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一周年記念番外編
あやかしと神さまの占い結果
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日和国の宮中にある陰陽寮は占いのスペシャリストが集まる。
卜部圭吾は、葛葉子にタロット占いを披露していた。
学校の友だちが恋に悩んでいて…という話をしたら、気の良い卜部は「占ってあげるよ」と言って職務外時間で帰り際に占いをしてあげていた。
「スペシャリストに占ってもらうなんて高くつくぞ。」
と瑠香は、にやにやしながら葛葉子を脅した。
「えっ!そ、そうなのですか?」
瑠香の言葉に本気で焦って問う。
「いやいや、遊びだから。いいんだよ。」
遊びと言っても本格的だが、これは卜部の趣味であった。
陰陽師としての仕事とは別だ。
「瑠香くん、葛葉子ちゃんをいじめちゃだめだよ。」
十歳年上であるが同期の卜部は瑠香を窘める。
「可愛いからつい、いじめてしまうんです。」
瑠香はニコニコと笑顔で堂々と応える。
「か、可愛いとか、言うな!恥ずかしいだろ!」
葛葉子は照れてそっぽを向いて尻尾をパタパタと落ち着かないすがたは可愛い。
結果は学生のうちは恋人未満友だち以上をキープするが望みを捨ててはいけないと言う事だった。
「つぎは、君たち二人のことを占ってみようか?」
いつもニコニコ顔の卜部は二人をやはりニコニコしながら見て言った。ちょっとしたサプライズでもあり、傍から見ればお似合いだと思うし恋の行方を卜部自身占いたかった。
「ええっ!どうせなら陛下と私の相性を占ってほしいです!」
葛葉子はどうやら本気で陛下の側室を狙っているらしいのは陰陽寮に住む者たちは察していたが…
「それならオレにもわかる。
最悪な結果もしくは縁がない。」
卜部も思っていた事を瑠香は、遠慮せずに意地悪して言う。
「うーーっ!意地悪!瑠香なんか大ッキライ!」
意地悪言われて涙目で葛葉子はそう叫んだ。更に、瑠香の胸をポカポカ叩く。瑠香はそうされて余裕で嬉しい。
晴房の年なみの女の子の扱いに苦笑する。いや、むしろ晴房はそんな意地悪をしない子供でもあるけれど…
「まぁまぁ、とりあえず君たちの三ヶ月を占ってみようか?」
タロット占いは三ヶ月までなら確実に占い結果が出る。特に卜部圭吾の占い率は高い。
タロットカードを、広げてまぜて、三束にして真ん中を一番上にして、カードを切っていく。
葛葉子はもとより瑠香と真剣にタロットのスプレッド(展開)を見つめる。
「過去は、審判のカード」
天使がラッパを吹いて、棺桶から人が生き返っている絵のカードだ。
「意味は復活。死したものも蘇る。」
「……当たってる。」
葛葉子はポツリとつぶやく。 死ぬはずだった葛葉子は白狐のあやかしに助けられて生き返ったのだから。
「現在は悪魔のカード。縛られている関係。意に沿わない契約。」
悪魔が真ん中に書かれていて左右に男女が鎖でゆるい首輪をしているカードだ。
「葛葉子はオレの仮としても眷属にされてる…そういうことかな?」
「あとは…まぁ、腐れ縁という意味もあるよ。」
とキーワードを卜部は口にした。
「未来は、恋人のカード、 縛られた関係から、神に導かれ惹かれ合う関係になる。」
天使が男女を祝福するように見守っているカードだった。
「へぇ…いいですね!」
珍しく瑠香は感嘆した。恋人のカードというのが嬉しい。
さらに、スプレッドを読み上げる。
「二人の関係的には戦車のカード。
戦ってる、相反する心でも加速する運命。」
「うーん。そうなのか…」
葛葉子は思い当たるフシはある。本心は口には出したくないけど…
「周囲が思っていること、運命のカード。運命なのではと思って応援しているよ」
卜部も応援しているし、瑠香の父の陰陽寮長も応援している。
「最終的には、太陽のカード。
二人はとても仲良くなるとでてるよ。」
怖いものなし、望めば何でも叶う明るい未来のカードである。
「子供もできちゃうかもね。子供がキーワード。」
卜部はスプレッドしていて良いカードが出てホッと胸をなでおろした。悪い兆しのカードが出てなくて良かった。
「それって、瑠香と結婚するってこと…?」
葛葉子は複雑な顔をする。
嫌じゃないけど、どうしても陛下一人しか愛せない。
「さらに、仲良くなっていくってことだよ。そこまでに、重要な対応策は皇帝のカード。」
威厳のある立派な身なりをした壮年の男性のカードだった。
「とても良い力強い権威ある人物が二人の関係を良くするということだよ。」
葛葉子は、何かを察したように耳をピクピクと動かして、
「皇帝ってことは陛下のことだからお互い陛下をお守りする誓約をしてるんだから陛下をお守り支えることで二人の仲が深まっていくということだなっ!」
と思いついた言葉を葛葉子は言った。それは魂の中にいる白狐の思いが口に出たような感覚だったが…
「うん。ずばりそういうことだよ、がんばってね。」
卜部はそういって瑠香の肩をたたいて励まして新妻が待つ自宅に帰った。
……と言われたのが約三ヶ月前。
九尾の狐事件は今や陛下の瑞兆になるための試練で、やはり陛下を思うことで二人の仲は深まっている。
☆
「卜部さんの占いってほんっとあたったね!すごいね!」
思い出していま無事夫婦になって幸せでいることを実感した。
「でも、すっかり忘れてた。忘れたかったのかも。あの頃、瑠香のこと意地悪で嫌いだったから。」
それはホントのことだ。キスは優しくて心が少しずつ溶かされていって今に至ると思う。
「今は?」
せつなげにつぶやくように瑠香は言う。
「好き……大好きだよ」
「オレもだよ…もっと伝えたい…いい?」
「ん…」
そう言ってキスを繰り返す二人を見守るルカの神はフフッと笑った。
タロットカードの絵の様子そのものでもあった。
卜部圭吾は、葛葉子にタロット占いを披露していた。
学校の友だちが恋に悩んでいて…という話をしたら、気の良い卜部は「占ってあげるよ」と言って職務外時間で帰り際に占いをしてあげていた。
「スペシャリストに占ってもらうなんて高くつくぞ。」
と瑠香は、にやにやしながら葛葉子を脅した。
「えっ!そ、そうなのですか?」
瑠香の言葉に本気で焦って問う。
「いやいや、遊びだから。いいんだよ。」
遊びと言っても本格的だが、これは卜部の趣味であった。
陰陽師としての仕事とは別だ。
「瑠香くん、葛葉子ちゃんをいじめちゃだめだよ。」
十歳年上であるが同期の卜部は瑠香を窘める。
「可愛いからつい、いじめてしまうんです。」
瑠香はニコニコと笑顔で堂々と応える。
「か、可愛いとか、言うな!恥ずかしいだろ!」
葛葉子は照れてそっぽを向いて尻尾をパタパタと落ち着かないすがたは可愛い。
結果は学生のうちは恋人未満友だち以上をキープするが望みを捨ててはいけないと言う事だった。
「つぎは、君たち二人のことを占ってみようか?」
いつもニコニコ顔の卜部は二人をやはりニコニコしながら見て言った。ちょっとしたサプライズでもあり、傍から見ればお似合いだと思うし恋の行方を卜部自身占いたかった。
「ええっ!どうせなら陛下と私の相性を占ってほしいです!」
葛葉子はどうやら本気で陛下の側室を狙っているらしいのは陰陽寮に住む者たちは察していたが…
「それならオレにもわかる。
最悪な結果もしくは縁がない。」
卜部も思っていた事を瑠香は、遠慮せずに意地悪して言う。
「うーーっ!意地悪!瑠香なんか大ッキライ!」
意地悪言われて涙目で葛葉子はそう叫んだ。更に、瑠香の胸をポカポカ叩く。瑠香はそうされて余裕で嬉しい。
晴房の年なみの女の子の扱いに苦笑する。いや、むしろ晴房はそんな意地悪をしない子供でもあるけれど…
「まぁまぁ、とりあえず君たちの三ヶ月を占ってみようか?」
タロット占いは三ヶ月までなら確実に占い結果が出る。特に卜部圭吾の占い率は高い。
タロットカードを、広げてまぜて、三束にして真ん中を一番上にして、カードを切っていく。
葛葉子はもとより瑠香と真剣にタロットのスプレッド(展開)を見つめる。
「過去は、審判のカード」
天使がラッパを吹いて、棺桶から人が生き返っている絵のカードだ。
「意味は復活。死したものも蘇る。」
「……当たってる。」
葛葉子はポツリとつぶやく。 死ぬはずだった葛葉子は白狐のあやかしに助けられて生き返ったのだから。
「現在は悪魔のカード。縛られている関係。意に沿わない契約。」
悪魔が真ん中に書かれていて左右に男女が鎖でゆるい首輪をしているカードだ。
「葛葉子はオレの仮としても眷属にされてる…そういうことかな?」
「あとは…まぁ、腐れ縁という意味もあるよ。」
とキーワードを卜部は口にした。
「未来は、恋人のカード、 縛られた関係から、神に導かれ惹かれ合う関係になる。」
天使が男女を祝福するように見守っているカードだった。
「へぇ…いいですね!」
珍しく瑠香は感嘆した。恋人のカードというのが嬉しい。
さらに、スプレッドを読み上げる。
「二人の関係的には戦車のカード。
戦ってる、相反する心でも加速する運命。」
「うーん。そうなのか…」
葛葉子は思い当たるフシはある。本心は口には出したくないけど…
「周囲が思っていること、運命のカード。運命なのではと思って応援しているよ」
卜部も応援しているし、瑠香の父の陰陽寮長も応援している。
「最終的には、太陽のカード。
二人はとても仲良くなるとでてるよ。」
怖いものなし、望めば何でも叶う明るい未来のカードである。
「子供もできちゃうかもね。子供がキーワード。」
卜部はスプレッドしていて良いカードが出てホッと胸をなでおろした。悪い兆しのカードが出てなくて良かった。
「それって、瑠香と結婚するってこと…?」
葛葉子は複雑な顔をする。
嫌じゃないけど、どうしても陛下一人しか愛せない。
「さらに、仲良くなっていくってことだよ。そこまでに、重要な対応策は皇帝のカード。」
威厳のある立派な身なりをした壮年の男性のカードだった。
「とても良い力強い権威ある人物が二人の関係を良くするということだよ。」
葛葉子は、何かを察したように耳をピクピクと動かして、
「皇帝ってことは陛下のことだからお互い陛下をお守りする誓約をしてるんだから陛下をお守り支えることで二人の仲が深まっていくということだなっ!」
と思いついた言葉を葛葉子は言った。それは魂の中にいる白狐の思いが口に出たような感覚だったが…
「うん。ずばりそういうことだよ、がんばってね。」
卜部はそういって瑠香の肩をたたいて励まして新妻が待つ自宅に帰った。
……と言われたのが約三ヶ月前。
九尾の狐事件は今や陛下の瑞兆になるための試練で、やはり陛下を思うことで二人の仲は深まっている。
☆
「卜部さんの占いってほんっとあたったね!すごいね!」
思い出していま無事夫婦になって幸せでいることを実感した。
「でも、すっかり忘れてた。忘れたかったのかも。あの頃、瑠香のこと意地悪で嫌いだったから。」
それはホントのことだ。キスは優しくて心が少しずつ溶かされていって今に至ると思う。
「今は?」
せつなげにつぶやくように瑠香は言う。
「好き……大好きだよ」
「オレもだよ…もっと伝えたい…いい?」
「ん…」
そう言ってキスを繰り返す二人を見守るルカの神はフフッと笑った。
タロットカードの絵の様子そのものでもあった。
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