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3☆能力の秘密
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『カグヤ姫ってことは、もしかして月から来たの?』
葛葉子は嫁になるだろう、宇宙人カグヤに興味がわき根掘り葉掘り聞きたいらしいと、テレパシーで心が読める桂は安堵したような、カグヤとのスキンシップを横取りされた複雑な気分だ。
《それは、なんのために……?》
祖父の威津那は真面目で真剣に尋ねる。
それは日和国祝皇陛下の御世を見守る神だからだ。
地球外生命体がこの日和国に何の用なのか、知る必要があると思ったから、尋ねる。
未来を見れば、幸せな孫の姿を見るが、具体的な日和の未来が見えない。
未知な生物のせいだろうか?
威津那はカグヤは宇宙生命体と言いながらツキヨミの神の一族とか…と考える。
「そんなに不安なら、聞いてみるよ、カグヤはどうして地球に来たの?」
桂はかぐやを抱き上げて大きな瞳を見つめながら訪ねる。
「ピピピピ……ピ!」
「そうだったんだね!納得だよ!」
《なんていってるの?》
橘は首をかしげる、それは葛葉子も威津那も同時だった。
「そういえば、おばあちゃん達は香茂の血筋じゃないからテレパシーができないんだったね」
《香茂の家にかかわる秘密なのかい?》
「秘密ではないし、本来は阿倍野にも備わっていたんだけど九尾の血が入って消えちゃったんだって」
『何が消えたの?』
「テレパシーかな?あと父さんのお香の力とかおじいちゃんの紙を他の物質に変えてしまう能力だって。」
《あー、特殊だったよね。》
《そういうことだったのね!》
『カグヤちゃんとはテレパシーで話してたのね…瑠香も薫やお義父さんもできるのかな?』
「できるかもね。それと…」
千以上前にも来たことあって阿倍野家と香茂家の始祖でもあるんだって。
だから、テレパシーが使えるのは、カグヤの残していった子孫の証でもあるんだって。
《じゃ、カグヤは私たちのご先祖さまってことになるの?カグヤはその時ままのそんざいなの?》
「うん…その時の伴侶の生まれ変わりが僕なんだって、僕はそのことはすっかりわすれてるんだけど、カグヤを見て運命を感じたんだよ。」
《なんだかロマンチックね!》
《地球人と宇宙人の寿命は隔たりがあるってことだね》
「地球人は生まれ変われるけど、カグヤには永遠に近い命がある限り生まれ変わりはないだから、約束したんだ今度はカグヤの住む世界に行く行くってね……』
『そんなのヤダ!また生まれ変わったら桂を生みたいもん!親子になりたいもん!』
葛葉子は憤る。
カグヤのことは認めたとしても、生まれ変わっても変わらず親子になることは当然だって思っていたのにそれは輪廻をはずれるということだ。
「僕は好きな人とは永遠に死に別れたくないんだよ…母さんと父さんのような辛い思いなんかしたくないんだよ」
桂の言葉は強い思いがこもっていて、辛い思いをさせた葛葉子はこれ以上反論をできなかった。
《桂の気持ちはほんとにわかるよ…本当につらくて、苦しくてたまらないんだ…》
威津那はあの時のことを思い出し共感する。
《今度生まれ変わることができたら、もっともっとしわくちゃになっても威津那とともにいるわ。ね、葛葉子もよね?》
『う、うん…』
葛葉子は渋々ながら納得した。
「あと、宇宙人の遺伝子があったから九尾の菊が阿倍野の姫の体と融合しやすかったらしいよ」
『そうなの!?菊?』
葛葉子は胸に手を当てて御霊と融合している菊に尋ねる。
《うむ、そうかもしれぬな。地球外生物のおかげだったとは知らんかったがな。まぁ、日和の神々は宇宙から来ただけあるとは思っておったがな》
《じゃ、日和皇族、日和人は少なからずとも地球外生物の血が混ざってるってことなのかな?時たま僕もそうだけどそういう血筋が宇宙と繋がりがあると思っても不思議じゃないよね》
「神様になってもわからないことってあるんだね?」
《そうだね、古い神様は内緒が好きだからね。僕たちはまだ新しい神だから,現世に近いんだよ。
その分子孫の縁を見つめているのが楽しいというのは君が血が生まれてから感じたよ。ずっと子孫の行く末を見守っていた行って思うよ。ね、橘?》
《そうね、私たちの子孫は特殊な運命多すぎて見守ってて飽きないわよ》
御霊になって夫婦の二柱はとても幸せそうだ。
『父さまと母さまはいつも一緒だからうらやましいわ…私も早く瑠香ともっと話したい、一緒にいたいのに……』
《私がいるからいいじゃないか。不服か?》
菊が少し怒った風に言った。
《ううん。菊がいるから、仕事も頑張れるし、寂しくなかった…ありがとう菊》
なんだか、しんみりしたような雰囲気に桂はニコニコして、
「そう言うことだから、カグヤと一緒にいることを許してくれるよね?」
『し、仕方ない…許す…でも、孫は絶対に地球に残していってよね!』
「か、母さん!まだキスもしてないのに早いよっ!」
桂は本気で照れる。
《そう言うところ、威津那さんに似てるわね》
《ふふ、そうだね。見た目は瑠香君だけど、中身が僕に似てるのは嬉しいね。桂くんカグヤさん幸せにおなり》
ひと段落して、威津那は橘を連れて異界の阿倍野屋敷へ帰った。
『私、毎日様子見に行くからそのつもりで……』
葛葉子は来世、桂が自分の子供に生まれてこないと言うなら尚更そばにいたいと思っているようだ。
「う、うん。あんまり邪魔しないでね……」
桂は今は亡くなってしまった母祖父母から祝福されて、自分の考え意思を理解してもらえてホッとした。
葛葉子は嫁になるだろう、宇宙人カグヤに興味がわき根掘り葉掘り聞きたいらしいと、テレパシーで心が読める桂は安堵したような、カグヤとのスキンシップを横取りされた複雑な気分だ。
《それは、なんのために……?》
祖父の威津那は真面目で真剣に尋ねる。
それは日和国祝皇陛下の御世を見守る神だからだ。
地球外生命体がこの日和国に何の用なのか、知る必要があると思ったから、尋ねる。
未来を見れば、幸せな孫の姿を見るが、具体的な日和の未来が見えない。
未知な生物のせいだろうか?
威津那はカグヤは宇宙生命体と言いながらツキヨミの神の一族とか…と考える。
「そんなに不安なら、聞いてみるよ、カグヤはどうして地球に来たの?」
桂はかぐやを抱き上げて大きな瞳を見つめながら訪ねる。
「ピピピピ……ピ!」
「そうだったんだね!納得だよ!」
《なんていってるの?》
橘は首をかしげる、それは葛葉子も威津那も同時だった。
「そういえば、おばあちゃん達は香茂の血筋じゃないからテレパシーができないんだったね」
《香茂の家にかかわる秘密なのかい?》
「秘密ではないし、本来は阿倍野にも備わっていたんだけど九尾の血が入って消えちゃったんだって」
『何が消えたの?』
「テレパシーかな?あと父さんのお香の力とかおじいちゃんの紙を他の物質に変えてしまう能力だって。」
《あー、特殊だったよね。》
《そういうことだったのね!》
『カグヤちゃんとはテレパシーで話してたのね…瑠香も薫やお義父さんもできるのかな?』
「できるかもね。それと…」
千以上前にも来たことあって阿倍野家と香茂家の始祖でもあるんだって。
だから、テレパシーが使えるのは、カグヤの残していった子孫の証でもあるんだって。
《じゃ、カグヤは私たちのご先祖さまってことになるの?カグヤはその時ままのそんざいなの?》
「うん…その時の伴侶の生まれ変わりが僕なんだって、僕はそのことはすっかりわすれてるんだけど、カグヤを見て運命を感じたんだよ。」
《なんだかロマンチックね!》
《地球人と宇宙人の寿命は隔たりがあるってことだね》
「地球人は生まれ変われるけど、カグヤには永遠に近い命がある限り生まれ変わりはないだから、約束したんだ今度はカグヤの住む世界に行く行くってね……』
『そんなのヤダ!また生まれ変わったら桂を生みたいもん!親子になりたいもん!』
葛葉子は憤る。
カグヤのことは認めたとしても、生まれ変わっても変わらず親子になることは当然だって思っていたのにそれは輪廻をはずれるということだ。
「僕は好きな人とは永遠に死に別れたくないんだよ…母さんと父さんのような辛い思いなんかしたくないんだよ」
桂の言葉は強い思いがこもっていて、辛い思いをさせた葛葉子はこれ以上反論をできなかった。
《桂の気持ちはほんとにわかるよ…本当につらくて、苦しくてたまらないんだ…》
威津那はあの時のことを思い出し共感する。
《今度生まれ変わることができたら、もっともっとしわくちゃになっても威津那とともにいるわ。ね、葛葉子もよね?》
『う、うん…』
葛葉子は渋々ながら納得した。
「あと、宇宙人の遺伝子があったから九尾の菊が阿倍野の姫の体と融合しやすかったらしいよ」
『そうなの!?菊?』
葛葉子は胸に手を当てて御霊と融合している菊に尋ねる。
《うむ、そうかもしれぬな。地球外生物のおかげだったとは知らんかったがな。まぁ、日和の神々は宇宙から来ただけあるとは思っておったがな》
《じゃ、日和皇族、日和人は少なからずとも地球外生物の血が混ざってるってことなのかな?時たま僕もそうだけどそういう血筋が宇宙と繋がりがあると思っても不思議じゃないよね》
「神様になってもわからないことってあるんだね?」
《そうだね、古い神様は内緒が好きだからね。僕たちはまだ新しい神だから,現世に近いんだよ。
その分子孫の縁を見つめているのが楽しいというのは君が血が生まれてから感じたよ。ずっと子孫の行く末を見守っていた行って思うよ。ね、橘?》
《そうね、私たちの子孫は特殊な運命多すぎて見守ってて飽きないわよ》
御霊になって夫婦の二柱はとても幸せそうだ。
『父さまと母さまはいつも一緒だからうらやましいわ…私も早く瑠香ともっと話したい、一緒にいたいのに……』
《私がいるからいいじゃないか。不服か?》
菊が少し怒った風に言った。
《ううん。菊がいるから、仕事も頑張れるし、寂しくなかった…ありがとう菊》
なんだか、しんみりしたような雰囲気に桂はニコニコして、
「そう言うことだから、カグヤと一緒にいることを許してくれるよね?」
『し、仕方ない…許す…でも、孫は絶対に地球に残していってよね!』
「か、母さん!まだキスもしてないのに早いよっ!」
桂は本気で照れる。
《そう言うところ、威津那さんに似てるわね》
《ふふ、そうだね。見た目は瑠香君だけど、中身が僕に似てるのは嬉しいね。桂くんカグヤさん幸せにおなり》
ひと段落して、威津那は橘を連れて異界の阿倍野屋敷へ帰った。
『私、毎日様子見に行くからそのつもりで……』
葛葉子は来世、桂が自分の子供に生まれてこないと言うなら尚更そばにいたいと思っているようだ。
「う、うん。あんまり邪魔しないでね……」
桂は今は亡くなってしまった母祖父母から祝福されて、自分の考え意思を理解してもらえてホッとした。
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