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あやかしと神様の夏休み(番外編)
15☆あやかしと神様の神楽舞☆前編
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休暇の最後の日、近所の小さな神社で、奉納の舞をするはずの巫女(主催者の娘)が風邪を引いてできなくなったらしく、急遽葛葉子が巫女として奉納の舞をする事になった。
「うーん。私、あやかしだし穢されない?」
あやかしと言っても今はなぜだか狐になることができない、普通の人間だけれど…
葛葉子は少し及び腰だった。
「でも、神でもあるだろ。
それに、稲荷の社の祭だし。ちょうどいいんじゃないか?」
本格的な巫女姿の葛葉子を見てみたいと瑠香は思う。
それに、衣瀬で修行をした巫女だ。
舞など簡単に舞えるだろうと思う。
ルカの神も楽しみにしているようだ。
「それに風邪じゃなくて、その巫女やるはずだったのに妊娠しちゃってたらしいのよ。」
と、瑠香の母は頬に手を当ててため息を吐く。
「うーん。しかたない。やるよ!」
そういうと用意されていた巫女装束に着替えてきた。
宮中では普段着で見慣れた小袖姿だが、千早を着て前髪に細やかな金の細工をされた花のかんざしをして、真っ赤な紅を指している。
髪も水引きをつけてまとめられている。
「……うつくしい…」
瑠香は、思わず口に出していた。
さすが、衣瀬で修行した巫女らしく凛としている。
穢れてはいけない巫女のオーラを放っている。
血筋もあるだろう。
正装だと、神憑きの巫女らしく神々しさがます。
瑠香は息を止めて葛葉子に見とれられ、
「は、はずかしぃょ…」
葛葉子は、袖で顔を半分隠して照れた。
「ついでに、お前も巫女姿になって二人で舞え。」
突然、陰陽寮長は瑠香に命令する。
「は?姉さんがやればいいじゃないか…」
葛葉子が舞うところをじっくり見るつもりだったのに…
「私が舞が苦手なの知ってて言ってんの?」
真陽は瑠香に笑顔で凄む。
幼い頃の一緒に舞をして散々だったことを思い出した。
それ以来真陽は巫女は無理だと悟ったしなる気も更になくした。
「幼い頃きっちり仕込んだだろ?」
陰陽寮長は逃げられないように瑠香に呪いをして金縛りにした。
「え?ちょっと、父さん!どう言うことだ!」
「さっそく化粧してあげる!」
真陽はやる気満々で化粧する。
瑠香はなされるまま、葛葉子とペアルックにされてしまった。
「わーっ!
真陽姉ほんとそっくり!」
葛葉子は、興奮する。
化粧された瑠香は女性らしさがまして中性的というか、神のように感じる。
「なんで、こんなことに…」
やっと開放されて青ざめる。
床に手をついてがっくりする。
「もっと事実は複雑でね、妊娠した巫女の夫がもう一人の巫女の彼氏だったらしくてね…」
と、ため息を吐いて、またもやとんでもない真実を母は言う。
『もう巫女なんかやってられっかー!!!』
と傷心旅行に旅立っていったらしい。
その事実を聞いた瑠香と葛葉子は言葉をなくし、呆れてしまう。
「それじゃ、しかたないな。恋愛中の巫女と巫覡の出番だな」
ニッと笑う瑠香は艶っぽく男女中性的で神様みたいで神々しい。
葛葉子はどきりと胸がなる。
神に微笑まれたと感じる。
ルカの神を見たことないけれどこんな姿をしているんだろうなぁと思った。
(あ、そういえば、ババ様の若い頃に似てるのかな?)
恋人を少し複雑な気持ちで見てしまった。
二人は左手に榊を持ち、右手に、鈴を持つ。
左右対称の動きをすると思えば、榊を互いに向けて繋げて、見つめ合いながら、音に合わせ舞う。
空気が張り詰めて、奉納を見るものは息を呑む。
神が降りてきたかのような、緊張感に凜とした静寂感を醸し出す。
そして、恋人同士のあやかしと神様の舞は妖艶だった。
陽と陰
男と女
光と闇
神とあやかし
どちらも対立し、けれど互いになくてはいけない存在…。
そして、舞を舞う二人も互いに支え愛しあう男女。
日和国を作った最初のふた柱が互いを求め恋、愛し合うような舞を舞いそれを見たものは今までにない舞に見とれる。
そして、舞を舞う二人が一番互いが互いに見とれてる。
鈴の音が清々しく鳴る。
ルカの神は喜んでいるのがわかる。
二人の舞を見とれているのは、人だけではなく、ウカ様と八尾比丘尼が神楽を見に来ていた。
いつもは煩悩で、葛葉子を見つめるのに純粋に美しい女神に見える思える。
葛葉子も瑠香を素敵な男神に思える…
集まった人たちも二人を見とれている。
(こういう舞台は初めてだ。)
《え…巫女なのに?》
葛葉子は、テレパシーはできないけれど、瑠香が、受け取ってくれると思うので心のまま応える。
(見習い中だったから、最高位の巫女の後を継ぐと言っても…)
死んでしまってあやかしになって今に至る。
《…ごめん、葛葉子》
(ん?私は幸せだよ。あやかしになって瑠香と出会えて、結婚もできるし。)
「ぜったいに、妻にするからっ…!」
舞を踊っていて、テレパシーで会話するのに最後に耐え切れなくなった瑠香は、榊も鈴も放り出して、葛葉子を抱きしめてキスをする。
「る、瑠香!」
封じられてるから深いキスしても狐にならない。
見に来た客は一瞬ポカーンとしたけれど、きやーっ!素敵!と騒ぎ出す。
ざわめきと、パチパチと盛大な拍手が鳴る。
ウカ様も荻姫。萩尾も八尾比丘尼も二人の行為に微笑んでいた。
「うーん。私、あやかしだし穢されない?」
あやかしと言っても今はなぜだか狐になることができない、普通の人間だけれど…
葛葉子は少し及び腰だった。
「でも、神でもあるだろ。
それに、稲荷の社の祭だし。ちょうどいいんじゃないか?」
本格的な巫女姿の葛葉子を見てみたいと瑠香は思う。
それに、衣瀬で修行をした巫女だ。
舞など簡単に舞えるだろうと思う。
ルカの神も楽しみにしているようだ。
「それに風邪じゃなくて、その巫女やるはずだったのに妊娠しちゃってたらしいのよ。」
と、瑠香の母は頬に手を当ててため息を吐く。
「うーん。しかたない。やるよ!」
そういうと用意されていた巫女装束に着替えてきた。
宮中では普段着で見慣れた小袖姿だが、千早を着て前髪に細やかな金の細工をされた花のかんざしをして、真っ赤な紅を指している。
髪も水引きをつけてまとめられている。
「……うつくしい…」
瑠香は、思わず口に出していた。
さすが、衣瀬で修行した巫女らしく凛としている。
穢れてはいけない巫女のオーラを放っている。
血筋もあるだろう。
正装だと、神憑きの巫女らしく神々しさがます。
瑠香は息を止めて葛葉子に見とれられ、
「は、はずかしぃょ…」
葛葉子は、袖で顔を半分隠して照れた。
「ついでに、お前も巫女姿になって二人で舞え。」
突然、陰陽寮長は瑠香に命令する。
「は?姉さんがやればいいじゃないか…」
葛葉子が舞うところをじっくり見るつもりだったのに…
「私が舞が苦手なの知ってて言ってんの?」
真陽は瑠香に笑顔で凄む。
幼い頃の一緒に舞をして散々だったことを思い出した。
それ以来真陽は巫女は無理だと悟ったしなる気も更になくした。
「幼い頃きっちり仕込んだだろ?」
陰陽寮長は逃げられないように瑠香に呪いをして金縛りにした。
「え?ちょっと、父さん!どう言うことだ!」
「さっそく化粧してあげる!」
真陽はやる気満々で化粧する。
瑠香はなされるまま、葛葉子とペアルックにされてしまった。
「わーっ!
真陽姉ほんとそっくり!」
葛葉子は、興奮する。
化粧された瑠香は女性らしさがまして中性的というか、神のように感じる。
「なんで、こんなことに…」
やっと開放されて青ざめる。
床に手をついてがっくりする。
「もっと事実は複雑でね、妊娠した巫女の夫がもう一人の巫女の彼氏だったらしくてね…」
と、ため息を吐いて、またもやとんでもない真実を母は言う。
『もう巫女なんかやってられっかー!!!』
と傷心旅行に旅立っていったらしい。
その事実を聞いた瑠香と葛葉子は言葉をなくし、呆れてしまう。
「それじゃ、しかたないな。恋愛中の巫女と巫覡の出番だな」
ニッと笑う瑠香は艶っぽく男女中性的で神様みたいで神々しい。
葛葉子はどきりと胸がなる。
神に微笑まれたと感じる。
ルカの神を見たことないけれどこんな姿をしているんだろうなぁと思った。
(あ、そういえば、ババ様の若い頃に似てるのかな?)
恋人を少し複雑な気持ちで見てしまった。
二人は左手に榊を持ち、右手に、鈴を持つ。
左右対称の動きをすると思えば、榊を互いに向けて繋げて、見つめ合いながら、音に合わせ舞う。
空気が張り詰めて、奉納を見るものは息を呑む。
神が降りてきたかのような、緊張感に凜とした静寂感を醸し出す。
そして、恋人同士のあやかしと神様の舞は妖艶だった。
陽と陰
男と女
光と闇
神とあやかし
どちらも対立し、けれど互いになくてはいけない存在…。
そして、舞を舞う二人も互いに支え愛しあう男女。
日和国を作った最初のふた柱が互いを求め恋、愛し合うような舞を舞いそれを見たものは今までにない舞に見とれる。
そして、舞を舞う二人が一番互いが互いに見とれてる。
鈴の音が清々しく鳴る。
ルカの神は喜んでいるのがわかる。
二人の舞を見とれているのは、人だけではなく、ウカ様と八尾比丘尼が神楽を見に来ていた。
いつもは煩悩で、葛葉子を見つめるのに純粋に美しい女神に見える思える。
葛葉子も瑠香を素敵な男神に思える…
集まった人たちも二人を見とれている。
(こういう舞台は初めてだ。)
《え…巫女なのに?》
葛葉子は、テレパシーはできないけれど、瑠香が、受け取ってくれると思うので心のまま応える。
(見習い中だったから、最高位の巫女の後を継ぐと言っても…)
死んでしまってあやかしになって今に至る。
《…ごめん、葛葉子》
(ん?私は幸せだよ。あやかしになって瑠香と出会えて、結婚もできるし。)
「ぜったいに、妻にするからっ…!」
舞を踊っていて、テレパシーで会話するのに最後に耐え切れなくなった瑠香は、榊も鈴も放り出して、葛葉子を抱きしめてキスをする。
「る、瑠香!」
封じられてるから深いキスしても狐にならない。
見に来た客は一瞬ポカーンとしたけれど、きやーっ!素敵!と騒ぎ出す。
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