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九尾の復活
9☆復讐
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「我に命令をしろ、あの男を殺せと……」
橘の真白な肌をした上腕は指先までゆっくりと持ち上げ狙いを定める様に焔に指差す。
金の瞳を煌めかせにやりと笑う。
焔は紺太の尻尾を奪い返すために、高良と咲羅子、槐寿と交戦していた。
部下のいない焔と四人でも焔一人でも余裕のようだった。
焔は余裕がある人を殺すことに正直躊躇する太刀の者たちを嘲笑いながら、管狐と退魔の小刀で対応する。
焔は躊躇しないので命を奪う奴なので四人は本気で焔を処す為に気を張る。
「だめだ。あいつは僕が始末する……」
橘が無事だと知り冷静になった威津那は兄の始末は自らの手でつけると決意をし苦戦する四人の加勢に行こうとしたら、菊はわざと威津那の腕に橘のふくよかな胸を挟んで上目遣いで見る。
「お願い…威津那…我に復讐させてくれ…」
ねだるように言ってくる様は橘とは違うものだが、肌や胸の傷が治っているのは菊のおかげだと思うとその願いを承諾することにした。
主人である威津那に色仕掛けは効かない事に内心舌打ちしつつ、じっと見つめ懇願する。
「….…なら頼む…思う存分やってくれ。そのかわり無理はダメだよ…僕より狐を操るのは焔の方が正直上だから……」
菊を威津那の唯一の管狐の眷属にしたが焔は特別だ。
管狐の呪法を生まれながらもって生まれたのは焔の方でそのやり方を威津那は教わった。
威津那の呪詛の力と同じように、眷属にする力は底知れない力を持っている。
そこらにいるあやかしですら自分の体の一部にして操り使いこなす。
焔は菊がこちらに注目している事に気が付き戦闘やめる。
管狐を手から無数に出して四人を素早く簡単に縛り上げた。
「なぁに?俺と楽しいことする気のなった?」
焔は高良への怒りはあったが、橘が白狐になるまで遊んでいたようだった。
「そうだな。お前が望む姿で遊んでやるかの、ふふっ」
菊は高良がもつ紺太の尻尾を妖力をつかって奪い手に持つ。
「な、何をする。」
高良は紺太の尻尾を奪おうとする無数の管狐から守っていたが、菊に取られて焦る。
本物の九尾にしてはいけないと思うからだ。
焔の力で八本に増やされたまだ小さい尻尾を菊は妖力を込めて大きくする。
「私の本当の尻尾ではないが、質は良い…数十年したら我の尻尾になれたかもしれぬがな…紺太の仇は共に取ってやろう……』
紺太の尻尾をお尻につけるとさらにブワッと大きくなる。
まさに伝説の九尾だ。
「ふふ、やっぱり仮とは言え九尾はいい……」
菊も満足げだった。
威津那は菊が暴走しないように監視はする。
「あはは!すごい!すごいよ!本物の九尾だ!」
焔は子供のように無邪気に興奮している。
「威津那よりも俺の方が狐を操る力は強いんだ!俺のものになるよなぁ?その為に橘を半殺しにしてやった…んだ…」
菊はキッと焔とを睨む力にも妖力を放ち辺りを震撼させる。
《我を舐めるな……》
焔の腹に真っ白な腕が入り込んでいた。
「紺太にした報復はしなくてはな……それに橘に対しても……」
瞳を金に煌めかせて冷徹な表情で焔を目を細めて見つめた。
子孫である橘を酷い姿にしたこともとても許せない事だった。
橘の真白な肌をした上腕は指先までゆっくりと持ち上げ狙いを定める様に焔に指差す。
金の瞳を煌めかせにやりと笑う。
焔は紺太の尻尾を奪い返すために、高良と咲羅子、槐寿と交戦していた。
部下のいない焔と四人でも焔一人でも余裕のようだった。
焔は余裕がある人を殺すことに正直躊躇する太刀の者たちを嘲笑いながら、管狐と退魔の小刀で対応する。
焔は躊躇しないので命を奪う奴なので四人は本気で焔を処す為に気を張る。
「だめだ。あいつは僕が始末する……」
橘が無事だと知り冷静になった威津那は兄の始末は自らの手でつけると決意をし苦戦する四人の加勢に行こうとしたら、菊はわざと威津那の腕に橘のふくよかな胸を挟んで上目遣いで見る。
「お願い…威津那…我に復讐させてくれ…」
ねだるように言ってくる様は橘とは違うものだが、肌や胸の傷が治っているのは菊のおかげだと思うとその願いを承諾することにした。
主人である威津那に色仕掛けは効かない事に内心舌打ちしつつ、じっと見つめ懇願する。
「….…なら頼む…思う存分やってくれ。そのかわり無理はダメだよ…僕より狐を操るのは焔の方が正直上だから……」
菊を威津那の唯一の管狐の眷属にしたが焔は特別だ。
管狐の呪法を生まれながらもって生まれたのは焔の方でそのやり方を威津那は教わった。
威津那の呪詛の力と同じように、眷属にする力は底知れない力を持っている。
そこらにいるあやかしですら自分の体の一部にして操り使いこなす。
焔は菊がこちらに注目している事に気が付き戦闘やめる。
管狐を手から無数に出して四人を素早く簡単に縛り上げた。
「なぁに?俺と楽しいことする気のなった?」
焔は高良への怒りはあったが、橘が白狐になるまで遊んでいたようだった。
「そうだな。お前が望む姿で遊んでやるかの、ふふっ」
菊は高良がもつ紺太の尻尾を妖力をつかって奪い手に持つ。
「な、何をする。」
高良は紺太の尻尾を奪おうとする無数の管狐から守っていたが、菊に取られて焦る。
本物の九尾にしてはいけないと思うからだ。
焔の力で八本に増やされたまだ小さい尻尾を菊は妖力を込めて大きくする。
「私の本当の尻尾ではないが、質は良い…数十年したら我の尻尾になれたかもしれぬがな…紺太の仇は共に取ってやろう……』
紺太の尻尾をお尻につけるとさらにブワッと大きくなる。
まさに伝説の九尾だ。
「ふふ、やっぱり仮とは言え九尾はいい……」
菊も満足げだった。
威津那は菊が暴走しないように監視はする。
「あはは!すごい!すごいよ!本物の九尾だ!」
焔は子供のように無邪気に興奮している。
「威津那よりも俺の方が狐を操る力は強いんだ!俺のものになるよなぁ?その為に橘を半殺しにしてやった…んだ…」
菊はキッと焔とを睨む力にも妖力を放ち辺りを震撼させる。
《我を舐めるな……》
焔の腹に真っ白な腕が入り込んでいた。
「紺太にした報復はしなくてはな……それに橘に対しても……」
瞳を金に煌めかせて冷徹な表情で焔を目を細めて見つめた。
子孫である橘を酷い姿にしたこともとても許せない事だった。
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