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高良と紺太
5☆対当
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『我らを認めさせるほどの力も身に秘めているし、お主が次世代の陰陽寮長ならば安心だ。』
青く長い髪で背の高い青龍はそういう。
『晴綛は早くにお前を我らに紹介したかったのだろう。』
『宮中の異変に関していざという時力を貸してやる。』
白の亀と黒の蛇の人に化けた夫婦の四神はそういう。
四神たちは高良に力を貸す気満々だ。
『まぁ、あの黒御足に負けそうだった晴綛に力を貸したようにね』
赤茶色の神をした人間に化けた雀のあやかしは晴綛にとって余計なことを言う。
今はこの場にいないから口に出して楽しげに暴露してしまったようだ。
確かに、晴綛も威津那に勝てたのはギリギリだったと言っていた。
冗談だと思ったが本当のことだったのだ。
「威津那殿はそれほどの力を持っているということか……」
高良はそう呟いて、威津那の本来の力のあり方にゾッとする。
本当にとんでもない力を秘めているのだと…
自分達に見せているのはほんの一部の力なのだ。
「威津那殿にはいつになっても勝てない…のかな……?」
と、無意識に悔しそうに呟く。
高良は威津那を陰陽寮の仲間として、兄としてライバルとして見ている。
年齢もだが、隣に支え合うための力すらも桁違いなのだとしたら自信を無くす。
高良は威津那に共に陰陽寮を支えてほしいと思っているが力の差が大きいことに不安を感じる。
正直、《占いの組織で》はなく、《呪術師組織》にされそうだ。
占い組織と言っても呪術師集団という似たようなことを陰陽寮は担ってはいるが……偏りそうだ。
蛇と亀の夫婦の玄武のあやかしの四神は高良の肩を叩き、
『我らはその男を負かすための力は持っている。』
『将来の陰陽寮長に力を貸すのだから落胆などするな』
「そーだよ。威津那なんかより、僕たちを…身近な僕にも頼ってよ。親友でもあるんだから。威津那の管狐になるのは嫌だけど高良にだったら眷属になってもいいし!」
と紺太は励ます。
(励まされるとなおさら力の差を実感してしまうけれど……)
四神に信頼されるならば、その力を信頼しなくてはならない……
むしろ、何もかも自分一人で負って頑張らなくていいと言うことなのだ……
「ありがとう……将来の陰陽寮長として僕に力を貸してくれ」
心やよう信頼に高良は自然に微笑んで言った。
瞳が鋭くてキツい顔の高良微笑むとと真逆に優しい顔になる。
「僕、君にドキドキしちゃたよ…」
「なんで?」
親友に、ドキドキされるのはなんか違う関係なりそうで困る。
『我らもお前の笑顔に惚れたぞ』
『いつまでも笑っていられるように陛下の御世を共に守ろうぞ。』
と、あやかしの四神たちは快く言ってくれた。
という、ことで色々四神から時間の限りこの世の不思議や縁を教えてもらい、高良は満足だった。
「そろそろ帰ろうか。」
ほくほく笑顔で現世に帰ることを紺太に促す。
「てか、高良!忘れてる、タヌさんの力を解放してもらうってこと!」
「あ、そうだった。」
タヌさんを人間に戻すというのは口実で四神に自分を紹介のためだと途中から思い込んでいた。
青く長い髪で背の高い青龍はそういう。
『晴綛は早くにお前を我らに紹介したかったのだろう。』
『宮中の異変に関していざという時力を貸してやる。』
白の亀と黒の蛇の人に化けた夫婦の四神はそういう。
四神たちは高良に力を貸す気満々だ。
『まぁ、あの黒御足に負けそうだった晴綛に力を貸したようにね』
赤茶色の神をした人間に化けた雀のあやかしは晴綛にとって余計なことを言う。
今はこの場にいないから口に出して楽しげに暴露してしまったようだ。
確かに、晴綛も威津那に勝てたのはギリギリだったと言っていた。
冗談だと思ったが本当のことだったのだ。
「威津那殿はそれほどの力を持っているということか……」
高良はそう呟いて、威津那の本来の力のあり方にゾッとする。
本当にとんでもない力を秘めているのだと…
自分達に見せているのはほんの一部の力なのだ。
「威津那殿にはいつになっても勝てない…のかな……?」
と、無意識に悔しそうに呟く。
高良は威津那を陰陽寮の仲間として、兄としてライバルとして見ている。
年齢もだが、隣に支え合うための力すらも桁違いなのだとしたら自信を無くす。
高良は威津那に共に陰陽寮を支えてほしいと思っているが力の差が大きいことに不安を感じる。
正直、《占いの組織で》はなく、《呪術師組織》にされそうだ。
占い組織と言っても呪術師集団という似たようなことを陰陽寮は担ってはいるが……偏りそうだ。
蛇と亀の夫婦の玄武のあやかしの四神は高良の肩を叩き、
『我らはその男を負かすための力は持っている。』
『将来の陰陽寮長に力を貸すのだから落胆などするな』
「そーだよ。威津那なんかより、僕たちを…身近な僕にも頼ってよ。親友でもあるんだから。威津那の管狐になるのは嫌だけど高良にだったら眷属になってもいいし!」
と紺太は励ます。
(励まされるとなおさら力の差を実感してしまうけれど……)
四神に信頼されるならば、その力を信頼しなくてはならない……
むしろ、何もかも自分一人で負って頑張らなくていいと言うことなのだ……
「ありがとう……将来の陰陽寮長として僕に力を貸してくれ」
心やよう信頼に高良は自然に微笑んで言った。
瞳が鋭くてキツい顔の高良微笑むとと真逆に優しい顔になる。
「僕、君にドキドキしちゃたよ…」
「なんで?」
親友に、ドキドキされるのはなんか違う関係なりそうで困る。
『我らもお前の笑顔に惚れたぞ』
『いつまでも笑っていられるように陛下の御世を共に守ろうぞ。』
と、あやかしの四神たちは快く言ってくれた。
という、ことで色々四神から時間の限りこの世の不思議や縁を教えてもらい、高良は満足だった。
「そろそろ帰ろうか。」
ほくほく笑顔で現世に帰ることを紺太に促す。
「てか、高良!忘れてる、タヌさんの力を解放してもらうってこと!」
「あ、そうだった。」
タヌさんを人間に戻すというのは口実で四神に自分を紹介のためだと途中から思い込んでいた。
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