あやかしと神様の恋愛成就

花咲マイコ

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あやかしと神様の黄泉がえり

9☆神の意図

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 陰陽寮長の命令で晴房と瑠香は神の力を合わせて使い、部屋に滴る禍々しい血も死体も光の粒子で浄化させる。
 死体も血も全て消した。
 何事も無かったかのように正常になったが、この部屋は不浄の部屋として近いうち取り壊されるだろう。

 巫女たちも瘴気の潔斎のため禊に力を入れてる。
 死の穢、血の穢は国に凶事を及ぼすと恐怖する。

 瑠香は審神者として不浄の物が入ってこれないように香の力で結界をはる。
 臣も宮中周りをいつも以上に走り回る。

 しばらく晴房の意識にはハルの神が宿り晴房の意識を奪う。
 いつまた起こる穢のテロ行為に素早く察知し消しさるためだ。

「だから最初に言ったであろう?皇を汚すものだと…」
 子供らしからぬ雰囲気で瑠香を見上げて不敵に笑う。
 瑠香はそんな晴房に降りたったハルの神を睨む。

 神に生かされ神の依り代というより神の化身の体だから神はすぐに降りてくることができる。
 そして、ハルの神は霊的なことよりも現実的なものに対して直接罰を与える力を持つほうが得意だ。
 阿倍野と黒御足の血筋がなせる技で、そういう人が生まれるようにわざと宿命づけたのもハルの神だ。
 不浄のモノに強い耐性をも持っている。
 全ては祝皇という尊き存在を守りたいがためだった。
 実際にこのようにテロを起こす者たちが宮中…
 陛下おそばに近づきつつある。
 ルカの神のように依り代に任命され、陛下をお守りし神事に携わるのが普通のことだが、すべてはハルの神の一存でもある。

「恨むならわれを恨めばよかったのだがな。
 歯向かってきたら即座に消してやるのに…」
「今のようなことになることを分かっていたのだろ?神、なのだから…」
 瑠香はハルの神を睨む。
「まぁな。その宿命をお前たちの縁が尻拭いしてくれるだろうしな。」
 フフフッと楽しげに笑う。

「せざるえないだろう……」
 瑠香はすこぶる機嫌が悪い。
 神にすらこの態度。
 
 ルカの神は、神の世界に一時的に帰る時、
『葛葉子と結ばれる未来のためにはこの試練を宿命を越えていかなくては成らない』
 と言った事だけが希望に思える。

 努力しなければ儚い夢とかす…

 それだけは避けたい。
 ただぼーっと待っているだけでは努力したことにならないのだから……
 今は葛葉子に拒絶されたとしても……阿倍野家に乗り込もうと思っている。
 しかし、不浄とされる血まみれの部屋に入ったせいで一週間ルカの神の力が使えない。
 晴房の様に神の身ではない瑠香は神が寄りつけられない、穢れをまとってしまった身だ。
 葛葉子が穢れると言って弾き飛ばしたが血の臭い部屋に入った時点でアウトだ。
 ただ由々しきことなので、浄化の力をハルの神と使ったあと神の世界へ帰った。
 依り代のみでは、神、本来の力をすべて発揮することはできない。
 ルカの神にどんな力があるのか未知数で、審神者で依り代の瑠香には時が来るまで教えないつもりらしい。
 ハルの神の対ということは真逆な力が得意なのかもと思う。
 同じ霊的に消す力は持っていることは確かだが…


 不浄を浄化させる能力だけでも宮中を清めること、不審者を排除させる事は出来るが、宴までには力を取り戻したい。
 霊的に人を生まれ変わらせる力は瑠香に更なる力を与えてくれる。
 葛葉子が九尾の狐になってしまったならば、なおさら必要な力だ。
 そして、その時に阿倍野殿は何かしかけて仕掛けてくると瑠香は思う…
 きっと、九尾の狐の葛葉子を使って……
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