82 / 181
あやかしと神様の恋縁(こいえにし)
3☆白狐の正体
しおりを挟む
「葛葉子を生き返らせてるのは大妖怪九尾の狐とお見受けしますわ。」
八尾比丘尼はなんの事もなく言う。
「ええっ!?」
葛葉子と瑠香は同時に叫ぶ。
「なんでわかる?」
「何百年生きてるとおおもいで?
それに、ここは、私の異界。
なんでも筒抜けですよ。」
八尾比丘尼は葛葉子を救うために、永らえさせているあやかしの正体を見抜いた。
ここは、八尾比丘尼の異界。
過去を見せることに長けているらしい。
単なる西を守る白狐だとは思ってなかったから、納得がいく。
葛葉子を眷属にした時に体力全て持って行かれるような強さを持っていた。
さらに、狐の異界での白狐は神というより、力あるあやかしだった。
納得がいく…
「大妖怪九尾の狐とは関係ないっ!ていったけど…関係あったんだな。」
と納得いって肩の力が抜ける。
でも…
「九尾の狐ならまた、陛下を狙おうと悪いことしないか?」
九尾の狐は帝をたぶらかし、封印された大妖怪と言うことは誰でも聞いたことがあるほど有名な話だ。
詳しくは知らなくても、国家転覆を目論んだくらいはわかる。
『バカを言うな!
もうその心は捨ててある…
今ある我は、皇室を守る神狐だ。
ルカの神やハルの神より格は下だがな。』
葛葉子の口から白狐がしゃべる。
『陛下から寿ぎを貰えれば、格が上がる。
そうすれば、葛葉子を人に戻すことができるということよ…』
「なんだ、そうだったのか。」
良かった…心底ほっとする。
瑠香もほっとする。
狐を操るという葛葉子の父に操られているかもしれないとどこかで思ってたから…
「異界だと、魂に入った狐はしゃべることができるのですね。」
『あやかしの領域だからな。
まだ神としても未熟…よりしろの葛葉子も…』
「大妖怪と言われてたお方ですからね。あやかしのほうが強いのでしょう。」
『八尾比丘尼殿に言われる程ではない。』
皮肉げに笑った。
「なら、ルカの神の眷属になればいい。ほんとの神使になれるぞ。」
そうすればあやかしではなく、さらに、神に近くなる。
『陛下の眷属以外なりたくない。』
プイッと瑠香に顔を背ける。
「頑固だな。」
『恋心だ。』
「その心が神誓いした白狐神と、なりえるのでしょうね」
『そうだ。だから、忘れるな。
陛下を愛する心を…
私が宿る限り陛下を愛せ…』
白狐は葛葉子の魂のなかに潜っていった。
「うん。わかってるよ。
陛下が一番だ…」
ふぅ、と一息ついた葛葉子はまた眠りに落ちる。
葛葉子が無事で白狐の事で引っかかっていた事も分かり、ほっと、安心した瑠香も倒れるように眠る。
「安心して、おやすみなさいな」
八尾比丘尼は二人の頭を優しく撫でて異界独特の癒やしを与えた。
八尾比丘尼はなんの事もなく言う。
「ええっ!?」
葛葉子と瑠香は同時に叫ぶ。
「なんでわかる?」
「何百年生きてるとおおもいで?
それに、ここは、私の異界。
なんでも筒抜けですよ。」
八尾比丘尼は葛葉子を救うために、永らえさせているあやかしの正体を見抜いた。
ここは、八尾比丘尼の異界。
過去を見せることに長けているらしい。
単なる西を守る白狐だとは思ってなかったから、納得がいく。
葛葉子を眷属にした時に体力全て持って行かれるような強さを持っていた。
さらに、狐の異界での白狐は神というより、力あるあやかしだった。
納得がいく…
「大妖怪九尾の狐とは関係ないっ!ていったけど…関係あったんだな。」
と納得いって肩の力が抜ける。
でも…
「九尾の狐ならまた、陛下を狙おうと悪いことしないか?」
九尾の狐は帝をたぶらかし、封印された大妖怪と言うことは誰でも聞いたことがあるほど有名な話だ。
詳しくは知らなくても、国家転覆を目論んだくらいはわかる。
『バカを言うな!
もうその心は捨ててある…
今ある我は、皇室を守る神狐だ。
ルカの神やハルの神より格は下だがな。』
葛葉子の口から白狐がしゃべる。
『陛下から寿ぎを貰えれば、格が上がる。
そうすれば、葛葉子を人に戻すことができるということよ…』
「なんだ、そうだったのか。」
良かった…心底ほっとする。
瑠香もほっとする。
狐を操るという葛葉子の父に操られているかもしれないとどこかで思ってたから…
「異界だと、魂に入った狐はしゃべることができるのですね。」
『あやかしの領域だからな。
まだ神としても未熟…よりしろの葛葉子も…』
「大妖怪と言われてたお方ですからね。あやかしのほうが強いのでしょう。」
『八尾比丘尼殿に言われる程ではない。』
皮肉げに笑った。
「なら、ルカの神の眷属になればいい。ほんとの神使になれるぞ。」
そうすればあやかしではなく、さらに、神に近くなる。
『陛下の眷属以外なりたくない。』
プイッと瑠香に顔を背ける。
「頑固だな。」
『恋心だ。』
「その心が神誓いした白狐神と、なりえるのでしょうね」
『そうだ。だから、忘れるな。
陛下を愛する心を…
私が宿る限り陛下を愛せ…』
白狐は葛葉子の魂のなかに潜っていった。
「うん。わかってるよ。
陛下が一番だ…」
ふぅ、と一息ついた葛葉子はまた眠りに落ちる。
葛葉子が無事で白狐の事で引っかかっていた事も分かり、ほっと、安心した瑠香も倒れるように眠る。
「安心して、おやすみなさいな」
八尾比丘尼は二人の頭を優しく撫でて異界独特の癒やしを与えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
過労薬師です。冷酷無慈悲と噂の騎士様に心配されるようになりました。
黒猫とと
恋愛
王都西区で薬師として働くソフィアは毎日大忙し。かかりつけ薬師として常備薬の準備や急患の対応をたった1人でこなしている。
明るく振舞っているが、完全なるブラック企業と化している。
そんな過労薬師の元には冷徹無慈悲と噂の騎士様が差し入れを持って訪ねてくる。
………何でこんな事になったっけ?
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる