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4. 噂
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入学式の翌週には、ヒース様のお隣に座っていらっしゃるマテオ様が私たちと一緒に行動されるようになりました。
マテオ様はラングポート公爵家の三男の方で、年の離れたお兄様が今年中に公爵位を継がれるらしく、最近では重圧もなくのんびり過ごす日々を送っているそうです。
よくある嫡男のスペアという存在ですね。ルカ様がそうだったように、何があるかわからないですから。
マテオ様のお兄様はご結婚されていて、お兄様ご夫妻にはお子様もお産まれになられたそうですし、気が楽になったとおっしゃられていましたわ。
そして学園でもあまり気を張らないで過ごそうと思っているようで、私たちの姿を見て楽しそうだと一緒に行動するようになったのです。
マテオ様はサラサラの明るいブラウンの髪が羨ましく感じるほど綺麗で、私のクルクルしている髪とついつい比べてしまって、いつも髪に目が行ってしまうのよね。そんなことばかりしていたら、マテオ様も私の視線に気が付いたようで、ある日「エリザベス嬢のそのクルクルの髪、可愛いよ。君によく似合ってる」なんて言ってくださって、少し嬉しく思ったのです。それを聞いていたローズマリーも「私、エリーのその髪、好きなの」って。
なんだか、このクルクルの髪が好きになれそうだわ。
そういえば、男の方々は剣の授業があって、その時間は私たちは刺繍の授業。
ヒース様は病気が治ってから動けることが嬉しくて、家から出られない代わりにとお屋敷内で剣術も嗜まれたようです。
見かけはどちらかというと女の子寄りですのに、中身はやはり男性なのですね。
学園生活は毎日が新鮮で、毎日が楽しく帰りに友人たちと寄るカフェだとか、試験前の図書室での勉強とか、その一日一日が充実していました。
学園内では身分差なく平等に学ぶ場だと教えられている為、高位貴族だからと言って横柄な態度をとることは禁止されています。
でも、挨拶などの常識を問われることに関しては、将来の事も考え身分が上の人に対してはきちんとするのが実情ですね。
校舎も学年ごとに分かれていますから、そこまで上級生と顔を合わせる機会も多くありません。門から校舎までの間や、共同で使う中央棟、それと合同で行われる学校行事などでしょうか。
お昼の食堂も学年別のものと広い共用のものがありますから、そのときくらいですわね。
私たちは食堂を利用する時は大抵は学年別の方に行きますから、ほとんど上級生と顔を合わせることはありませんね。
そして共用の食堂部分があるのでしたら、ルカ様とご一緒できるのでは?と考えたのは最初の一日だけでしたわ。
先日、みんなと共用の食堂に行ってみると、ルカ様とリリアンナ様がご一緒の姿を目にしました。
他にもご一緒の方もいらっしゃいましたからご友人もご一緒なのだと思いましたが、ルカ様の中での私の扱いはリリアンナ様よりもご友人方よりも格段に下なのだと思ったのです。
同じクラスの方も、毎日ではなくとも婚約者の方とご一緒にお昼を取っていらっしゃる方も多いですのに、ルカ様はリリアンナ様やご友人が大切で、私とは週に一度すら時間が取れないとおっしゃるのでしょうか。
それにしてもルカ様は、私の記憶にあるお姿よりもずいぶん男らしくなられましたわ。
剣術の練習があるからでしょうか。体つきも以前の…3年前に比べてもがっしりなさっているように見えますし、お顔も大人びて少年ではなく青年という顔付です。お綺麗なところはさらに拍車がかかっているように見えますが。
私の存在はわかっていらっしゃるのかしら?あえてお声もおかけしませんが、少しは気にかけてほしいものです。
学園内で上級生には会うことが少ないとはいえ、窓から外を見ればどんなことでも目に入るもので、リリアンナ様とご一緒のルカ様を何度も拝見しましたわ。
なんだか、あのお二人の方が婚約者の様ですわね。
その姿を見る度に、近くにいるかたが溜息を吐いてお二人を見られるのです。そして必ずこう言われます。
「まぁ、見て。リリアンナ様とルカ様よ。とてもお似合いの二人ね」
「いつもご一緒ですもの、卒業されたらご結婚されるのかしら」
「美しいルカ様は次期侯爵様ですし、美しいリリアンナ様も公爵令嬢ですもの。相応しいお二人ですわね」
私がルカ様の婚約者なのですが…そう声を大にして言いたい気持ちを抑えて、これは無視するべきかしら?それとも反論すべきかしらと考えましたわ。
このことをルカ様に確かめたくても、その事が噂になるのも嫌ですし、お手紙を出しても学園に入学してからはお返事もありませんし。
直接訪ねて問いただせばいいのでしょうが、私にはその勇気がないのでしょうね。はっきりと言われるのが怖いと臆病になっているのです。
なんだか私だけが置いて行かれた感じがします。
マテオ様はラングポート公爵家の三男の方で、年の離れたお兄様が今年中に公爵位を継がれるらしく、最近では重圧もなくのんびり過ごす日々を送っているそうです。
よくある嫡男のスペアという存在ですね。ルカ様がそうだったように、何があるかわからないですから。
マテオ様のお兄様はご結婚されていて、お兄様ご夫妻にはお子様もお産まれになられたそうですし、気が楽になったとおっしゃられていましたわ。
そして学園でもあまり気を張らないで過ごそうと思っているようで、私たちの姿を見て楽しそうだと一緒に行動するようになったのです。
マテオ様はサラサラの明るいブラウンの髪が羨ましく感じるほど綺麗で、私のクルクルしている髪とついつい比べてしまって、いつも髪に目が行ってしまうのよね。そんなことばかりしていたら、マテオ様も私の視線に気が付いたようで、ある日「エリザベス嬢のそのクルクルの髪、可愛いよ。君によく似合ってる」なんて言ってくださって、少し嬉しく思ったのです。それを聞いていたローズマリーも「私、エリーのその髪、好きなの」って。
なんだか、このクルクルの髪が好きになれそうだわ。
そういえば、男の方々は剣の授業があって、その時間は私たちは刺繍の授業。
ヒース様は病気が治ってから動けることが嬉しくて、家から出られない代わりにとお屋敷内で剣術も嗜まれたようです。
見かけはどちらかというと女の子寄りですのに、中身はやはり男性なのですね。
学園生活は毎日が新鮮で、毎日が楽しく帰りに友人たちと寄るカフェだとか、試験前の図書室での勉強とか、その一日一日が充実していました。
学園内では身分差なく平等に学ぶ場だと教えられている為、高位貴族だからと言って横柄な態度をとることは禁止されています。
でも、挨拶などの常識を問われることに関しては、将来の事も考え身分が上の人に対してはきちんとするのが実情ですね。
校舎も学年ごとに分かれていますから、そこまで上級生と顔を合わせる機会も多くありません。門から校舎までの間や、共同で使う中央棟、それと合同で行われる学校行事などでしょうか。
お昼の食堂も学年別のものと広い共用のものがありますから、そのときくらいですわね。
私たちは食堂を利用する時は大抵は学年別の方に行きますから、ほとんど上級生と顔を合わせることはありませんね。
そして共用の食堂部分があるのでしたら、ルカ様とご一緒できるのでは?と考えたのは最初の一日だけでしたわ。
先日、みんなと共用の食堂に行ってみると、ルカ様とリリアンナ様がご一緒の姿を目にしました。
他にもご一緒の方もいらっしゃいましたからご友人もご一緒なのだと思いましたが、ルカ様の中での私の扱いはリリアンナ様よりもご友人方よりも格段に下なのだと思ったのです。
同じクラスの方も、毎日ではなくとも婚約者の方とご一緒にお昼を取っていらっしゃる方も多いですのに、ルカ様はリリアンナ様やご友人が大切で、私とは週に一度すら時間が取れないとおっしゃるのでしょうか。
それにしてもルカ様は、私の記憶にあるお姿よりもずいぶん男らしくなられましたわ。
剣術の練習があるからでしょうか。体つきも以前の…3年前に比べてもがっしりなさっているように見えますし、お顔も大人びて少年ではなく青年という顔付です。お綺麗なところはさらに拍車がかかっているように見えますが。
私の存在はわかっていらっしゃるのかしら?あえてお声もおかけしませんが、少しは気にかけてほしいものです。
学園内で上級生には会うことが少ないとはいえ、窓から外を見ればどんなことでも目に入るもので、リリアンナ様とご一緒のルカ様を何度も拝見しましたわ。
なんだか、あのお二人の方が婚約者の様ですわね。
その姿を見る度に、近くにいるかたが溜息を吐いてお二人を見られるのです。そして必ずこう言われます。
「まぁ、見て。リリアンナ様とルカ様よ。とてもお似合いの二人ね」
「いつもご一緒ですもの、卒業されたらご結婚されるのかしら」
「美しいルカ様は次期侯爵様ですし、美しいリリアンナ様も公爵令嬢ですもの。相応しいお二人ですわね」
私がルカ様の婚約者なのですが…そう声を大にして言いたい気持ちを抑えて、これは無視するべきかしら?それとも反論すべきかしらと考えましたわ。
このことをルカ様に確かめたくても、その事が噂になるのも嫌ですし、お手紙を出しても学園に入学してからはお返事もありませんし。
直接訪ねて問いただせばいいのでしょうが、私にはその勇気がないのでしょうね。はっきりと言われるのが怖いと臆病になっているのです。
なんだか私だけが置いて行かれた感じがします。
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