切なさと君と僕

笑顔の理由

たくさん笑う人は、たくさん泣いた人。




よく聞く言葉だけど、本当にそうだと私は思う。




だけど、言葉が少し足りない。




たくさん笑う人は、人知れずたくさん泣いた人だ。



自分の苦しみ、悲しみ、辛さ、絶望感は自分にしか分からない。



家族でも、友達でも、同僚でも、



気持ち分かるよ、なんて気軽には言ってはいけないと私は思う。




だから、人は人知れず、自分の悲しみや苦しみを何度も何度も涙に託して、
無理矢理やり過ごしてきた。



泣くのに疲れたから、もう涙も出ないから、笑うしかない。
笑わないと損な気がしてくる。




感情を我慢せずに。




何も考えずに、笑っている、
なんてことないから。
いつも楽しそうでいいね、って
皮肉は決して言わないで。




涙を流す理由があるのと同じくらい
笑う理由があるのだから。





涙に培われた笑顔がそこにはあるって
こと、君なら分かってくれるはず。




分からないなら、一緒に分かり合っていこう。






多分、それが一緒にいる意味に繋がると思うから。