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冒険者ギルド世界を変える
145 筋肉デコピン勇者
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最初に騒ぎを起こしていたのは20人の獣人だった。
それが戦闘開始の時には19人になっていた。
待ち時間の間にさりげなく姿を消していた一人をここで使ってくるか。
「ギルドの長よ、これは反則か?」
わかりきったことを長が尋ねる。
今回の試合の勝利条件は、シオンが一人で獣人の集団に対処可能であることを示すためのものだ。
たとえ卑怯な手段を使われても、シオンが対処できずに一般人に被害が出ればこちらの勝利を主張するのは難しいだろう。
もちろん議論の余地はあるが、こちらの主張にケチがつくことは間違いない。
つまり反則ではない。
「いや、問題ないぞ灰狼の長よ。その人質を殺せればお前たちの勝利だ。その女は俺の所有物だ。殺人の責も問わん」
「ほぅ、潔いことだ。言質は取ったぞ。ならばこれで我らの勝利だ。やれ!」
灰狼の長の指示に従い、獣人は少女の首に当てた爪を全力で引く。
金髪の少女は動かない。
人質に取られた可憐な金髪の少女が、屈強な獣人に斬りつけられればひとたまりもない。
金髪の少女、もといコレットはラ・メイズではあまり顔を知られていない。
正体を知らない観客たちが残酷な景色を想像して目を背ける…が、もちろんそうはならない。
「…ミミズ腫れができましたわ」
鋭い爪で“こすられた”跡を、事もなげに指で首をなぞるコレット。
白い首に薄い線が軽く走っている。
「な…!?どうなっている。確かに、確かに斬ったはずだ」
刃が通らないことに愕然とする獣人。当然のことだ。
コレットのレベルは38で、対する獣人のレベルは15だ。武器の質も低い。
レベルが10も開けば、普通に戦って勝つことは不可能なほどの差が生まれる。
【邪神の天秤】によりコレットの身に蓄積された膨大な瘴気は、レベルという鎧になってコレットを守っているのだ。
コレットに傷をつけることのできる人間は限られる。単なる防御力だけならシオンよりコレットの方が上だ。
今のコレットに傷をつけられる人間は限られる。
以前にレベルで大きく劣りながらもコレットを追いつめたゼベルは数少ない例外である。
「な、なんだ、なんなんだお前は!?」
「私はコレット。新たな人族の勇者ですわ。運が悪かったですわね」
信じられないものを見たように目を見開く獣人の額にコレットの指が触れる。
バチィッ!
すらりと伸びた美しい指から繰り出されたデコピンが、獣人の頭蓋骨とその中身を盛大に揺さぶった。
…早めにエリクサーを使うか。手加減に慣れたシオンと違い、コレットはまだ力加減が甘いようだ。
無言で獣人にエリクサーを振りかける。
「トシゾウ様は意地悪ですわ。少し私の扱いが雑な気がします。そもそもトシゾウ様はもっと女性に対する優しさを身につけるべきですわ」
倒れた獣人を一瞥することもなく、恨めし気に俺を見て頬を膨らませるコレット。
自分から人質になっておいて何が気に食わないと言うのか。
「うむ、コレットは特別だからな。信じていたのだ」
「そ、そんな、特別だなんて。そ、それなら仕方ないですわね…」
元をただせばトシゾウ様から頂いた力ですし、よく考えればトシゾウ様に守られているということに…などとよくわからないことを口走っている。
頬を染め、もじもじと体を揺らし始めるコレット。よくわからないがチョロいので良いか。
コレットは良くも悪くも頭が良い。
ゆえに色々と考え悩みを抱え込むこともあるのだが、今回はよくわからない方向に思考が暴走しているようだ。
コレットは長い金髪と青い瞳を持つ美少女だ。
少し勝ち気な目も今は照れに隠れ、その静かに恥じらう様は深窓の令嬢のように淑やかだ。
だが直前の強烈なデコピンが全てを台無しにしている。
デコピンで屈強な獣人を昏倒させた女性を見る観衆の目は、さながら深層の魔物を見る者のそれであった。
大人しくしていればシオンが全て片付けていただろうに。
コレットはシオンの名誉を汚さないように注意しながらシオンを助ける機を伺っていた。
その時に戦闘に加わらず不審な動きでこちらへ近寄っていた獣人に気付いたのだろう。
人質を取るという獣人の考えまで読み切っていたのかは知らないが、コレットはさりげなく獣人の傍へ近づいていた。
獣人はシオンの顔を知らなかった。
それならばコレットの顔も知らないだろう。
灰狼の長が次の作戦だと潜んでいた獣人に聞こえるように大声で叫んだとき、コレットは獣人のすぐ近くで様子を伺っていた。
そのことに気付かない獣人は、まんまと一番人質として相応しくない人物を狙ってしまったのだ。
まぁ最悪人質が首を切られたところで、シオンもエリクサーを所持しているため対処は間に合う。
つまり人質になったのが一般人でも人質の命は保証されている。
だがそうなると観衆の目に完璧な勝利と映るかは怪しいところなので、そこはコレットの手柄だろう。
「ところでコレット、勇者や英雄などの有名人には二つ名が付けられるらしいな。このままいけばコレットは筋肉デコピン勇者のコレットと呼ばれるだろうな」
「ひっ!?い、嫌ですわ!もっと気品にあふれた二つ名を希望しますわ」
「やはりコレットは残念だな」
「誰のせいだと思ってるんですの!」
コレットのせいだと思うが。
うむ、やはりコレットはからかい甲斐がある。
俺はもう少しからかいたい気持ちを抑え、灰狼の長に視線を戻す。
灰狼の長にとってもこの展開は想定外だったのだろう。
先ほどから固まっている。さすがに万策尽きたらしい。
「…えい!」
「ゴェッ!」
再び出し抜かれないようにするためか、あるいはコレットを人質に取られたことに対する怒りか。
シオンが無言で振り抜いた掌底にアゴを撃ち抜かれ、長は昏倒した。
それが戦闘開始の時には19人になっていた。
待ち時間の間にさりげなく姿を消していた一人をここで使ってくるか。
「ギルドの長よ、これは反則か?」
わかりきったことを長が尋ねる。
今回の試合の勝利条件は、シオンが一人で獣人の集団に対処可能であることを示すためのものだ。
たとえ卑怯な手段を使われても、シオンが対処できずに一般人に被害が出ればこちらの勝利を主張するのは難しいだろう。
もちろん議論の余地はあるが、こちらの主張にケチがつくことは間違いない。
つまり反則ではない。
「いや、問題ないぞ灰狼の長よ。その人質を殺せればお前たちの勝利だ。その女は俺の所有物だ。殺人の責も問わん」
「ほぅ、潔いことだ。言質は取ったぞ。ならばこれで我らの勝利だ。やれ!」
灰狼の長の指示に従い、獣人は少女の首に当てた爪を全力で引く。
金髪の少女は動かない。
人質に取られた可憐な金髪の少女が、屈強な獣人に斬りつけられればひとたまりもない。
金髪の少女、もといコレットはラ・メイズではあまり顔を知られていない。
正体を知らない観客たちが残酷な景色を想像して目を背ける…が、もちろんそうはならない。
「…ミミズ腫れができましたわ」
鋭い爪で“こすられた”跡を、事もなげに指で首をなぞるコレット。
白い首に薄い線が軽く走っている。
「な…!?どうなっている。確かに、確かに斬ったはずだ」
刃が通らないことに愕然とする獣人。当然のことだ。
コレットのレベルは38で、対する獣人のレベルは15だ。武器の質も低い。
レベルが10も開けば、普通に戦って勝つことは不可能なほどの差が生まれる。
【邪神の天秤】によりコレットの身に蓄積された膨大な瘴気は、レベルという鎧になってコレットを守っているのだ。
コレットに傷をつけることのできる人間は限られる。単なる防御力だけならシオンよりコレットの方が上だ。
今のコレットに傷をつけられる人間は限られる。
以前にレベルで大きく劣りながらもコレットを追いつめたゼベルは数少ない例外である。
「な、なんだ、なんなんだお前は!?」
「私はコレット。新たな人族の勇者ですわ。運が悪かったですわね」
信じられないものを見たように目を見開く獣人の額にコレットの指が触れる。
バチィッ!
すらりと伸びた美しい指から繰り出されたデコピンが、獣人の頭蓋骨とその中身を盛大に揺さぶった。
…早めにエリクサーを使うか。手加減に慣れたシオンと違い、コレットはまだ力加減が甘いようだ。
無言で獣人にエリクサーを振りかける。
「トシゾウ様は意地悪ですわ。少し私の扱いが雑な気がします。そもそもトシゾウ様はもっと女性に対する優しさを身につけるべきですわ」
倒れた獣人を一瞥することもなく、恨めし気に俺を見て頬を膨らませるコレット。
自分から人質になっておいて何が気に食わないと言うのか。
「うむ、コレットは特別だからな。信じていたのだ」
「そ、そんな、特別だなんて。そ、それなら仕方ないですわね…」
元をただせばトシゾウ様から頂いた力ですし、よく考えればトシゾウ様に守られているということに…などとよくわからないことを口走っている。
頬を染め、もじもじと体を揺らし始めるコレット。よくわからないがチョロいので良いか。
コレットは良くも悪くも頭が良い。
ゆえに色々と考え悩みを抱え込むこともあるのだが、今回はよくわからない方向に思考が暴走しているようだ。
コレットは長い金髪と青い瞳を持つ美少女だ。
少し勝ち気な目も今は照れに隠れ、その静かに恥じらう様は深窓の令嬢のように淑やかだ。
だが直前の強烈なデコピンが全てを台無しにしている。
デコピンで屈強な獣人を昏倒させた女性を見る観衆の目は、さながら深層の魔物を見る者のそれであった。
大人しくしていればシオンが全て片付けていただろうに。
コレットはシオンの名誉を汚さないように注意しながらシオンを助ける機を伺っていた。
その時に戦闘に加わらず不審な動きでこちらへ近寄っていた獣人に気付いたのだろう。
人質を取るという獣人の考えまで読み切っていたのかは知らないが、コレットはさりげなく獣人の傍へ近づいていた。
獣人はシオンの顔を知らなかった。
それならばコレットの顔も知らないだろう。
灰狼の長が次の作戦だと潜んでいた獣人に聞こえるように大声で叫んだとき、コレットは獣人のすぐ近くで様子を伺っていた。
そのことに気付かない獣人は、まんまと一番人質として相応しくない人物を狙ってしまったのだ。
まぁ最悪人質が首を切られたところで、シオンもエリクサーを所持しているため対処は間に合う。
つまり人質になったのが一般人でも人質の命は保証されている。
だがそうなると観衆の目に完璧な勝利と映るかは怪しいところなので、そこはコレットの手柄だろう。
「ところでコレット、勇者や英雄などの有名人には二つ名が付けられるらしいな。このままいけばコレットは筋肉デコピン勇者のコレットと呼ばれるだろうな」
「ひっ!?い、嫌ですわ!もっと気品にあふれた二つ名を希望しますわ」
「やはりコレットは残念だな」
「誰のせいだと思ってるんですの!」
コレットのせいだと思うが。
うむ、やはりコレットはからかい甲斐がある。
俺はもう少しからかいたい気持ちを抑え、灰狼の長に視線を戻す。
灰狼の長にとってもこの展開は想定外だったのだろう。
先ほどから固まっている。さすがに万策尽きたらしい。
「…えい!」
「ゴェッ!」
再び出し抜かれないようにするためか、あるいはコレットを人質に取られたことに対する怒りか。
シオンが無言で振り抜いた掌底にアゴを撃ち抜かれ、長は昏倒した。
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