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桜庭家の事情
パパ上は神様
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祝皇より、私のほうが力がある。
なのに、神の国を統治するとは。
その国を我によこせと悪い人たちは企むのです。
けれど、神の国、私達の皇様を守り国民を守る神様たちは悪い思いの者たちを打ち砕き平和が保たれているのです。
そして、今もどこかで陛下を狙い国を壊すものが潜んでいるのです。
「悪い奴らまだいるんだ!」
「陛下のために悪い奴ら、やっつけなきゃ!」
「身分をわきまえろって話よね!」
「陛下の周りには守ってくれる神様まだいるの?」
「神の国に住む私達は国を守る神様に祈り力をもらって、悪い奴らをやっつけることができるのです。」
と李流は付け加えた。
四弟妹はこの話が大好きだ。
幼い頃、李流もこの話を母に聞かされて、陛下を守る神に憧れて、今や皇族方をお守りする近衛になれた。
四弟妹の父親の晴房がその中の神の一人だと子どもたちには言ってはいないが、空を飛んだり破天荒なところは知っているのできっと薄々、この物語の神の一人ではと思っているらしい。
「にーにーも陛下をお守りしてる一人だよね。」
「でも、一年間きんしんしょぶんされて、ハブられてるんだよね」
楓と若葉が痛いところをつく。
「でも、こうしてニーニーと一緒に要られるならずっときんしんしょぶんされてればいいのに」
「また、きんしんしょぶんされてきてね」
李流は泣きそうな笑顔を楓に向けると気を使った楓が、
「そしたら、陛下を守れ無いだろ!」
「パパ上がいるじゃない!パパ上ひとりでまもってればいいのよ!」
「パパうえより、ニーニーがいい!」
季節は李流の背中にくっつく。
「あ、パパ上」
ふるふると震えて青ざめている。
今にも泣きそうで、雪も気まずそうだ。
「パパ上は神様だから、陛下をお守りしないとお前たちに危険が及ぶから頑張ってのに……」
「パパ上、神様なの?」
「やっぱり?神様なの?」
「パパ上スゴーイ!」
子どもたちは気を使った。
まさか、こんなことで、自分が絵本の中の陛下を守る神だとは告白することになるとは思わなかったが。
「すごいか?お前たちも陛下を守る為にこの絵本の神様のように志すのだぞ。わかったか?」
「わかったー!陛下をお守りするならどんなことでもするよ!」
それは、桜庭家の遺伝と晴房の遺伝で思考は陛下一番!になっている。
「そうか、そうか、約束だぞ」
李流はほっとした。
大人気なく、泣きながら宮中にトンボ帰りするのかと思った。
優しき父親は四人に指切りげんまんする姿は微笑ましい。
こういう光景を見るのは雪も李流も好きであるが、晴房はふふふとわざと暗い顔をし目を光らせて、
「この約束は神との契約だ。破ったら、本当に針千本飲ますからな、覚悟しておけ。」
ドスの聞いた声音でそういう。
子どもたちが震え上がったことは言うまでもなかった。
やはり、大人気ない晴房だった。
なのに、神の国を統治するとは。
その国を我によこせと悪い人たちは企むのです。
けれど、神の国、私達の皇様を守り国民を守る神様たちは悪い思いの者たちを打ち砕き平和が保たれているのです。
そして、今もどこかで陛下を狙い国を壊すものが潜んでいるのです。
「悪い奴らまだいるんだ!」
「陛下のために悪い奴ら、やっつけなきゃ!」
「身分をわきまえろって話よね!」
「陛下の周りには守ってくれる神様まだいるの?」
「神の国に住む私達は国を守る神様に祈り力をもらって、悪い奴らをやっつけることができるのです。」
と李流は付け加えた。
四弟妹はこの話が大好きだ。
幼い頃、李流もこの話を母に聞かされて、陛下を守る神に憧れて、今や皇族方をお守りする近衛になれた。
四弟妹の父親の晴房がその中の神の一人だと子どもたちには言ってはいないが、空を飛んだり破天荒なところは知っているのできっと薄々、この物語の神の一人ではと思っているらしい。
「にーにーも陛下をお守りしてる一人だよね。」
「でも、一年間きんしんしょぶんされて、ハブられてるんだよね」
楓と若葉が痛いところをつく。
「でも、こうしてニーニーと一緒に要られるならずっときんしんしょぶんされてればいいのに」
「また、きんしんしょぶんされてきてね」
李流は泣きそうな笑顔を楓に向けると気を使った楓が、
「そしたら、陛下を守れ無いだろ!」
「パパ上がいるじゃない!パパ上ひとりでまもってればいいのよ!」
「パパうえより、ニーニーがいい!」
季節は李流の背中にくっつく。
「あ、パパ上」
ふるふると震えて青ざめている。
今にも泣きそうで、雪も気まずそうだ。
「パパ上は神様だから、陛下をお守りしないとお前たちに危険が及ぶから頑張ってのに……」
「パパ上、神様なの?」
「やっぱり?神様なの?」
「パパ上スゴーイ!」
子どもたちは気を使った。
まさか、こんなことで、自分が絵本の中の陛下を守る神だとは告白することになるとは思わなかったが。
「すごいか?お前たちも陛下を守る為にこの絵本の神様のように志すのだぞ。わかったか?」
「わかったー!陛下をお守りするならどんなことでもするよ!」
それは、桜庭家の遺伝と晴房の遺伝で思考は陛下一番!になっている。
「そうか、そうか、約束だぞ」
李流はほっとした。
大人気なく、泣きながら宮中にトンボ帰りするのかと思った。
優しき父親は四人に指切りげんまんする姿は微笑ましい。
こういう光景を見るのは雪も李流も好きであるが、晴房はふふふとわざと暗い顔をし目を光らせて、
「この約束は神との契約だ。破ったら、本当に針千本飲ますからな、覚悟しておけ。」
ドスの聞いた声音でそういう。
子どもたちが震え上がったことは言うまでもなかった。
やはり、大人気ない晴房だった。
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