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運命と宿命の縁
2★晴房と契約
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「毎夜毎夜、法子様に会えたのが不思議だと思わなかったか?
そなたのシフトも私が配慮してやったのだよ。」
確かに、警備が心配になるほど、同じ定時に法子さまに会えた不思議はあった。
ちょうど、この時間が手薄な時間なのかもと思っていた。
暗い夜には松明以上の明るさがあって勉強ができた。
不思議だと思っていたけれど、どこか無視意識に無視してしまっていた。
その今になって気がつく不思議は、さっきハル様の腕を掴んだのにすり抜けられた不思議と似ている。
「なぜ、そのような事をしてくれたのですか?」
晴房がどこか人ではナイ様な……目に見えない神様なのかもと思った。
「ふふ…李流くんは感がいいの…」
「は?」
李流は考えを覗かれた感じもした。
「私の事は後々知ってもらえばいい…」
ゴホンっと晴房は仕切り直しに咳をして、
「宮中にレッドスパイがいたからな、利用出来ると見えたから、ついでだ」
こともなげにはっきりと言った。
レッドスパイとは日和国から祝皇、皇室を無くして、日和国を革命で変えていこうとしているテロリスト集団の事だ。
刷新するイメージで支持するものが多いがそれは間違いだ。
隣国のシナや露国の歴史を見れば 《革命》とは『血を血で洗う行為』という事が明らかである。
Q条信者もその仲間だ。
平和!平和!叫んでいるから平和団体と思いきやその逆を貫く立ちの悪い連中だ。
表現の自由を許しているから、不敬な表現もしているのだろう。
李流が捕まった時、この宮中にもスパイがいるとは思ったが……
「そなたを餌に宮内庁に潜む、レッドを一層出来た。
心優しい陛下は疑うことを知らぬから苦労が耐えぬ」
フーやれやれ、とわざとらしいレクチャーをするが何故か嬉しそうだ。
晴房にはそんな権限まであるのか……
存在自体恐ろしい方だと思った。
「ずっとそなたを見ていて、私の弟子にしたくなった。」
「……弟子ですか?」
「曲がりなりにも稀代の祈り姫の血を引く者だからな、興味があったし、その力を引き出してやろうと思うてな」
曾祖母の事まで知っているなんて、もう驚かない。
「男の俺にそのような力は欠片もないと思いますが……」
むしろ、ニダの血が流れている事が祈り姫の稀代は消えてしまったと李流は思ってる。
「血ではなく魂に刻まれてる力を少し引き出すだけだよ。」
晴房は李流の額に、檜扇をとんと当てると、小さな丸い光があらわれて、李流は理解ができないことにゾッとして青ざめる。
その様子を晴房はみて、
「嫌なら、しないが……」
そんな力があるなら引き出してもらえるなら、ニダの呪いが開放できると思う………が、
「……考えさせていただきます……」
魅力的な話だが、即答は控えた。
そんな李流の答えに満足してかニヤニヤしながら口元に閉じた檜扇を当てて、
「話を戻すが、陰陽師見習いとして私の弟子になれば、内裏(宮中内の特別な職種が集まる仕事場)の仕事……祝皇陛下の身の回り近くでお見守りする仕事をする助手だか、魅力的だと思わないか?」
「私のようなものでよろしいなら喜んで!」
そのことに関しては考えるまもなく返答してしまった。
自分も病気かと思うほどの祝皇陛下に信心している。
ハル様は扇を肩に当てて空を仰ぎながら、はっはっは!
と豪快に笑い、
「そういう若者がいることが私は心から嬉しいよ」
それは心からの笑いだと感じられた。
そなたのシフトも私が配慮してやったのだよ。」
確かに、警備が心配になるほど、同じ定時に法子さまに会えた不思議はあった。
ちょうど、この時間が手薄な時間なのかもと思っていた。
暗い夜には松明以上の明るさがあって勉強ができた。
不思議だと思っていたけれど、どこか無視意識に無視してしまっていた。
その今になって気がつく不思議は、さっきハル様の腕を掴んだのにすり抜けられた不思議と似ている。
「なぜ、そのような事をしてくれたのですか?」
晴房がどこか人ではナイ様な……目に見えない神様なのかもと思った。
「ふふ…李流くんは感がいいの…」
「は?」
李流は考えを覗かれた感じもした。
「私の事は後々知ってもらえばいい…」
ゴホンっと晴房は仕切り直しに咳をして、
「宮中にレッドスパイがいたからな、利用出来ると見えたから、ついでだ」
こともなげにはっきりと言った。
レッドスパイとは日和国から祝皇、皇室を無くして、日和国を革命で変えていこうとしているテロリスト集団の事だ。
刷新するイメージで支持するものが多いがそれは間違いだ。
隣国のシナや露国の歴史を見れば 《革命》とは『血を血で洗う行為』という事が明らかである。
Q条信者もその仲間だ。
平和!平和!叫んでいるから平和団体と思いきやその逆を貫く立ちの悪い連中だ。
表現の自由を許しているから、不敬な表現もしているのだろう。
李流が捕まった時、この宮中にもスパイがいるとは思ったが……
「そなたを餌に宮内庁に潜む、レッドを一層出来た。
心優しい陛下は疑うことを知らぬから苦労が耐えぬ」
フーやれやれ、とわざとらしいレクチャーをするが何故か嬉しそうだ。
晴房にはそんな権限まであるのか……
存在自体恐ろしい方だと思った。
「ずっとそなたを見ていて、私の弟子にしたくなった。」
「……弟子ですか?」
「曲がりなりにも稀代の祈り姫の血を引く者だからな、興味があったし、その力を引き出してやろうと思うてな」
曾祖母の事まで知っているなんて、もう驚かない。
「男の俺にそのような力は欠片もないと思いますが……」
むしろ、ニダの血が流れている事が祈り姫の稀代は消えてしまったと李流は思ってる。
「血ではなく魂に刻まれてる力を少し引き出すだけだよ。」
晴房は李流の額に、檜扇をとんと当てると、小さな丸い光があらわれて、李流は理解ができないことにゾッとして青ざめる。
その様子を晴房はみて、
「嫌なら、しないが……」
そんな力があるなら引き出してもらえるなら、ニダの呪いが開放できると思う………が、
「……考えさせていただきます……」
魅力的な話だが、即答は控えた。
そんな李流の答えに満足してかニヤニヤしながら口元に閉じた檜扇を当てて、
「話を戻すが、陰陽師見習いとして私の弟子になれば、内裏(宮中内の特別な職種が集まる仕事場)の仕事……祝皇陛下の身の回り近くでお見守りする仕事をする助手だか、魅力的だと思わないか?」
「私のようなものでよろしいなら喜んで!」
そのことに関しては考えるまもなく返答してしまった。
自分も病気かと思うほどの祝皇陛下に信心している。
ハル様は扇を肩に当てて空を仰ぎながら、はっはっは!
と豪快に笑い、
「そういう若者がいることが私は心から嬉しいよ」
それは心からの笑いだと感じられた。
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