あやかしと神様の恋愛成就

花咲マイコ

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あやかしと神様の学園ライフ

3☆東殿下の護衛メンバー就任

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 高校に通う条件はただ一つ。

『どんな点数でも赤点でもいいから、あらゆるモノから東殿下をお守りしろ』

 という条件だった。
 白狐の葛葉子にとってそれは、簡単な条件に思えた。

 あらゆるもモノからお守りしろとは、庶民の女子から美しき皇族の御心を狙う者から守ることもそうだが、『あやかし』から東殿下を守れということだった。
 東殿下の体質か、運命か、自ら望んでか?
 いろんな事件災難にお会いなる。
 そして、前世が『阿闍梨』だったらしく、迷える魂を浄化する力を持っている。
 皇室は神道一筋になったが、昔は仏も信仰していた縁もあるらしい。
 前世が阿闍梨で禁欲生活が魂に刻まれていた反動なのか、誰にでも優しいし、口説いてしまう癖がある。
 しかも、学校を転々としては、いろんな事件に会ってしまう。
 高校行脚の修行だと東殿下は笑って楽しんでいる。
 そんな彼と同じ年頃でクラスに入り込めるのは、瑠香と臣と葛葉子だった。

 東親王殿下は品行方正、人としての鑑であるように常に心がけている。
 一般人には絶対に醸しだされない皇族独特なのだろうか慈愛のオーラは誰しも心が癒やされるものを持っている。
 なので、どんな高校に行こうが受け入れられてしまうし、東を攻撃しようとする愚か者はまずいない。
 彼は目立つのは好きじゃないというが、見目麗しく人目を惹く。

 更に目を惹いてしまうのは、香茂瑠香だった。
 綺麗な青みかかった黒髪を巫女のように縛り一見女に見えるが、男らしい色気があり、月の神が降臨したような神々しさを放つ。
 神のオーラを消しているが神秘的な香りが常にする。
 口が悪いことが己で分かっているので、東の護衛として楚々のないように無口を貫く。
 フレンドリーな東とは逆で近寄りがたい。

「自分もあーゆー人種にうまれたかったわー……」
 と、ため息を吐くのは滝口臣だった。

 ごく平凡な素朴な青年だ。
 髪は短く、意志の強い眉毛が印象的だ。
 二人に比べれば年ごろのむさ苦しさはある。
 身長も二人より高い。
 見目は悪くなく男らしい優しさをもっていて誠実で頼りになると葛葉子は思う。
 しかも代々、皇を守る衛士の名家で彼が見回りをするだけで、皇居、宮中に大抵なあやかしが入ることのできない結界を張る事ができる。
 神狐でもある葛葉子は『大抵』な、あやかしのうちに入らないが。

「そ、そうか?葛葉子さんに言われるとうれしいなっ!」
 頬をほんのり染めて素直に喜ぶところが心地良い。
 照れるところも可愛いと思う。瑠香とは真逆に思え自然に微笑んでしまう。
 その仲よさ気な様子を見ていた瑠香は今朝、意地悪をしたのだ。

 裏表ない葛葉子も人気があった。
 入学して一週間、男子からは憧れのまとになった。
 狐の魂の影響が人を魅了するらしいと葛葉子は思っているが、陶器のような色白い肌に可愛い容姿は素からでスタイルも悪くないし性格は明るいし、可愛く思えない所はない。

 下駄箱には、瑠香や東に負けないほどのラブレター。
 体育館裏に呼び出される前に瑠香は察知してともにその場に一緒に行くと男子は諦める。
 やはり付き合ってるのではないか!と確信される。
 瑠香が葛葉子のそばを離れないの惚れているだけではなく監視のためでもあった……
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