70 / 161
桜庭の姫カップルと混浴温泉旅行
3☆お茶目な女将
しおりを挟む
温泉もとても幻想的な露天風呂だった。
この世のものとは思えぬ小さな桃源郷のようで、山の紅葉と満月と湯けむりが幻想的な雰囲気を醸し出していた。
さすがは鬼がこだわりを持って作った地獄温泉……
もとい、超高濃度癒やし温泉。
「久々に来たけど、やっぱり最高の露天だわー」
「ホントだね!すごいところだね!」
背後から威津那の声が聞こえてた。
「きゃっ!」
手ぬぐい一枚で隠していた橘はびっくりする。
前の方しか隠してなかった。
「な、なんで、威津那さんがここにいるの?」
尻尾を揺らしお尻を隠しつつ、そろりと後ろを向く。
不意打ちは恥ずかしいらしい。
威津那も慌てて後ろを向く。
あまりにも近すぎた。
いつもどおり近い距離で接することに慣れすぎてしまって裸だという事を意識してなかった……
そんな二人の近くに女将が慌て近寄り、
「あ、仕切りが今壊れてて、申し訳ありまっせーんっ!」
鬼の女将は男女別れている板の仕切りを指差して、ドジっ子のように、テヘペロと、舌を出して、自分の頭をコツンと叩く。
仕切りは今壊したかのように折れている。
橘に近づいて、バスタオルを巻いて、
「温泉でちちくりあう機会を作って差し上げたのですわ♡私、人間のドキドキ恋愛模様を見てるのが好きなんですの♡」
「まぁっ♡なんて素敵な趣味をお持ちなこと♡」
とふざけた会話をする程、仲が良い。
「でも、男女区別はあった方がいいですわよね?何かあったら晴綛様に折檻されちゃうますから、岩の仕切りだけは増やして起きますわね!うぉりゃ!」
そう言って岩をドボンと温泉に投げ込んだ。
「なに!何かあったの!?」
「地震か?」
バスタオルを女将から事前に巻かれた咲羅子と何も隠さない筋肉隆々の季節は駆けつけてきた。
「隊長!前を、立派なものを、隠してください!」
威津那は烏の式神を出して隠すが手遅れだったようで
「きゃぁぁぁぁあ!」
乙女三人は季節の裸を見て悲鳴をあげた。
☆
とりあえず、岩一枚仕切りを作ってもらい、なんとか落ち着いた。人が一人通れそうな隙間は残す。
それはおちゃめな女将の計らいだった。
「むう、初めて見る男の人の体は威津那が良かった…!」
すぐに目を閉じたから覚えてないけど、男の人の真っ裸を見るのは初めてで憤る。
「なら、威津那の手ぬぐいをひん剥いて見てきなさいよ。」
「うん!やってくる!」
「てか、冗談だから!」
本気にする橘のタオルを引っ張って止めさせた。
バスタオルが、はだけて顕になる。
これでは男湯に行けない。
しかたなく温泉に浸かると尚更身にしみる。
「裸の方が気持ちいいよ、姐さんのタオルもとっちゃお!」
なので、咲羅子のバスタオルを橘は取った。
「あー、気持ちいいわね。」
「でしょ?美肌効果あるんだからタオルは邪魔だって」
そうなの?と言って、温泉で顔を洗う。
「それにしても、橘、胸でかいわよね……」
自分の胸と比べて、じとっと見つめる。
違いすぎる……おんなじ女なのに…
大きさが少なくとも二倍は違うと思う。
「ねぇ、女同士見せっこして変なところないか確認し合いましょう!お湯の中じゃわからないから出て見せて。」
咲羅子はそう提案した。
「ええっ!それ、やる気満々じゃない!あんなに結婚するまでに結ばれるのを拒んでいたくせに!」
「今じゃなくても、いざってとき必要でしょ!」
「う、うん!確かに!」
同時にざばっと上がって確認する。
「姐さん胸小さいけど、腰とかくびれてて足もスラッとしてて素敵な体してる……」
胸もハリがあって、形がよく、余計な肉がないのは見回りで毎晩歩いているおかげだとわかる。
しかも、剣道も欠かさない。
「橘にくらべて小さいだけよ!」
「橘は……お腹周りお肉ついてるわ……どうしたのそれ……」
橘は絶望した顔をする。
「ううっ!やっぱり!?母様のご飯が最近美味しすぎて食べ過ぎちゃったの!これじゃ威津那に幻滅されちゃうかな……」
胸が大きいから目立たないと思ったのに…やはり出てるのかと思うと、威津那と結ばれる為にお腹のお肉を落としてからかな?と考える。
「あとは?変なところない?」
「男を籠絡させるすけべな体してるところよっ!」
女の咲羅子ですら橘の女の体にドキッとしてしまう。
「褒めてんの?貶してんの?」
「悔しいから両方っ!」
「もー!すけべじゃないもん!私の色気は威津那専用なの!」
キャッキャと女たちは笑い出す。
子供っぽく水のかけっこをして遊びだした。
二人だけの温泉なので迷惑をかけないので遊び放題だった。
この世のものとは思えぬ小さな桃源郷のようで、山の紅葉と満月と湯けむりが幻想的な雰囲気を醸し出していた。
さすがは鬼がこだわりを持って作った地獄温泉……
もとい、超高濃度癒やし温泉。
「久々に来たけど、やっぱり最高の露天だわー」
「ホントだね!すごいところだね!」
背後から威津那の声が聞こえてた。
「きゃっ!」
手ぬぐい一枚で隠していた橘はびっくりする。
前の方しか隠してなかった。
「な、なんで、威津那さんがここにいるの?」
尻尾を揺らしお尻を隠しつつ、そろりと後ろを向く。
不意打ちは恥ずかしいらしい。
威津那も慌てて後ろを向く。
あまりにも近すぎた。
いつもどおり近い距離で接することに慣れすぎてしまって裸だという事を意識してなかった……
そんな二人の近くに女将が慌て近寄り、
「あ、仕切りが今壊れてて、申し訳ありまっせーんっ!」
鬼の女将は男女別れている板の仕切りを指差して、ドジっ子のように、テヘペロと、舌を出して、自分の頭をコツンと叩く。
仕切りは今壊したかのように折れている。
橘に近づいて、バスタオルを巻いて、
「温泉でちちくりあう機会を作って差し上げたのですわ♡私、人間のドキドキ恋愛模様を見てるのが好きなんですの♡」
「まぁっ♡なんて素敵な趣味をお持ちなこと♡」
とふざけた会話をする程、仲が良い。
「でも、男女区別はあった方がいいですわよね?何かあったら晴綛様に折檻されちゃうますから、岩の仕切りだけは増やして起きますわね!うぉりゃ!」
そう言って岩をドボンと温泉に投げ込んだ。
「なに!何かあったの!?」
「地震か?」
バスタオルを女将から事前に巻かれた咲羅子と何も隠さない筋肉隆々の季節は駆けつけてきた。
「隊長!前を、立派なものを、隠してください!」
威津那は烏の式神を出して隠すが手遅れだったようで
「きゃぁぁぁぁあ!」
乙女三人は季節の裸を見て悲鳴をあげた。
☆
とりあえず、岩一枚仕切りを作ってもらい、なんとか落ち着いた。人が一人通れそうな隙間は残す。
それはおちゃめな女将の計らいだった。
「むう、初めて見る男の人の体は威津那が良かった…!」
すぐに目を閉じたから覚えてないけど、男の人の真っ裸を見るのは初めてで憤る。
「なら、威津那の手ぬぐいをひん剥いて見てきなさいよ。」
「うん!やってくる!」
「てか、冗談だから!」
本気にする橘のタオルを引っ張って止めさせた。
バスタオルが、はだけて顕になる。
これでは男湯に行けない。
しかたなく温泉に浸かると尚更身にしみる。
「裸の方が気持ちいいよ、姐さんのタオルもとっちゃお!」
なので、咲羅子のバスタオルを橘は取った。
「あー、気持ちいいわね。」
「でしょ?美肌効果あるんだからタオルは邪魔だって」
そうなの?と言って、温泉で顔を洗う。
「それにしても、橘、胸でかいわよね……」
自分の胸と比べて、じとっと見つめる。
違いすぎる……おんなじ女なのに…
大きさが少なくとも二倍は違うと思う。
「ねぇ、女同士見せっこして変なところないか確認し合いましょう!お湯の中じゃわからないから出て見せて。」
咲羅子はそう提案した。
「ええっ!それ、やる気満々じゃない!あんなに結婚するまでに結ばれるのを拒んでいたくせに!」
「今じゃなくても、いざってとき必要でしょ!」
「う、うん!確かに!」
同時にざばっと上がって確認する。
「姐さん胸小さいけど、腰とかくびれてて足もスラッとしてて素敵な体してる……」
胸もハリがあって、形がよく、余計な肉がないのは見回りで毎晩歩いているおかげだとわかる。
しかも、剣道も欠かさない。
「橘にくらべて小さいだけよ!」
「橘は……お腹周りお肉ついてるわ……どうしたのそれ……」
橘は絶望した顔をする。
「ううっ!やっぱり!?母様のご飯が最近美味しすぎて食べ過ぎちゃったの!これじゃ威津那に幻滅されちゃうかな……」
胸が大きいから目立たないと思ったのに…やはり出てるのかと思うと、威津那と結ばれる為にお腹のお肉を落としてからかな?と考える。
「あとは?変なところない?」
「男を籠絡させるすけべな体してるところよっ!」
女の咲羅子ですら橘の女の体にドキッとしてしまう。
「褒めてんの?貶してんの?」
「悔しいから両方っ!」
「もー!すけべじゃないもん!私の色気は威津那専用なの!」
キャッキャと女たちは笑い出す。
子供っぽく水のかけっこをして遊びだした。
二人だけの温泉なので迷惑をかけないので遊び放題だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる