14 / 14
のほほんとして計算的な、誠さん
しおりを挟む
今日は誠さんとのデートだ。
告白されてから一ヶ月。
両親にもなんとか許しをもらって太刀の者である榊誠さんと正式にお付き合いして、婚約者にもなってくれた。
全て正式にお付き合いから始めてくれて、誠実な誠さんに尚更惚れ込んでしまう。
今まで告白しなかったのは、貯金して結婚指輪も結婚式も予定をしていたというのほほんとしていて計算的なところもしっかりしていると両親に感心させたのもすごい。
容赦ないお父さんも、ぐうの音も出なかった。
そんな私たちは今日はデートだ。
可愛く見られたくて、気合を入れた。
おしゃれをするとやはり大人らしくなってしまう。
カジュアルなデートという事でジーンズ生地のタイトのワンピース黒いカットソーだ。
首元に、この間のデートで誠さんにプレゼントして貰らった、ふわふわリボンレースチョーカーをする。
リボンの真ん中は私の角と同じルビーだ。
首が長い私に可愛いと思って買ってくれた。
私もお気に入りだ。唯一可愛いものだ。
憧れのフリルが似合わない我が身が嘆かわしいと思うけれど、誠さんは大人っぽくて美人が好みなのを知っている。
今の私の姿は誠さんに好まれている。
ハチ公前で待っている間に色んな男に声をかけられる。
声をかけられそうになればガンを飛ばしたり、しつこい時は、一言どすの聴いた声を発すると逃げる。
暇つぶしにはなったが、誠さんはいつのものように遅刻だ。
きっちり計算できるのに時間の計算は苦手なのかもししれない。
「そういうところは直させるようにしめてやろうか……」
と、つぶやいたとき、
「ごめん待たせちゃって!」
誠さんがかけてきた。
「ほんとだよ!まったく。心配したんだぞ!」
「いやぁ、目覚ましがならなくて…」
「この間もそのセリフ聞いた……」
「ごめんね。眠りには勝てないんだよ…」
「寝坊じゃねぇか!今度私が起こしに行ってやろうか?」
金棒を振るうそぶりをしてやる。
「その時は目覚めのキスでお願いします」
「う…は、、はひぃ…」
眠り姫ならぬ眠り愛しの武士を口付けで起こすのもいいなぁと本気で妄想した。
「今日はどうするんだ?」
私は誠さんと一緒に過ごせることが嬉しすぎて計画をいつもたてない。
ぶらぶら歩くのもよし、ベンチでおしゃべり……お部屋デートはまだやってない…てかそこまで行ったら女として婚約者として覚悟しないといけないではないか!
「映画館デートしたい。どう?」
「それいいな!」
誠さんは私の手を引いて映画館に向かった。
だが、見に行ったのが子供のアニメだった……
「なんで、こんなアニメ映画っ!」
映画館といっても定番のラブロマンス映画かと思ったら、アニメ……
ラブロマンス映画をあんまり面白いとは思ってもいなかったけどデートの定番を思っていろいろ妄想していたのに、アニメ…ロマンスのかけらもなさそうなヒーロー戦隊モノだった。
「まぁまぁ、全部席埋まっててこれしかなかったし、面白いって噂だし、一番後ろならいいよね。」
誠さんはアニメ好きでもあった。
意外な趣味に私は驚いたが、弟たちとアニメを楽しんだりしてるということを言ったら
「僕もアニメ好きだよ!」
といい、お父さんより弟二人を懐柔することに成功し、結婚反対するのは父しかいなくなり、父は折れた。
私もアニメは嫌いじゃないけれど最近は見ていなかった誠さんが好きなものは私も好きになりたいという乙女心で映画を見ることにしたら、アニメに夢中になったのは私の方だった。
二人感動して映画館を出る。
「アニメもおもしろかったな!意外と恋愛ものだったし感動で涙が止まんない」
ぐずぐずと私は涙を拭う。
「まさに鬼の目にも涙だね。」
「鬼で悪かったな。」
「そんな緒丹子ちゃんが可愛いよ。」
「えっ!可愛い…美人さんじゃなくて?」
自分で自分を美人というのはどうだろうと思うが聞いてみる。
「うん外見は美人さんで性格がとっても可愛い…」
そう真摯な表情で言ってくれた。
いつにない真面目な回答にドキッとしてしまった。
「次はあそこのカフェ入ろうか?パフェがとっても美味しいんだって」
そういうリサーチまでしてデートをしてくれる誠さんを本当感心する。
「女の子と一緒じゃないとパフェ食べられないからね。」
「私はパフェのための要員かよ」
「あはは。そうかも」
「なんだそりゃ!そこは恋人って言えよ」
「愛しい…恋人だよ…」
甘い声で耳元で囁くように言われた。
しかも「愛おしい」って!
「ひゃっ!不意打ちは卑怯だぞ」
私は真っ赤になって反論する。
誠さんの声は甘くて優しくて良い声だ…それを囁くなんて卑怯だ!この間弱いのバレたらこういうことを不意にする。
「こういうところで一度食べてみたかったんだよね!あはは!」
誠さんも言って照れるところは可愛い…
誠さんはかなりの甘党である。
私はブラックコーヒーを頼み誠さんがパフェを注文する。
「私はダイエット中だからあんまり食べたくないかな」
「えー残念だなぁ」
出てきたパフェはイチゴとクリームとアイスたっぷりの大きめなパフェだった。
一人じゃ絶対食べきれないやつ。
もしかして、私と一緒に食べるつもりだったのかな?
でも甘いものは苦手だ…虫歯になりたくない…
小さい頃父に甘いものばかり食べてるから虫歯になるんだぞ!としつこく言われたのが原因だ。
それ以来甘いものを極力食べないようにしていた。
「緒丹子ちゃんアーン。」
誠さんはキラキラと瞳を輝かせて私にたっぷり乗ったクリームのスプーンを向ける。
「虫歯になったらどうしてくれるんだ…」
「責任取るから食べて」
推しが強い。
むしろ私が彼氏で誠さんが彼女のようだと思う。
パクっ!
「美味しいぃぃい。」
甘いものを禁じていたから甘さ最高だった。
まじでほっぺた落ちそう。
「でしょ?美味しいから連れてきたかったんだ。」
「……誰と一緒に行った?」
聞き捨てならないことを聞いてすかさず尋ねると誠さんは固まる。
初めて行った風は嘘だとバレたと観念する。
「ゆ、雪ちゃん…」
「雪ならしかたねぇか…て、なるかっ!」
「はいアーン。」
無理やりイチゴを突っ込まれた。
「イチゴも美味しい」
私の瞳はキラキラしてと自覚するほど美味しい。
クリームよりイチゴが好きだ。
「雪とはなんできたんだ?」
「一緒に仕事した時のご褒美だよ」
「こういうことしたのか?」
私はクリームとアイスの方を誠さんにアーンしてあげる。
「するわけないよ。雪ちゃんに殺されるし…恋人でもないしね」
「だよな。」
雪は私と同じで一途だ。
「雪ちゃんが緒丹子ちゃんを誘う前に一緒に食べに行きたかったんだ。」
「雪は誠さんのライバルか?」
「そうなるね。緒丹子ちゃんの初めてはできるだけ僕が欲しいし…ね?」
「誠さんは意外と独占欲が強いな。」
誠さんの意外な子供っぽさを初めて知った。
「うん、そうだね。これほどの気持ちになるなんて思ってもみなかったよ……」
誠さんはニコニコ笑顔じゃなくて真剣な顔でつぶやいた。
カフェには入って誠さんとかなり普段何があったとか、仕事のこととか家族のこととか話すことがキリがなくて気がついたら夜になっていた。
「もう暗いし、帰んなきゃなぁ…」
カフェの後は楽しい時間はあっという間だった。
本当はずっと一緒にいたい…と思うものの、これ以上は門限はないが家族は心配するかもと思う。
私は自他共に認める不良娘だが家族思いでもある。
「あれ?誠さん?」
誠さんはじっと仄暗く光る建物ホテルを、じーっと誠さんは見つめる。
「普通のホテルじゃないよね?」
と、ボケたことを言った。
「あ、あったりまえだろ!もう、帰るぞ!」
私は顔を真っ赤にして、誠さんの腕を引っ張って帰ろうと思ったら逆に手首をグッと掴まれた。
「いつか一緒に入ってくれる?」
誠さんは首を傾げてかわい子ぶりっこみたいな仕草でそう言った。
まじで、私が彼氏で、誠さんの方が彼女だ……
「はああぁあああああああああぁあ!?
バカじゃねぇの!そう言う事はもっともっと色気がだな…!」
私は直球の言霊の恥ずかしさとその意味に真っ赤になってそう怒鳴ったら、誠さんは大きな手のひらで私の口を抑える。
「声大きいよ。めっ!だよ…」
そう言ってホテルの裏路地まで引っ張られて怒られる。
「ご、ごめんなしゃい…」
私の声はデカいことは自覚していて恥ずかしくなる。
「ごめんね、直接的な質問しちゃって…」
誠さんは、困った顔をして言う。
「いつもはぐらかす癖に…なんで直球なんだよ…」
私はムッと怒るようにわざとむつかる。
「緒丹子ちゃんと離れたくない、家に帰したくない……」
誠さんは真面目に真摯な瞳を向けて刹那げにそう言った。
「誠さん……」
誠さんの言葉にドキドキしてしまう。
さっきまでのフレンドリーさではなく男らしくて
……やばい……
なんか、雰囲気もやばい……
しばらく黙って見つめ合う。
自然に唇が優しく重なる。
「………んっ」
「柔らかいね…実はね、ずっとパフェよりも君の唇が食べたかったんだ…」
「パフェ…より…」
「パフェの味もして美味しい…」
誠さんが唇を味わうようにペロリと舐める艶やかさに鼻血が出そうになる。
やばい!艶っぽい色っぽい!
…こんな素敵な雰囲気…今しかない気がする……
「私を……好きにして下しゃい!」
ううっ!言葉じりが雰囲気壊した!
誠さんは私を胸に抱きしめて耳元に唇を寄せて、
「うん…大切にするよ…嫌ならボコって逃げてね?」
「に、逃げられるわけないだろ!私の心はもう誠さんに囚われてるんだから…」
私も誠さんを抱きしめる。
もう一度キスをして互いの胸の高鳴りを確かめ合った。
その後、ホテルでさらにラブラブになった事は言うまでもない……
きっと、ホテルに誘うのも計画のうちだったと思う……
のほほんとしてて、実は全て計画的だった誠さんに尚更惚れてしまうのだった…
告白されてから一ヶ月。
両親にもなんとか許しをもらって太刀の者である榊誠さんと正式にお付き合いして、婚約者にもなってくれた。
全て正式にお付き合いから始めてくれて、誠実な誠さんに尚更惚れ込んでしまう。
今まで告白しなかったのは、貯金して結婚指輪も結婚式も予定をしていたというのほほんとしていて計算的なところもしっかりしていると両親に感心させたのもすごい。
容赦ないお父さんも、ぐうの音も出なかった。
そんな私たちは今日はデートだ。
可愛く見られたくて、気合を入れた。
おしゃれをするとやはり大人らしくなってしまう。
カジュアルなデートという事でジーンズ生地のタイトのワンピース黒いカットソーだ。
首元に、この間のデートで誠さんにプレゼントして貰らった、ふわふわリボンレースチョーカーをする。
リボンの真ん中は私の角と同じルビーだ。
首が長い私に可愛いと思って買ってくれた。
私もお気に入りだ。唯一可愛いものだ。
憧れのフリルが似合わない我が身が嘆かわしいと思うけれど、誠さんは大人っぽくて美人が好みなのを知っている。
今の私の姿は誠さんに好まれている。
ハチ公前で待っている間に色んな男に声をかけられる。
声をかけられそうになればガンを飛ばしたり、しつこい時は、一言どすの聴いた声を発すると逃げる。
暇つぶしにはなったが、誠さんはいつのものように遅刻だ。
きっちり計算できるのに時間の計算は苦手なのかもししれない。
「そういうところは直させるようにしめてやろうか……」
と、つぶやいたとき、
「ごめん待たせちゃって!」
誠さんがかけてきた。
「ほんとだよ!まったく。心配したんだぞ!」
「いやぁ、目覚ましがならなくて…」
「この間もそのセリフ聞いた……」
「ごめんね。眠りには勝てないんだよ…」
「寝坊じゃねぇか!今度私が起こしに行ってやろうか?」
金棒を振るうそぶりをしてやる。
「その時は目覚めのキスでお願いします」
「う…は、、はひぃ…」
眠り姫ならぬ眠り愛しの武士を口付けで起こすのもいいなぁと本気で妄想した。
「今日はどうするんだ?」
私は誠さんと一緒に過ごせることが嬉しすぎて計画をいつもたてない。
ぶらぶら歩くのもよし、ベンチでおしゃべり……お部屋デートはまだやってない…てかそこまで行ったら女として婚約者として覚悟しないといけないではないか!
「映画館デートしたい。どう?」
「それいいな!」
誠さんは私の手を引いて映画館に向かった。
だが、見に行ったのが子供のアニメだった……
「なんで、こんなアニメ映画っ!」
映画館といっても定番のラブロマンス映画かと思ったら、アニメ……
ラブロマンス映画をあんまり面白いとは思ってもいなかったけどデートの定番を思っていろいろ妄想していたのに、アニメ…ロマンスのかけらもなさそうなヒーロー戦隊モノだった。
「まぁまぁ、全部席埋まっててこれしかなかったし、面白いって噂だし、一番後ろならいいよね。」
誠さんはアニメ好きでもあった。
意外な趣味に私は驚いたが、弟たちとアニメを楽しんだりしてるということを言ったら
「僕もアニメ好きだよ!」
といい、お父さんより弟二人を懐柔することに成功し、結婚反対するのは父しかいなくなり、父は折れた。
私もアニメは嫌いじゃないけれど最近は見ていなかった誠さんが好きなものは私も好きになりたいという乙女心で映画を見ることにしたら、アニメに夢中になったのは私の方だった。
二人感動して映画館を出る。
「アニメもおもしろかったな!意外と恋愛ものだったし感動で涙が止まんない」
ぐずぐずと私は涙を拭う。
「まさに鬼の目にも涙だね。」
「鬼で悪かったな。」
「そんな緒丹子ちゃんが可愛いよ。」
「えっ!可愛い…美人さんじゃなくて?」
自分で自分を美人というのはどうだろうと思うが聞いてみる。
「うん外見は美人さんで性格がとっても可愛い…」
そう真摯な表情で言ってくれた。
いつにない真面目な回答にドキッとしてしまった。
「次はあそこのカフェ入ろうか?パフェがとっても美味しいんだって」
そういうリサーチまでしてデートをしてくれる誠さんを本当感心する。
「女の子と一緒じゃないとパフェ食べられないからね。」
「私はパフェのための要員かよ」
「あはは。そうかも」
「なんだそりゃ!そこは恋人って言えよ」
「愛しい…恋人だよ…」
甘い声で耳元で囁くように言われた。
しかも「愛おしい」って!
「ひゃっ!不意打ちは卑怯だぞ」
私は真っ赤になって反論する。
誠さんの声は甘くて優しくて良い声だ…それを囁くなんて卑怯だ!この間弱いのバレたらこういうことを不意にする。
「こういうところで一度食べてみたかったんだよね!あはは!」
誠さんも言って照れるところは可愛い…
誠さんはかなりの甘党である。
私はブラックコーヒーを頼み誠さんがパフェを注文する。
「私はダイエット中だからあんまり食べたくないかな」
「えー残念だなぁ」
出てきたパフェはイチゴとクリームとアイスたっぷりの大きめなパフェだった。
一人じゃ絶対食べきれないやつ。
もしかして、私と一緒に食べるつもりだったのかな?
でも甘いものは苦手だ…虫歯になりたくない…
小さい頃父に甘いものばかり食べてるから虫歯になるんだぞ!としつこく言われたのが原因だ。
それ以来甘いものを極力食べないようにしていた。
「緒丹子ちゃんアーン。」
誠さんはキラキラと瞳を輝かせて私にたっぷり乗ったクリームのスプーンを向ける。
「虫歯になったらどうしてくれるんだ…」
「責任取るから食べて」
推しが強い。
むしろ私が彼氏で誠さんが彼女のようだと思う。
パクっ!
「美味しいぃぃい。」
甘いものを禁じていたから甘さ最高だった。
まじでほっぺた落ちそう。
「でしょ?美味しいから連れてきたかったんだ。」
「……誰と一緒に行った?」
聞き捨てならないことを聞いてすかさず尋ねると誠さんは固まる。
初めて行った風は嘘だとバレたと観念する。
「ゆ、雪ちゃん…」
「雪ならしかたねぇか…て、なるかっ!」
「はいアーン。」
無理やりイチゴを突っ込まれた。
「イチゴも美味しい」
私の瞳はキラキラしてと自覚するほど美味しい。
クリームよりイチゴが好きだ。
「雪とはなんできたんだ?」
「一緒に仕事した時のご褒美だよ」
「こういうことしたのか?」
私はクリームとアイスの方を誠さんにアーンしてあげる。
「するわけないよ。雪ちゃんに殺されるし…恋人でもないしね」
「だよな。」
雪は私と同じで一途だ。
「雪ちゃんが緒丹子ちゃんを誘う前に一緒に食べに行きたかったんだ。」
「雪は誠さんのライバルか?」
「そうなるね。緒丹子ちゃんの初めてはできるだけ僕が欲しいし…ね?」
「誠さんは意外と独占欲が強いな。」
誠さんの意外な子供っぽさを初めて知った。
「うん、そうだね。これほどの気持ちになるなんて思ってもみなかったよ……」
誠さんはニコニコ笑顔じゃなくて真剣な顔でつぶやいた。
カフェには入って誠さんとかなり普段何があったとか、仕事のこととか家族のこととか話すことがキリがなくて気がついたら夜になっていた。
「もう暗いし、帰んなきゃなぁ…」
カフェの後は楽しい時間はあっという間だった。
本当はずっと一緒にいたい…と思うものの、これ以上は門限はないが家族は心配するかもと思う。
私は自他共に認める不良娘だが家族思いでもある。
「あれ?誠さん?」
誠さんはじっと仄暗く光る建物ホテルを、じーっと誠さんは見つめる。
「普通のホテルじゃないよね?」
と、ボケたことを言った。
「あ、あったりまえだろ!もう、帰るぞ!」
私は顔を真っ赤にして、誠さんの腕を引っ張って帰ろうと思ったら逆に手首をグッと掴まれた。
「いつか一緒に入ってくれる?」
誠さんは首を傾げてかわい子ぶりっこみたいな仕草でそう言った。
まじで、私が彼氏で、誠さんの方が彼女だ……
「はああぁあああああああああぁあ!?
バカじゃねぇの!そう言う事はもっともっと色気がだな…!」
私は直球の言霊の恥ずかしさとその意味に真っ赤になってそう怒鳴ったら、誠さんは大きな手のひらで私の口を抑える。
「声大きいよ。めっ!だよ…」
そう言ってホテルの裏路地まで引っ張られて怒られる。
「ご、ごめんなしゃい…」
私の声はデカいことは自覚していて恥ずかしくなる。
「ごめんね、直接的な質問しちゃって…」
誠さんは、困った顔をして言う。
「いつもはぐらかす癖に…なんで直球なんだよ…」
私はムッと怒るようにわざとむつかる。
「緒丹子ちゃんと離れたくない、家に帰したくない……」
誠さんは真面目に真摯な瞳を向けて刹那げにそう言った。
「誠さん……」
誠さんの言葉にドキドキしてしまう。
さっきまでのフレンドリーさではなく男らしくて
……やばい……
なんか、雰囲気もやばい……
しばらく黙って見つめ合う。
自然に唇が優しく重なる。
「………んっ」
「柔らかいね…実はね、ずっとパフェよりも君の唇が食べたかったんだ…」
「パフェ…より…」
「パフェの味もして美味しい…」
誠さんが唇を味わうようにペロリと舐める艶やかさに鼻血が出そうになる。
やばい!艶っぽい色っぽい!
…こんな素敵な雰囲気…今しかない気がする……
「私を……好きにして下しゃい!」
ううっ!言葉じりが雰囲気壊した!
誠さんは私を胸に抱きしめて耳元に唇を寄せて、
「うん…大切にするよ…嫌ならボコって逃げてね?」
「に、逃げられるわけないだろ!私の心はもう誠さんに囚われてるんだから…」
私も誠さんを抱きしめる。
もう一度キスをして互いの胸の高鳴りを確かめ合った。
その後、ホテルでさらにラブラブになった事は言うまでもない……
きっと、ホテルに誘うのも計画のうちだったと思う……
のほほんとしてて、実は全て計画的だった誠さんに尚更惚れてしまうのだった…
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
『愛が切なくて』- すれ違うほど哀しくて
設楽理沙
恋愛
砂央里と斎藤、こじれてしまった糸(すれ違い)がほどけていく様子を描いています。
◆都合上、[言う、云う]混合しています。うっかりミスではありません。
ご了承ください。
斉藤准一 税理士事務所勤務35才
斎藤紀子 娘 7才
毒妻: 斉藤淳子 専業主婦 33才 金遣いが荒い
高橋砂央里 会社員 27才
山本隆行 オートバックス社員 25才
西野秀行 薬剤師 22才
岡田とま子 主婦 54才
深田睦子 見合い相手 22才
―――――――――――――――――――――――
❧イラストはAI生成画像自作
2025.3.3 再☑済み😇
籠の鳥〜見えない鎖に囚われて✿❦二人の愛から…逃れられない。
クラゲ散歩
恋愛
私。ユリアナ=オリーブ(17)は、自然豊かなオータム国にあるグローパー学院に在籍している。
3年生になって一ヶ月が経ったある日。学院長に呼ばれた。技術と魔術の発展しているフォール国にある。姉妹校のカイト学院に。同じクラスで3年生の男子3名と女子3名(私を含め)。計6名で、半年の交換留学をする事になった。
ユリアナは、気楽な気持ちで留学をしたのだが…まさか学院で…あの二人に会うなんて。これは…仕組まれていたの?幼い頃の記憶。
「早く。早く。逃げなきゃ。誰か〜私を…ここから…。」
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる