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あやかしと神様の愛の契(最終回)
4☆戦いの誓(うけい)
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扉を開ければ阿倍野屋敷でしかも直接、威津那の部屋の空間だった。
部屋は広い空間になっていて家具も何もかも壁紙に張り付いているように見える。
異空間の中に威津那はアンティークの椅子に腰掛け足を組み余裕の表情で扉を開けて入ってきた瑠香を見る。
「最終決着だね…まずは、誓をしようではないか…」
瑠香は扉を閉めて、気を緩めず威津那と瞳を合わせ、訝しみつつ、勝った方が正しい宿命ということかと思う。
恨みっこなしの誓だ。
「何を懸けるのですか?」
「私が勝てばこの国は皇は滅びる…葛葉子は九尾の狐のあやかしのまま生き続ける」
愛しの娘の葛葉子が生き残るための誓でもある。
同じく葛葉子を愛しく想う瑠香は一瞬息を飲む。自分の誓は真逆だからだ……
「……オレがあなたを止められたのならば……葛葉子はオレの妻になり……」
次の言霊を躊躇うが、阿倍野殿に負けるということは自分は死ぬという事で葛葉子は自分以外の男のものになる可能性もあると考えると、
「瑞兆になり陛下を日和国を寿ぐ…!」
躊躇いは消えていた。
「お前は…娘の死を望むのだね…」
「ともに日和国で幸せに過ごすためです…その為にあなたを止める!」
自分勝手なのはわかってる…
どうしょうもないことだ…
だけどそれはお互い様だっ!
キッと、阿倍野殿を睨む。
「さぁ、はじめようか!」
威津那は手を瑠香にかざすと数千羽のカラスが現れて瑠香を襲う。
瑠香はルカの神の力を最大限に使うため、体から香茂家代々の香の力を揺らめかせ空間になじませ発して、光の粒子がきらめき、襲いかかるカラスたちを光の粒子に変えて一瞬にして消す。
瑠香に触れることもなく霧散していくのを威津那は見て、
「神そのものになったか…」
「葛葉子の魂を取り戻すためには神になるしかなかった…」
「それでは、愛の言霊を一生言えないではないか………それで良かったのか…?」
威津那は神の依り代として後悔した…
晴房が生まれる前に死んだ橘に愛してると言えなくて…
分っていた事だけれど言えなかった事が口惜しい…
死する橘にも言えなかった…
それは自分の心との葛藤だった…陛下を一番尊敬していることを裏切りたくなかった…
今は裏切ってもなんとも思わないが伝える相手が死んでしまったら無意味だった…
悔し紛れにハルの神の力の半分を自分にとどめてある。
威津那もまだ神の依り代として力が使えた。
それもこれも陛下に神誓をしたからだ…
「愛の言霊がなんだというのです……
生きている間にたくさん愛情を伝えることはたくさん出来る…
オレは今すぐ葛葉子を抱きたい…言霊を言えない代わりに…
何度でも繋がって離れたくない!」
瑠香は本心で熱を込めて叫び宣言する。
その言葉に威津那は嫌な顔をする。
それは…自分だってそうだった。
その思いは今でもあるが肉体のなくなった橘に会えただけでもそれだけでも…心から嬉しかった…
なのに、この男は…
自分は父親だからだろうか…その隠さない思いに威津那は怒りが無条件で湧く…
「…ただの……年頃の性欲の塊のような男に娘をやれるかっ!」
ブァっ!
っと大きなカラスが背後に現れ、距離があるはずなのに黒いくちばしは容赦なく瑠香の腹を突き刺す。
もう少し楽しめるかと思ったが、威津那はおのれの短気さに呆れ、ため息を吐いた。
だが、黒きカラスは白い紙が包帯のように巻きつき黒い人形の紙になって封じられた。
瑠香は式神だった。
煙を発したときに式神を用意していた。
「オレも一応陰陽師…父の息子なんでね…」
背後にいつの間にかまわっていて光の縄で首を絞められる。
瑠香の父である陰陽寮長は式神に詳しく呪術に長けていたことを威津那は思い出し苦笑する。
首を後ろに向き、赤い瞳で瑠香を余裕で見る。
「……私を殺せるのか?」
「殺るしかないのならば…」
瑠香は人を呪殺したことはない…
本当は殺したくはない…これは脅しでしかない……
瑠香にできることはお香の力を使い記憶を奪う、縛り、消すことだ…
「あなたをここまでにした記憶を…すべて消す…それで終わりだ……」
愛しい橘のことを忘れさせられるということだと思うとゾッとする。
「それをされるくらいなら、死んだほうがマシだね…だけど…」
赤い瞳を閉じて苦笑する。
「死ぬのは君だよ……」
気配を消していた葛葉子は瑠香のそばに寄り添い鋭い爪で胸を貫いた。
部屋は広い空間になっていて家具も何もかも壁紙に張り付いているように見える。
異空間の中に威津那はアンティークの椅子に腰掛け足を組み余裕の表情で扉を開けて入ってきた瑠香を見る。
「最終決着だね…まずは、誓をしようではないか…」
瑠香は扉を閉めて、気を緩めず威津那と瞳を合わせ、訝しみつつ、勝った方が正しい宿命ということかと思う。
恨みっこなしの誓だ。
「何を懸けるのですか?」
「私が勝てばこの国は皇は滅びる…葛葉子は九尾の狐のあやかしのまま生き続ける」
愛しの娘の葛葉子が生き残るための誓でもある。
同じく葛葉子を愛しく想う瑠香は一瞬息を飲む。自分の誓は真逆だからだ……
「……オレがあなたを止められたのならば……葛葉子はオレの妻になり……」
次の言霊を躊躇うが、阿倍野殿に負けるということは自分は死ぬという事で葛葉子は自分以外の男のものになる可能性もあると考えると、
「瑞兆になり陛下を日和国を寿ぐ…!」
躊躇いは消えていた。
「お前は…娘の死を望むのだね…」
「ともに日和国で幸せに過ごすためです…その為にあなたを止める!」
自分勝手なのはわかってる…
どうしょうもないことだ…
だけどそれはお互い様だっ!
キッと、阿倍野殿を睨む。
「さぁ、はじめようか!」
威津那は手を瑠香にかざすと数千羽のカラスが現れて瑠香を襲う。
瑠香はルカの神の力を最大限に使うため、体から香茂家代々の香の力を揺らめかせ空間になじませ発して、光の粒子がきらめき、襲いかかるカラスたちを光の粒子に変えて一瞬にして消す。
瑠香に触れることもなく霧散していくのを威津那は見て、
「神そのものになったか…」
「葛葉子の魂を取り戻すためには神になるしかなかった…」
「それでは、愛の言霊を一生言えないではないか………それで良かったのか…?」
威津那は神の依り代として後悔した…
晴房が生まれる前に死んだ橘に愛してると言えなくて…
分っていた事だけれど言えなかった事が口惜しい…
死する橘にも言えなかった…
それは自分の心との葛藤だった…陛下を一番尊敬していることを裏切りたくなかった…
今は裏切ってもなんとも思わないが伝える相手が死んでしまったら無意味だった…
悔し紛れにハルの神の力の半分を自分にとどめてある。
威津那もまだ神の依り代として力が使えた。
それもこれも陛下に神誓をしたからだ…
「愛の言霊がなんだというのです……
生きている間にたくさん愛情を伝えることはたくさん出来る…
オレは今すぐ葛葉子を抱きたい…言霊を言えない代わりに…
何度でも繋がって離れたくない!」
瑠香は本心で熱を込めて叫び宣言する。
その言葉に威津那は嫌な顔をする。
それは…自分だってそうだった。
その思いは今でもあるが肉体のなくなった橘に会えただけでもそれだけでも…心から嬉しかった…
なのに、この男は…
自分は父親だからだろうか…その隠さない思いに威津那は怒りが無条件で湧く…
「…ただの……年頃の性欲の塊のような男に娘をやれるかっ!」
ブァっ!
っと大きなカラスが背後に現れ、距離があるはずなのに黒いくちばしは容赦なく瑠香の腹を突き刺す。
もう少し楽しめるかと思ったが、威津那はおのれの短気さに呆れ、ため息を吐いた。
だが、黒きカラスは白い紙が包帯のように巻きつき黒い人形の紙になって封じられた。
瑠香は式神だった。
煙を発したときに式神を用意していた。
「オレも一応陰陽師…父の息子なんでね…」
背後にいつの間にかまわっていて光の縄で首を絞められる。
瑠香の父である陰陽寮長は式神に詳しく呪術に長けていたことを威津那は思い出し苦笑する。
首を後ろに向き、赤い瞳で瑠香を余裕で見る。
「……私を殺せるのか?」
「殺るしかないのならば…」
瑠香は人を呪殺したことはない…
本当は殺したくはない…これは脅しでしかない……
瑠香にできることはお香の力を使い記憶を奪う、縛り、消すことだ…
「あなたをここまでにした記憶を…すべて消す…それで終わりだ……」
愛しい橘のことを忘れさせられるということだと思うとゾッとする。
「それをされるくらいなら、死んだほうがマシだね…だけど…」
赤い瞳を閉じて苦笑する。
「死ぬのは君だよ……」
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