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「明後日だそうよ」
「明後日?どうやって聞いたんだ」
「ふふふっ、秘密。……なんちゃって。魔法よ」
どうやったかを説明すると、ラリーは「そんな使い方もあるのか」と感心していた。
この国では魔力が多く魔法を使う人間と、少ない魔力で魔道具を動かす人間とで大きく二つに分かれている。
リサの場合は魔力が多い為、魔道具に頼ることはなく魔力を好きなように使っていて、基本はあるが冒険者になると決めた頃から多種多様の使い方を研究し、自由自在に使いこなせるようになっていた。
ラリーもある程度の魔法は使えるが、そのほとんどが身体強化や基本的な分野に限られ、普段は魔道具を使うことも多かった。
今回リサが使った風魔法は細かい魔力操作が必要で、使いこなすまでちょっと時間がかかるのが難点らしく、ラリーもやり方を聞いて実践してみたものの、周囲の音を拾いすぎて頭痛を起こしたくらいだ。
◇ ◇ ◇
「明後日だが……」
ラリーの口から明後日の計画を告げられた。
元からこの依頼は調査が目当てだったのだが、リサの存在が思いのほか大きく、このまま解決できそうだということで、騎士団と共に捕縛へと向かうことになった。
騎士団から調査のために潜入していた数名と、何かの為にと控えていたらしいソディアルに駐屯する部隊から、「盗賊の捕縛」という名目で人員を派遣させた。もし内通者がいて領主に話が漏れることも避けたかったのだ。
そして当日。
検閲官が見逃していることを視認し現物を確認押収、それと同時に領主宅への踏み込み調査を行った。
領主宅へはラリーが自ら代表としての権限を持っているという書簡を提示したらしいが、検閲の現場にいたリサは聞いていない。
そして翌日には全てを後任にまかせ、二人はソディアルの町を後にした。
「明後日?どうやって聞いたんだ」
「ふふふっ、秘密。……なんちゃって。魔法よ」
どうやったかを説明すると、ラリーは「そんな使い方もあるのか」と感心していた。
この国では魔力が多く魔法を使う人間と、少ない魔力で魔道具を動かす人間とで大きく二つに分かれている。
リサの場合は魔力が多い為、魔道具に頼ることはなく魔力を好きなように使っていて、基本はあるが冒険者になると決めた頃から多種多様の使い方を研究し、自由自在に使いこなせるようになっていた。
ラリーもある程度の魔法は使えるが、そのほとんどが身体強化や基本的な分野に限られ、普段は魔道具を使うことも多かった。
今回リサが使った風魔法は細かい魔力操作が必要で、使いこなすまでちょっと時間がかかるのが難点らしく、ラリーもやり方を聞いて実践してみたものの、周囲の音を拾いすぎて頭痛を起こしたくらいだ。
◇ ◇ ◇
「明後日だが……」
ラリーの口から明後日の計画を告げられた。
元からこの依頼は調査が目当てだったのだが、リサの存在が思いのほか大きく、このまま解決できそうだということで、騎士団と共に捕縛へと向かうことになった。
騎士団から調査のために潜入していた数名と、何かの為にと控えていたらしいソディアルに駐屯する部隊から、「盗賊の捕縛」という名目で人員を派遣させた。もし内通者がいて領主に話が漏れることも避けたかったのだ。
そして当日。
検閲官が見逃していることを視認し現物を確認押収、それと同時に領主宅への踏み込み調査を行った。
領主宅へはラリーが自ら代表としての権限を持っているという書簡を提示したらしいが、検閲の現場にいたリサは聞いていない。
そして翌日には全てを後任にまかせ、二人はソディアルの町を後にした。
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