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あやかしと神様の黄泉がえり
11☆逢いたくて逢えなくて
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「葛葉子の望みをひとつ叶えてあげるよ。」
父は困ったように、葛葉子を慰める。
葛葉子は体育座りをして顔を腕と膝の中に閉じ込めて、しゃくりをしながら涙が止まらない。
「だから、泣かないでおくれ、お父さんも辛いよ…」
背の高い父は膝を折りしゃがんで葛葉子の頭を優しく撫でる。
もう何日こんな状態だろう。
祖父のジジ様も心配して慰めるために胸を触る冗談したときは、九尾か、葛葉子かどちらの意志で殴り飛ばしたか、わからないが少しはストレス発散になった。
ここは阿倍野の異界。
威津那とジジ様の力で阿倍野屋敷を異界に移し現世から消した。
もしもとの場所に戻るとしたら全てが終わってからだと威津那は言う。
ジジ様はやはり黙って威津那の好きなようにさせている。
ジジ様もかわいい孫が帰ってきてくれて傍近くにいることは嬉しいらしい。
「………学校に行きたい…」
葛葉子はポツリと言った。
「それでいいのかい?」
「瑠香に…逢いたい…」
それが本音だ。
何日も逢えなくて触れ合えなくて限界でその望みが出た。
「でも、逢えない…人を殺した穢れたこの身で瑠香を穢せられない……」
威津那の顔を見て涙で腫れぼったくなった顔を向ける。
そんな葛葉子をぎゅっと胸に抱く。
「君が殺したわけではないよ…九尾のあやかしの身で敵を打ったんだ…君が殺したわけじゃない…」
「敵を打ったならもう陛下を恨まなくていいじゃないか……」
何度この会話を繰り返したことか……父の答えは変わらないのに…
「すべての原因は皇にあるのだよ…
愛するものを愛せないのは…
房菊が死んだのも、葛葉子が苦しむのも…すべて…
皇のせいなんだよ……」
もう、全てが祝皇が悪いと思い込んでいる。
自ら暗示をかけるように……
「神聖な宮殿宮中、陛下のために穢を恐れて、君を愛せない男なんかそれまでの男だよ。」
頭をなでて耳元で優しく言う。
だけど、あの男は恐れもしないで触れそうだ…
それも困る。
「なら、あの男自ら穢ればいいことだ…よ」
フフフッとなにか企んでるように笑って葛葉子はハッとして父を見る。
「だめだよ!瑠香を穢させない。学校行かなくてもいいよ!」
葛葉子は望みを必死に否定する。
「私は娘が一番かわいいからね…葛葉子のその望みを叶えてあげるよ…何も悩まなくていいんだよ…」
「父様……?」
葛葉子の頬を挟んで見つめる。
抗えない。
狐の魂はイズナの力に抗えない…
管狐の呪詛をかけられている。
主人に逆らわない忠実なる狐になる呪詛らしい。
しかも、九尾の狐を縛るほどの力だ。
「瑠香君の事を忘れて学校生活を楽しめばいい……」
「い、やだ……忘れたくない…」
意識が遠くなるのを抗う…
「そして、瑠香君が君に触れた時、彼は、九尾とともに皇室を穢れ滅ぼす事になるだろう……」
そう言うと葛葉子に口づけをし舌を絡ませて九尾の狐に命令する。
これで、葛葉子の意識は一時的には閉じ込めた。朝になれば瑠香と恋愛していた事を忘れているだろう。
唇を離すと、はぁっと甘い息を吐く。
九尾を出し、瞳を艶っぽくして威津那を見る。
『悪い父親だな……まぁ良い……。やっと陛下を私の物にできるのだから……』
九尾の狐は陰陽師に恋し愛されたことを忘れている。
ただ、清き神に祈りし者を黒に染めて自分の配下にしたい…
そう思うだけのあやかしと化していた……
威津那は少し残念に思う。
妻の橘を感じることが桔梗をともに誅殺したとき以来消えた……
再び逢えるのを楽しみにしていたのに……
ほんとに残念だ…
でも逢えるはずだ…
この苦しい思いを瑠香くんはしているのかな…?
理解してくれるかな……
この苦しみと悲しみを…
と思うと、威津那は苦笑した。
父は困ったように、葛葉子を慰める。
葛葉子は体育座りをして顔を腕と膝の中に閉じ込めて、しゃくりをしながら涙が止まらない。
「だから、泣かないでおくれ、お父さんも辛いよ…」
背の高い父は膝を折りしゃがんで葛葉子の頭を優しく撫でる。
もう何日こんな状態だろう。
祖父のジジ様も心配して慰めるために胸を触る冗談したときは、九尾か、葛葉子かどちらの意志で殴り飛ばしたか、わからないが少しはストレス発散になった。
ここは阿倍野の異界。
威津那とジジ様の力で阿倍野屋敷を異界に移し現世から消した。
もしもとの場所に戻るとしたら全てが終わってからだと威津那は言う。
ジジ様はやはり黙って威津那の好きなようにさせている。
ジジ様もかわいい孫が帰ってきてくれて傍近くにいることは嬉しいらしい。
「………学校に行きたい…」
葛葉子はポツリと言った。
「それでいいのかい?」
「瑠香に…逢いたい…」
それが本音だ。
何日も逢えなくて触れ合えなくて限界でその望みが出た。
「でも、逢えない…人を殺した穢れたこの身で瑠香を穢せられない……」
威津那の顔を見て涙で腫れぼったくなった顔を向ける。
そんな葛葉子をぎゅっと胸に抱く。
「君が殺したわけではないよ…九尾のあやかしの身で敵を打ったんだ…君が殺したわけじゃない…」
「敵を打ったならもう陛下を恨まなくていいじゃないか……」
何度この会話を繰り返したことか……父の答えは変わらないのに…
「すべての原因は皇にあるのだよ…
愛するものを愛せないのは…
房菊が死んだのも、葛葉子が苦しむのも…すべて…
皇のせいなんだよ……」
もう、全てが祝皇が悪いと思い込んでいる。
自ら暗示をかけるように……
「神聖な宮殿宮中、陛下のために穢を恐れて、君を愛せない男なんかそれまでの男だよ。」
頭をなでて耳元で優しく言う。
だけど、あの男は恐れもしないで触れそうだ…
それも困る。
「なら、あの男自ら穢ればいいことだ…よ」
フフフッとなにか企んでるように笑って葛葉子はハッとして父を見る。
「だめだよ!瑠香を穢させない。学校行かなくてもいいよ!」
葛葉子は望みを必死に否定する。
「私は娘が一番かわいいからね…葛葉子のその望みを叶えてあげるよ…何も悩まなくていいんだよ…」
「父様……?」
葛葉子の頬を挟んで見つめる。
抗えない。
狐の魂はイズナの力に抗えない…
管狐の呪詛をかけられている。
主人に逆らわない忠実なる狐になる呪詛らしい。
しかも、九尾の狐を縛るほどの力だ。
「瑠香君の事を忘れて学校生活を楽しめばいい……」
「い、やだ……忘れたくない…」
意識が遠くなるのを抗う…
「そして、瑠香君が君に触れた時、彼は、九尾とともに皇室を穢れ滅ぼす事になるだろう……」
そう言うと葛葉子に口づけをし舌を絡ませて九尾の狐に命令する。
これで、葛葉子の意識は一時的には閉じ込めた。朝になれば瑠香と恋愛していた事を忘れているだろう。
唇を離すと、はぁっと甘い息を吐く。
九尾を出し、瞳を艶っぽくして威津那を見る。
『悪い父親だな……まぁ良い……。やっと陛下を私の物にできるのだから……』
九尾の狐は陰陽師に恋し愛されたことを忘れている。
ただ、清き神に祈りし者を黒に染めて自分の配下にしたい…
そう思うだけのあやかしと化していた……
威津那は少し残念に思う。
妻の橘を感じることが桔梗をともに誅殺したとき以来消えた……
再び逢えるのを楽しみにしていたのに……
ほんとに残念だ…
でも逢えるはずだ…
この苦しい思いを瑠香くんはしているのかな…?
理解してくれるかな……
この苦しみと悲しみを…
と思うと、威津那は苦笑した。
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