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あやかしと神様の愛の契(最終回)
7☆寿ぎの封印
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「最後に私を日和国のために封印をしてくれ……それが私が生まれてきた宿命なのだろうハルの神…」
晴房の体を使うハルの神は神妙な顔をして頷く。
「そうだ…だから、転生はかなわぬほどの神と同じ魂を強さをお前は持って生まれてきたのだよ…この国のためにな…」
葛葉子は胸がズキリとすると同時に、ククリ姫神も威津那の魂は神に近く転生はかなわないと言っていた事を思い出した。
「我が国は陰陽…神とあやかしが対立し、共存し人の世のため成り立ち和を尊ぶ神世の国なのだ」
ハルの神は皇室…日和国を守る神。
先の大戦いで敗れ、大いに乱れ外国勢力支配されかけた根幹から崩れそうな日和を取り戻したいとも思っているらしいと瑠香は対の神として感じた。
威津那はそれを素直に受け止める。
橘に出会う前の威津那は日和国破壊するレッドスパイとしての罪を償いたいと思っていた。
だから悔いは無かった。
狂った思いも、わざとだったのだと心が落ち着けばそう悟った。
自分は黄泉へは逝かずこの世にとどまる神になる定め…
ただ、一人はやはり寂しいと思う。
葛葉子の背を優しく撫でながら
「……最後に愛しの橘に逢いたかった…
橘と触れ合えるのはこの道しかないと分かっていたから……でももういい、早く封印を…」
橘の魂は黄泉へいき今度こそ幸せな人生を送ってもらいたい…
そう幸せを祈る…
《あやかしの四神を召喚して封印をするんだ。
あの子たちはわかってる…》
ルカの神は瑠香に告げる。
「そしたら、葛葉子も一緒に封印されてしまうのでは……?」
西のあやかしの四神は白狐の葛葉子だ。
ともに封印させるわけにはいかない。絶対に嫌だ。
『私がそばにいるわ……』
葛葉子の背中から幽体の狐耳にしっぽを生やした葛葉子にそっくりな橘があらわれる。
「母様……」
「橘……?」
威津那は微笑む。
《転生は叶わなくなるよ…それでもいいのかい……》
ルカの神は答えがわかっていて橘に問う。
『威津那とともに要られるだけで良いの…転生なんかして他の男なんかと幸せなんてありえないもの…あなたのそばにいたい…』
威津那の魂からの妻であるのなら当然の橘の望み…
「だから…この世に留まっていたんだね母様…」
『菊と同化して白狐となり、あなた達のことをずっと見守っていたかったから…
威津那を嫌いな菊は威津那に近づかせてはくれなかったけれど…
これからずっとそばにいられる…菊に幸せを叶えてもらったわ…』
幸せそうに橘は微笑んだ。
菊のしっぽに留まっていたということはこういう事になることをわかっていたから留まらせていたらしい。
「あれが、ハルの祖父と祖母か…」
ハルの神は晴房の意識を戻した。
ハルの神は二人のそばに晴房を促した。
これが最初で最後になるのだから……
晴房は威津那のそばに、ちょこんと座り見つめる。
威津那は微笑み晴房の頭を撫でる。
幽体の橘は初孫を抱きしめる。
「私達の孫…お前も幸せにおなり。幸せであることを祈っているよ」
晴房は涙ぐみ照れて、
「……ありがとう!お前たちの分まで幸せになってみせるぞ!約束しよう!」
子供のくせに偉そう…
でも孫なので、そこもかわいい…
「ああ…もっと触れ合っていれば違う宿命が待っていたかもしれないね…」
それだけが本当の後悔となってしまうなと威津那は苦笑する。
橘はともに眠るように威津那の傍らに横たわり抱きしめる。
『その夢は二人で見ましょう…
幸せな夢を…』
威津那の肉体の時がもう、止まる…
「橘……愛している…もう離さないよ…」
瞳をゆっくり閉じて威津那の肉体は時を止めた…
そして、魂で橘と抱き合う。
《ともに眠りにつこう…》
《ええ……》
瑠香はルカの神から伝わる封印の呪術をかける。
対の神であるハルの神もともに唱える。
この異界に封じる。
阿倍野屋敷ごと…
威津那の体は光に霊的に溶けていく。
神に近し御霊は愛しい妻の橘と愛しくくちづける…
やっと触れ合うことのできる二人の幸せに涙しないものはいない…
それほどの情熱ある、愛おしさが胸を締め付け涙を溢れさせる。
そして、いつか、自分たちもこの二人のように……
という思いが葛葉子と瑠香の胸によぎる……
《この思い出あふれる阿倍野屋敷で夢をみましょう…》
《ああ…
いい夢を紡ぎ、現し世に寿ぎを……》
再びくちづける。
愛してる、愛してる…愛してる…
やっと言いたかったことを言える喜びが伝わる。
《やはり橘といることによって未来がよく見えるよ…》
もし将来悪夢を見ることがあったらお前たちが何とかしてくれる先が見えるよ…
その時は…御世も安定し我らの役目は解かれ黄泉へ行く…
そして再び巡り合うだろう…
幸せにおなり、愛しい愛しい葛葉子……
「父様っ!母様っ!」
透けている両親は葛葉子を抱きしめ、晴房を撫でる。
「ありがとう、またいつか会おうね……」
《すべてを、愛している…本当に…幸せにおなり…祈っている…願っているよ…いつまでも……》
二神の化身により禍々しい阿倍野屋敷は日和国の為に封印されて現し世には旧香茂家が現れた。
阿倍野異界は旧香茂屋敷で表向き封印の布石らしく風水の方角を後に調べれば宮中から鬼門の位置になっていた。
まさに陰の守りになった。
のちに、神の化身として瑠香と葛葉子はあやかしや凶兆から祝皇をお守りするため一五年暮らすことになる。
晴房の体を使うハルの神は神妙な顔をして頷く。
「そうだ…だから、転生はかなわぬほどの神と同じ魂を強さをお前は持って生まれてきたのだよ…この国のためにな…」
葛葉子は胸がズキリとすると同時に、ククリ姫神も威津那の魂は神に近く転生はかなわないと言っていた事を思い出した。
「我が国は陰陽…神とあやかしが対立し、共存し人の世のため成り立ち和を尊ぶ神世の国なのだ」
ハルの神は皇室…日和国を守る神。
先の大戦いで敗れ、大いに乱れ外国勢力支配されかけた根幹から崩れそうな日和を取り戻したいとも思っているらしいと瑠香は対の神として感じた。
威津那はそれを素直に受け止める。
橘に出会う前の威津那は日和国破壊するレッドスパイとしての罪を償いたいと思っていた。
だから悔いは無かった。
狂った思いも、わざとだったのだと心が落ち着けばそう悟った。
自分は黄泉へは逝かずこの世にとどまる神になる定め…
ただ、一人はやはり寂しいと思う。
葛葉子の背を優しく撫でながら
「……最後に愛しの橘に逢いたかった…
橘と触れ合えるのはこの道しかないと分かっていたから……でももういい、早く封印を…」
橘の魂は黄泉へいき今度こそ幸せな人生を送ってもらいたい…
そう幸せを祈る…
《あやかしの四神を召喚して封印をするんだ。
あの子たちはわかってる…》
ルカの神は瑠香に告げる。
「そしたら、葛葉子も一緒に封印されてしまうのでは……?」
西のあやかしの四神は白狐の葛葉子だ。
ともに封印させるわけにはいかない。絶対に嫌だ。
『私がそばにいるわ……』
葛葉子の背中から幽体の狐耳にしっぽを生やした葛葉子にそっくりな橘があらわれる。
「母様……」
「橘……?」
威津那は微笑む。
《転生は叶わなくなるよ…それでもいいのかい……》
ルカの神は答えがわかっていて橘に問う。
『威津那とともに要られるだけで良いの…転生なんかして他の男なんかと幸せなんてありえないもの…あなたのそばにいたい…』
威津那の魂からの妻であるのなら当然の橘の望み…
「だから…この世に留まっていたんだね母様…」
『菊と同化して白狐となり、あなた達のことをずっと見守っていたかったから…
威津那を嫌いな菊は威津那に近づかせてはくれなかったけれど…
これからずっとそばにいられる…菊に幸せを叶えてもらったわ…』
幸せそうに橘は微笑んだ。
菊のしっぽに留まっていたということはこういう事になることをわかっていたから留まらせていたらしい。
「あれが、ハルの祖父と祖母か…」
ハルの神は晴房の意識を戻した。
ハルの神は二人のそばに晴房を促した。
これが最初で最後になるのだから……
晴房は威津那のそばに、ちょこんと座り見つめる。
威津那は微笑み晴房の頭を撫でる。
幽体の橘は初孫を抱きしめる。
「私達の孫…お前も幸せにおなり。幸せであることを祈っているよ」
晴房は涙ぐみ照れて、
「……ありがとう!お前たちの分まで幸せになってみせるぞ!約束しよう!」
子供のくせに偉そう…
でも孫なので、そこもかわいい…
「ああ…もっと触れ合っていれば違う宿命が待っていたかもしれないね…」
それだけが本当の後悔となってしまうなと威津那は苦笑する。
橘はともに眠るように威津那の傍らに横たわり抱きしめる。
『その夢は二人で見ましょう…
幸せな夢を…』
威津那の肉体の時がもう、止まる…
「橘……愛している…もう離さないよ…」
瞳をゆっくり閉じて威津那の肉体は時を止めた…
そして、魂で橘と抱き合う。
《ともに眠りにつこう…》
《ええ……》
瑠香はルカの神から伝わる封印の呪術をかける。
対の神であるハルの神もともに唱える。
この異界に封じる。
阿倍野屋敷ごと…
威津那の体は光に霊的に溶けていく。
神に近し御霊は愛しい妻の橘と愛しくくちづける…
やっと触れ合うことのできる二人の幸せに涙しないものはいない…
それほどの情熱ある、愛おしさが胸を締め付け涙を溢れさせる。
そして、いつか、自分たちもこの二人のように……
という思いが葛葉子と瑠香の胸によぎる……
《この思い出あふれる阿倍野屋敷で夢をみましょう…》
《ああ…
いい夢を紡ぎ、現し世に寿ぎを……》
再びくちづける。
愛してる、愛してる…愛してる…
やっと言いたかったことを言える喜びが伝わる。
《やはり橘といることによって未来がよく見えるよ…》
もし将来悪夢を見ることがあったらお前たちが何とかしてくれる先が見えるよ…
その時は…御世も安定し我らの役目は解かれ黄泉へ行く…
そして再び巡り合うだろう…
幸せにおなり、愛しい愛しい葛葉子……
「父様っ!母様っ!」
透けている両親は葛葉子を抱きしめ、晴房を撫でる。
「ありがとう、またいつか会おうね……」
《すべてを、愛している…本当に…幸せにおなり…祈っている…願っているよ…いつまでも……》
二神の化身により禍々しい阿倍野屋敷は日和国の為に封印されて現し世には旧香茂家が現れた。
阿倍野異界は旧香茂屋敷で表向き封印の布石らしく風水の方角を後に調べれば宮中から鬼門の位置になっていた。
まさに陰の守りになった。
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