114 / 161
高良と紺太
4☆あやかしの四神と高良
しおりを挟む
あやかしの四神の会合の異界はとても澄んだ星空輝く美しい自然の中だった。
風水の地形を小型化したような美しい異界で、四方に象徴とされた『あやかしの四神たち』が座す。
不思議な光景、地形の風水を具現化したあやかしの四神の異界に高良は興奮して頬が赤い。
紺太以外のあやかしの四神は、
朱雀は雀。
龍は鯉
玄武は亀と蛇
異界の会合にたどり着くまでに、異界の中に沢山いる美しい青い鯉の中に青龍の化身を探し逆鱗のある鯉を目ざとく見つけた。
北の方角に行けば亀と蛇の仲違いを仲裁した。
南の方角に行けば美しい鳥の中、雀は神様のいる米粒ばかり食べているから力があると見抜いて見つけ出す。
見つけ出すたびに祖母が作った勾玉が手に入った。
それは、高良を次なる陰陽寮長と認めたと言う証でもあった。
そして、やっとあやかしの四神の会合である。
長く異界にいて、人の世ならば何百年経っているんじゃないか?
と不安になるが、新月満月は時が遅いようだ。
遅く帰っても朝になっているくらいだと紺太に説明されてホッとする。
そして、妖力が高いあやかしなので人に化けることもでき、それは神々しさも感じられた。
高良の瞳はキラキラと輝き細い目を見開いてた。
陰陽神仏が具現化したような世界で、心が躍っている。
紺太はそんな高良の様子を見て、
(高良は純粋に陰陽道が好きなのだなぁ…)
と感心した。
香茂家はテレパシーが使えて人の心を時たま、おちょくったり嫌なことを言うこともあるが、本来の高良は、現実主義でもあって目にしたこと全てを受け入れ楽しむ純粋な心を持つ。
あやかし四神たちはそんな高良を気に入った。
四神に関係ある長年生きている生き物があやかしの力を得て皇居を守っているということをあやかしの四神は人の姿に化けて高良に説明した。
人に化けた『あやかしの四神たち』はとても美しく優しかった。
本来人好きなあやかしたちのようで、昔、密かに人と交わった子孫が『太刀の者』の血筋だということも教わった。
高良は太刀の者達が若年に伝統衛士をする意味を理解した。
四神たちは人の世が忘れてしまった知識をよく知っている。
代が変わってもそれは引き継がれていくようだ。
久々な人間との会話は楽しいらしく、あやかしの四神達は高良と仲良くなるために色々なことを教える。
神でありあやかしの四神のたちに囲まれて突然信頼されて嬉しくもある。
『我らはお前を気に入った。冷静沈着で、判断力も申し分ない。もちろんあやかしに対しての優しさもな。』
それは紺太と仲良くしている事でもあるだろう。
太刀の者やあやかしが見える者ならば容赦なくあやかしに刃を向けるだろう。
それは人を食べることもあるあやかしに対して当然の行為だということも四神達は知っている。
『一応阿部野の血筋の孫でもあるから資格はないわけではないからな。』
『おまえの祖母も少しの間、西のあやかしとして仕事をしていたな。』
『それでお前の祖父と出会って恋愛してな……』
短い命だった祖母の話を聞けてうれしくも思うが、つい、分析してしまう。
「西は兌宮だがらすぐに恋愛して結婚して世代交代が激しいのかな?」
陰陽五行マニアの高良はピンとくる。
方位の運気の運びでは西は兌宮で恋愛や少女、遊びを象徴する方角だ。
「じゃ、青龍は東の震宮だから伝えることが早いんだな?東宮…皇太子をお守りが中心なのかな?」
と、さらに知識を披露することが止まらなくなる。
「南はプライド北は不動と柔軟…スパイ……」
高良は考え出しぶつぶつと言い出して分析し出したら止まらない。
「まーた始まったよ、高良の陰陽道バカが……」
紺太は呆れる。
「ば、馬鹿じゃない!好きなたけだ!」
「いや、それ否定になってないよってかそういうところが高良ぽいけどね」
と紺太は四神と同じに優しく笑う。
あやかしの四神になる条件は人が好きで護りたいという存在なのだと思う。
実体のあるあやかしであり、神である特殊な彼らを高良は敬う気持ちも芽生えるのだった。
風水の地形を小型化したような美しい異界で、四方に象徴とされた『あやかしの四神たち』が座す。
不思議な光景、地形の風水を具現化したあやかしの四神の異界に高良は興奮して頬が赤い。
紺太以外のあやかしの四神は、
朱雀は雀。
龍は鯉
玄武は亀と蛇
異界の会合にたどり着くまでに、異界の中に沢山いる美しい青い鯉の中に青龍の化身を探し逆鱗のある鯉を目ざとく見つけた。
北の方角に行けば亀と蛇の仲違いを仲裁した。
南の方角に行けば美しい鳥の中、雀は神様のいる米粒ばかり食べているから力があると見抜いて見つけ出す。
見つけ出すたびに祖母が作った勾玉が手に入った。
それは、高良を次なる陰陽寮長と認めたと言う証でもあった。
そして、やっとあやかしの四神の会合である。
長く異界にいて、人の世ならば何百年経っているんじゃないか?
と不安になるが、新月満月は時が遅いようだ。
遅く帰っても朝になっているくらいだと紺太に説明されてホッとする。
そして、妖力が高いあやかしなので人に化けることもでき、それは神々しさも感じられた。
高良の瞳はキラキラと輝き細い目を見開いてた。
陰陽神仏が具現化したような世界で、心が躍っている。
紺太はそんな高良の様子を見て、
(高良は純粋に陰陽道が好きなのだなぁ…)
と感心した。
香茂家はテレパシーが使えて人の心を時たま、おちょくったり嫌なことを言うこともあるが、本来の高良は、現実主義でもあって目にしたこと全てを受け入れ楽しむ純粋な心を持つ。
あやかし四神たちはそんな高良を気に入った。
四神に関係ある長年生きている生き物があやかしの力を得て皇居を守っているということをあやかしの四神は人の姿に化けて高良に説明した。
人に化けた『あやかしの四神たち』はとても美しく優しかった。
本来人好きなあやかしたちのようで、昔、密かに人と交わった子孫が『太刀の者』の血筋だということも教わった。
高良は太刀の者達が若年に伝統衛士をする意味を理解した。
四神たちは人の世が忘れてしまった知識をよく知っている。
代が変わってもそれは引き継がれていくようだ。
久々な人間との会話は楽しいらしく、あやかしの四神達は高良と仲良くなるために色々なことを教える。
神でありあやかしの四神のたちに囲まれて突然信頼されて嬉しくもある。
『我らはお前を気に入った。冷静沈着で、判断力も申し分ない。もちろんあやかしに対しての優しさもな。』
それは紺太と仲良くしている事でもあるだろう。
太刀の者やあやかしが見える者ならば容赦なくあやかしに刃を向けるだろう。
それは人を食べることもあるあやかしに対して当然の行為だということも四神達は知っている。
『一応阿部野の血筋の孫でもあるから資格はないわけではないからな。』
『おまえの祖母も少しの間、西のあやかしとして仕事をしていたな。』
『それでお前の祖父と出会って恋愛してな……』
短い命だった祖母の話を聞けてうれしくも思うが、つい、分析してしまう。
「西は兌宮だがらすぐに恋愛して結婚して世代交代が激しいのかな?」
陰陽五行マニアの高良はピンとくる。
方位の運気の運びでは西は兌宮で恋愛や少女、遊びを象徴する方角だ。
「じゃ、青龍は東の震宮だから伝えることが早いんだな?東宮…皇太子をお守りが中心なのかな?」
と、さらに知識を披露することが止まらなくなる。
「南はプライド北は不動と柔軟…スパイ……」
高良は考え出しぶつぶつと言い出して分析し出したら止まらない。
「まーた始まったよ、高良の陰陽道バカが……」
紺太は呆れる。
「ば、馬鹿じゃない!好きなたけだ!」
「いや、それ否定になってないよってかそういうところが高良ぽいけどね」
と紺太は四神と同じに優しく笑う。
あやかしの四神になる条件は人が好きで護りたいという存在なのだと思う。
実体のあるあやかしであり、神である特殊な彼らを高良は敬う気持ちも芽生えるのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる