祈り姫

花咲マイコ

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願いと妄想の夢違え

5☆白昼夢の悪夢

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「李流!助けて!」

(法子様の助けを求める声がする……)

 李流は現実と夢の間に漂って目を閉じているイメージが存在としてあった。
 だからこそ、法子の声が自分の耳に届く。
 声だけじゃなく、感情までダイレクトに伝わる。


「このままでは、世界の祝福を願う祝皇陛下の御代に影響を及ぼしてしまう!」

 法子の必死に助けを乞う緊急事件だ!と感じて李流は眉間にシワを寄せる。
 李流は体を動かしたくても体自体無い空間に存在している感覚になって、もうすぐ現し世の体に戻る白昼夢だ。


 祝皇陛下の願い祈りは、神々に国民からの祝福祈りを願いを神に祈り願い平和を祈願するお役目がある。
 祈り姫は祈り願いを世界に導き具現化されるように神に祈る……
 善意ある祈りも悪意ある祈りも、祈り姫の心で左右される事もあると聞かされたことがある。
 女は、一点集中よりも、多岐にわたって仕事をこなすことが出来るは女いろんな情報雑念に流されやすい。
 そして、男は一点集中、意志強く人々を定めた道に導くことに向く。
 それも、立派に国を造り治めた神の血を代々受け継ぎし子孫の末裔の国の元首たる皇となられることを宿命づけられた男性皇族が担うことによって正しい国を国民を導くことが出来るのだ。
 それが、祝皇家に生まれたものの努めであり宿命だ。

 だがもし、宿命づけられてもいない、意識もない不届き者が皇になったなら……

《築き上げてきた皇と関係ない血筋のものがこの祝皇の国の皇になろうものならば……》

 神々の怒りと悲しみに満ちた感情と声音が李流の体に重くのしかかる感覚がし、

《……国は亡びる……》

 と不吉な囁きが法子の頭に響いた……

 その伝言は李流にも同じに響いた。

「そんなことはダメ!」
「そんなことはダメだ!」

 法子と李流は同時に叫ぶ。

《ならば、夢を違えをせよ……》

 その声には二人にゆだねた感覚だった。
 それは重大な任務に感じた。

 李流は目覚める間際に法子の現状が見えた。
 男の子に見える法子が、恐怖におびえていた。
 ついに見つかってしまった。
 男は影のように暗く姿かたちすらわからなかった。
 だからこそ恐怖がます。
「ここにいたのか……」
 悪夢の夢の張本人が法子の腕を掴んだのを李流は見た。
 夢なので、映像をみている感覚だが、法子の恐怖の感情が李流にリンクして胸がバクバクと再び恐怖に襲われる。

 なのに、李流は何もできない。夢に関与できない焦りと、恐怖が、胸に迫る。

「李流!助けて!とにかく私を目覚めさせるのじゃ!この悪夢をいずれ具現化させないために!」

 法子はハッキリと李流と瞳を合わせながらそう叫んだのだった。

「法子さま!まっていてください!」
 夢から醒めた李流は左手で恐怖で、高鳴る胸元に、ある布団を掴み、右手を天に伸ばしていた。
 ガバリと嫌な汗をかきながら、李流はおきる。

 ハッキリと法子の助けと必死さがリンクして現実の記憶に刻まれて目が覚めてもドキドキと体が震えるほどの恐怖を身にしみた。
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