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17☆開花するまで
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「もう、会えなくなるのだな……」
法子は李流との時間を少しでも欲しくて門までついてきた。
せめて、手だけでも握っていたくて手を繋いで歩いた。
寂しさのせいで言葉少なめだったのもあるけれど、それは、色々言いたいことがあるせいで言葉を選ぶことが出来なかった。
李流も同じだったが、実は法子の事よりも陛下との時間に夢心地だったりする。
寂しがる法子に李流は膝を付き視線を合わせて手を恐れ多くも両手を握る。
「会いに行きます。何年経っても。必ず」
「約束だぞ……」
「はい。俺は陛下や法子様のそばでお守りする仕事につきたいという志があります。
今日はさらにその思いが強くなりました。
だから、法子さまも立派な祈り姫になられてください。」
李流は、はっきりと決意口に出した。
そんな自信あり気な李流に法子は首をかしげて
「そうしたらまた会える?」
「ええ、運命が導いてくれます」
法子は少し考えてから目を輝かせて
「私と李流は運命の相手なのだ。だから、また会える!絶対に!」
李流の言霊を真実にしたくて、さっきより大きな声でワクワクした感じで言い切ったけれども、何故か涙が溢れてきて、拭うよりも李流を見ていたかった。
その涙を李流は優しく拭いてくれた。
「初めての出会いの時も拭いてくれたな……私は泣き虫だ」
無理に笑う法子の感傷が李流の心にも重なる。
李流も一筋涙が流れたのに気づき、けれど拭かずに李流も微笑む。
「俺も泣き虫です。法子様と同じなのです。
今度会うときは笑顔で逢いましょう」
「うん、さ、最後に抱きしめてもいいか?いつもの塀から抱きとめてくれたように」
いちおう、警備がいる手前、恥ずかしいし、警備に目で確認をとると、小さく頷き了承してくれた。
ふたりは優しく包容した。
互いの方に顔を埋める。
「李流、私のこと忘れないでね……」
「ええ、忘れません。絶対に……」
最後まで名残惜しそうに法子は李流の後ろ姿を見送った。
晴天の太陽がまぶしい……
「そういえば、朝にあったのって今日が初めてじゃったなぁ……」
李流が見えなくなった道を見つめながら法子はは大きなため息を吐いた。
しばらく会えない
けれどまた会える……
寂しさと期待。
李流の事をもっと知りたかった。
なにも李流の事をくわしく知らなかった……
でも、私が知ってる過ごした日々の李流を絶対に忘れない。
それが私にとっての李流だから……
今度巡り会えた時はいろいろ李流の事を教えてもらおう。
楽しみにしようと心に希望をもった。
雲一つ無い清々しい青空を見上げる。
日はまためぐる月もめぐる。
太陽は日々の輝きを月は未来への道しるべ…
幾度もの季節を巡ればまた会えるのは確実、それまでに私は立派な祈り姫になって李流との約束を果たそう!
「まってるのじゃぞぉー!きっと祈り姫になって美人になって李流を驚かせてやるんじゃからなー!」
その大声が李流の耳に届き、李流は苦笑する。
「ええ、必ず……私も約束を果たすため、あなた様を守れる男になってお会いしましょう」
大声で返すのは恥ずかしく決意をつぶやく。
春はまだ少し遠いが淡い恋の花の蕾が色つき始めた。
法子は李流との時間を少しでも欲しくて門までついてきた。
せめて、手だけでも握っていたくて手を繋いで歩いた。
寂しさのせいで言葉少なめだったのもあるけれど、それは、色々言いたいことがあるせいで言葉を選ぶことが出来なかった。
李流も同じだったが、実は法子の事よりも陛下との時間に夢心地だったりする。
寂しがる法子に李流は膝を付き視線を合わせて手を恐れ多くも両手を握る。
「会いに行きます。何年経っても。必ず」
「約束だぞ……」
「はい。俺は陛下や法子様のそばでお守りする仕事につきたいという志があります。
今日はさらにその思いが強くなりました。
だから、法子さまも立派な祈り姫になられてください。」
李流は、はっきりと決意口に出した。
そんな自信あり気な李流に法子は首をかしげて
「そうしたらまた会える?」
「ええ、運命が導いてくれます」
法子は少し考えてから目を輝かせて
「私と李流は運命の相手なのだ。だから、また会える!絶対に!」
李流の言霊を真実にしたくて、さっきより大きな声でワクワクした感じで言い切ったけれども、何故か涙が溢れてきて、拭うよりも李流を見ていたかった。
その涙を李流は優しく拭いてくれた。
「初めての出会いの時も拭いてくれたな……私は泣き虫だ」
無理に笑う法子の感傷が李流の心にも重なる。
李流も一筋涙が流れたのに気づき、けれど拭かずに李流も微笑む。
「俺も泣き虫です。法子様と同じなのです。
今度会うときは笑顔で逢いましょう」
「うん、さ、最後に抱きしめてもいいか?いつもの塀から抱きとめてくれたように」
いちおう、警備がいる手前、恥ずかしいし、警備に目で確認をとると、小さく頷き了承してくれた。
ふたりは優しく包容した。
互いの方に顔を埋める。
「李流、私のこと忘れないでね……」
「ええ、忘れません。絶対に……」
最後まで名残惜しそうに法子は李流の後ろ姿を見送った。
晴天の太陽がまぶしい……
「そういえば、朝にあったのって今日が初めてじゃったなぁ……」
李流が見えなくなった道を見つめながら法子はは大きなため息を吐いた。
しばらく会えない
けれどまた会える……
寂しさと期待。
李流の事をもっと知りたかった。
なにも李流の事をくわしく知らなかった……
でも、私が知ってる過ごした日々の李流を絶対に忘れない。
それが私にとっての李流だから……
今度巡り会えた時はいろいろ李流の事を教えてもらおう。
楽しみにしようと心に希望をもった。
雲一つ無い清々しい青空を見上げる。
日はまためぐる月もめぐる。
太陽は日々の輝きを月は未来への道しるべ…
幾度もの季節を巡ればまた会えるのは確実、それまでに私は立派な祈り姫になって李流との約束を果たそう!
「まってるのじゃぞぉー!きっと祈り姫になって美人になって李流を驚かせてやるんじゃからなー!」
その大声が李流の耳に届き、李流は苦笑する。
「ええ、必ず……私も約束を果たすため、あなた様を守れる男になってお会いしましょう」
大声で返すのは恥ずかしく決意をつぶやく。
春はまだ少し遠いが淡い恋の花の蕾が色つき始めた。
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