するが、
「わ、わたしが、臣さんに作ってあげたいんです!味は保証できませんけど…」
好きな人にご飯を食べてもらいたいと思ったのは今日が初めてだ。
好きな人に何かしてあげたい気持ちは料理ができない乙女の気持ちすら努力しょうと思う気持ちを芽生えさせた。
「あ、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」
臣は真っ赤な顔をして照れた。
「じゃあ、こんど一緒にご飯とか作る?」
「……包丁の使い方からおしえてほしいでつ…」
(包丁すら握ったことないし…こんな事言って。幻滅されるかな…)
とか、言ってしまってからドキドキしてると。
臣は笑顔で、
「うん!教えてあげられることがあると嬉しいね!」
と幻滅せずに優しく言ってくれた。
「えへへ…ありがとうごさいまつ…約束でつよ?」
「うん…」
臣はまた家に来てもらえる約束をしてもらえた事が嬉しかった。
そして互いに、なんかほわほわした温かい雰囲気が漂ってそばにいられるだけで幸せだった。
臣は野薔薇の顔をまともに見れないほど実は動揺していて、視線を動かして野薔薇の小さな可愛い手を見ると、つい手を取ろうとして、野薔薇に気づかれてやめて頭を掻いた。
二人とも顔を真っ赤にして口篭ってしまう。
野薔薇は臣に触れてほしい…
「指切りげんまんしまつか?」
「うん…」
子供の約束のように二人は指切りげんまんして微笑みあった。
『もぅ、二人とも奥手すぎるってか、学生かっ!』
その様子を二人に見えない葛葉子はもどかしくもドキドキとして眺めていた。
(そういえば…瑠香とこんなドキマギな雰囲気ってあったっけ……)
葛葉子は思い返しすが、瑠香が積極的でどぎまぎする時間も惜しいと思っているふうだったと思う。時たまは、うぶなところあったような…
(でも……私の方がどきまきしてたなぁ…)
と自分達の恋愛を思い出し笑いをして幸せな気分になった。
それに、あまりにも遅くなりすぎて門限にも間にあわなかったためもある。
滝口家の御曹司といっても宮中で生涯働くと決めている。
そのため家督は弟が継いで、臣は家を買い、仕事が完璧にオフのときだけ帰ってきている。
時たまお忍びで東親王殿下が遊びにいらっしゃるので新築のごとくに奇麗にはしているつもりだ。
そうではない日はゲームを邪魔されずに思う存分楽しみたい為だけの家になっていた。
しばらくは二人して本気で新作ゲームを楽しんでいた。
恋人のムードのかけらもなかった…
だけどゲームの進行や攻略とか連携は喧嘩することもなく楽しく勧めて気が合ったし面白かった。
ゲーム実況のごとくにひどいつぶやきをしても笑いあったりボケツッコミしてもムッと思うこともなかったし楽しかった。
更にお互いのことを知れた気になった。
なので、このままゲームを徹夜してのデートになるのかな?
野薔薇は少し期待していた分、残念に思ったが安心もしていた。
(紳士的な臣さんはきっと段階を経て結婚するまで、体の関係にならないでつよね…)
と思ってもいたけれど…
(……でも、襲われないのも、女としてどうなの?やっぱり女として見てもらってないってことでつよね?)
と悶々としていた。
夕飯も臣さんが作ってくれてとても美味しくて満足だった。
臣は一人が長かったために何でもこなす素敵男性だった。
「わたし、料理とか全然やったことなくて……女の子らしくないでつね…」
臣の作ったのはすごく料理人が作った品の料理ではなく、家庭料理をじっと見つめて野薔薇はつぶやいた。
「料理ができない子って、今時いっぱいいるって聞いたよ?野薔薇ちゃんだけじゃないし、いいんじゃないかな?」
臣は気にせずそう言った。
料理ができない女の子に幻滅はしないタイプなのに安心するが、
「わ、わたしが、臣さんに作ってあげたいんです!味は保証できませんけど…」
好きな人にご飯を食べてもらいたいと思ったのは今日が初めてだ。
好きな人に何かしてあげたい気持ちは料理ができない乙女の気持ちすら努力しょうと思う気持ちを芽生えさせた。
「あ、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」
臣は真っ赤な顔をして照れた。
「じゃあ、こんど一緒にご飯とか作る?」
「……包丁の使い方からおしえてほしいでつ…」
(包丁すら握ったことないし…こんな事言って。幻滅されるかな…)
とか、言ってしまってからドキドキしてると。
臣は笑顔で、
「うん!教えてあげられることがあると嬉しいね!」
と幻滅せずに優しく言ってくれた。
「えへへ…ありがとうごさいまつ…約束でつよ?」
「うん…」
臣はまた家に来てもらえる約束をしてもらえた事が嬉しかった。
そして互いに、なんかほわほわした温かい雰囲気が漂ってそばにいられるだけで幸せだった。
臣は野薔薇の顔をまともに見れないほど実は動揺していて、視線を動かして野薔薇の小さな可愛い手を見ると、つい手を取ろうとして、野薔薇に気づかれてやめて頭を掻いた。
二人とも顔を真っ赤にして口篭ってしまう。
野薔薇は臣に触れてほしい…
「指切りげんまんしまつか?」
「うん…」
子供の約束のように二人は指切りげんまんして微笑みあった。
『もぅ、二人とも奥手すぎるってか、学生かっ!』
その様子を二人に見えない葛葉子はもどかしくもドキドキとして眺めていた。
(そういえば…瑠香とこんなドキマギな雰囲気ってあったっけ……)
葛葉子は思い返しすが、瑠香が積極的でどぎまぎする時間も惜しいと思っているふうだったと思う。時たまは、うぶなところあったような…
(でも……私の方がどきまきしてたなぁ…)
と自分達の恋愛を思い出し笑いをして幸せな気分になった。
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