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冒険者ギルド世界を変える
156 ハーレム&トーク(物理&魔法)
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「やめろ、やめてくれ!」
少年の絶叫が部屋に響く。だがその音は決して外に漏れることはない。
冒険者区画、ユーカク。
屋根には瓦、どこか牢屋を思わせる木製の格子窓にピンク色の明かりが当たり縞模様の影を作る。
暖簾をくぐれば、華やかな衣装に身を包んだ妙齢の女性が悩まし気な視線を流す。
冒険者の欲望渦巻くラ・メイズにおいて、むくつけき男たちの夢を叶えてくれる場所である。
特殊な防音処理が施された部屋の中は、どれだけ声を出しても外に聞こえることがない。
その店の名はユーカク。
トシゾウと同じ“知恵ある魔物”艶淵狐クラリッサの運営する、ラ・メイズを代表する娼館である。
クラリッサが持つスキルは幻覚に特化し、相対する者を精神的に丸裸にすることができる。
その能力は“知恵ある魔物”に相応しく強力無比であり、トシゾウクラスでなければ防ぐことは困難である。
恥ずかしすぎる。これ以上あられもない姿を晒されるのは耐えられない。
少年は屈辱に打ち震えていた。
そこは密室。美しい年上の女性たちに囲まれた彼に尊厳など存在しない。
目の前には、少年の恥部を全てさらけ出そうとする女性たち。
少年の力ではこの中の一人にすら抵抗することはできないのだ。少年は己の無力を呪った。
「ほほぅ、病の母親のためとは、なかなか見所のある童なのじゃ。案外大物になるかもしれんのぅ。まだまだ青臭いが、手段を選ばないところはトシゾウと同じで好感がもてるのじゃ」
「でも盗みはいけませんわね。クラリッサさん、もう少し覗いてみてくださいまし」
「おっけーなのじゃ。意識を残したままの読心とは、勇者もなかなかわかっておるのじゃー」
「はぐはぐはぐ。このお餅おいしいです」
「お、お前らには関係ないだろ!?ここから出してくれよぉ!」
「ふふ、恥ずかしがる必要はありません。とても立派ですわ。さぁ、ブスなお姉さんにすべてをさらけ出しなさい?」
「もう、もう限界だ。これ以上は…」
「はぐはぐ。このお団子おいしいです」
「ダメですわ。ほら、まだ隠していることがあるのでしょう?」
「そうじゃのう。生意気な童は早いうちに折檻する必要があるのじゃ。妾の力にかかれば全て丸裸なのじゃ。すぐにペラペラ謳いだすのじゃー」
「悪口言ってごめんなさい!謝るから、だから許して…」
「謝罪を交換条件にするのは反省していない証ですわ」
「ほうほう、童の名はトーリというのかや。近所に住むターニャちゃんが好きなのじゃな。いたずらして嫌われたのがまた甘酸っぱいのう」
「あああああっー!」
昼間から妖しい雰囲気を放つその場所に、少年の叫び声がこだまする。
艶淵狐クラリッサは、トシゾウと同じ知恵ある魔物だ。
美しい金茶色の毛と耳、長くフサフサの尾を持っている。
一見すると狐獣人の少女のようにも見えるが、知恵ある魔物に相応しい強力な幻覚と看破の力を持っており、レベル1の少年の心を覗くなど朝飯前である。
拷問は小一時間に及んだ。
「ずずず。お茶が美味しいです」
シオンはずっと食べていた。
要約すると、少年は救いのある悪ガキであった。
少年は盗みを繰り返してきた。
だがそれは少年とその唯一の肉親である母が生きていくにはどうしても金が必要だったからだ。
生きていくために奪うのは同じ。それが魔物からか人間からかの違いだけ。
あるところからもらって何が悪い。少年はそう考えていた。
迷宮で稼ぐことも考えたが、先立つものも力もない少年は迷宮に潜ることができない。
結局、高額な薬代を稼ぐためには人から盗むしか手段が残されていなかった。
母は息子の犯罪に気付いていない。いや、気付けないと言ったほうが正解だ。
母は病に侵され、正常な判断ができる状態になかった。
少年曰く、母は名の知れた冒険者だったらしい。
だがある時迷宮で強力な魔物に遭遇し、魔物の衰弱毒、認知能力を低下させる猛毒を浴びた。
迷宮では、階層や区画によって魔物の分布はある程度定まっている。
しかし深層の魔物が階層を超えて現れるなどの、思わぬトラブルに見舞われることもある。
辛うじて帰還の魔石が間に合った母を除いてパーティは全滅。
決して多いとは言えない蓄えも、母の認知能力の低下を良いことに群がったハイエナによりすぐに消え失せた。
毒を浴びてから時間が経過しており、通常の解毒ポーションでは現状維持が精いっぱい。
意識はあるものの、意思のない人形のような母は、誰かが介助しなければ床に臥せたまま動かない。
少年は生きていくために、母の治療のために金が必要となったのだ。
冒険による負傷は自己責任の世界である。
頼れる者もなく、ラ・メイズの頼りない救済制度を利用することもできない。
少年がなんとかしなければ、冬には二つの死体がラ・メイズに転がることは目に見えていた。
その運命に少年は抗ったのだ。
突っ張った態度も、あるいは少年なりの決意の表れなのかもしれない。
「なるほど、事情はわかりましたわ」
スッキリとした表情を見せるコレットは、女性三人の前で過去を洗いざらい吐かされるという羞恥プレイにより瀕死になった少年の頭を撫でる。
少年にその手を払いのける気力は残っていない。
「少しお灸が過ぎたようですわね。それにあなたのお母様のことが心配ですわ」
「そ、そうだ。そろそろ戻って飯の用意をしねーと…」
死んだ魚のような少年の瞳に生気が戻る。
その様子に何か感じるところがあったのか、優しい目で少年を見やるコレット。
「…トーリ」
コレットは少年の名を呼んだ。
「な、なんだよ。まさかまだ懲らしめ足りないって言うのか。ならまた明日ここに来るから、今日はもう…」
「トーリ、そうではありませんわ。私からあなたに提案があります」
そう言って、コレットは【無限工房】から一本のビンを取り出した。
ビンの中に入った液体が不思議な光を放っている。
明るい青色のようだが、その色合いは常に少しずつ移り変わっているようにも見える。
「これは…、まさかエリクサーか!?」
目の前に差し出されたエリクサーにトーリの視線がくぎ付けになる。
それはトーリにとって今一番必要なものだった。
「なぜそんな高いものを…、いや、勇者だもんな。持っていて当然か。それで、それがどうしたって言うんだよ。俺に見せびらかして楽しむつもりなら…」
「そうではありませんわ。…トーリ、もしあなたが望むのならば、このエリクサーを差し上げましょう」
「それは…!」
それはトーリにとって望外の申し出である。
至高の霊薬であるエリクサーならば、母の毒を完全に消し去ることができるだろう。
だがその好意を素直に受け取るほど少年は幼くない。
無意識に伸ばしかけた手を引っ込める。
「なんで他人のお前がそこまでしてくれるんだ?…勇者だからか?」
「私は冒険者になりたい者を支援する立場の人間です。そういった打算がないわけではありませんわ。ですが一番の理由はトーリ、あなたが羨ましいからですわ」
「羨ましい、だって?」
トーリにはシオンの言うことが理解できなかった。
自分をからかっているのかと勘繰ったが、目の前の女性の寂し気な表情を見て、勇者が自分を騙したりごまかそうとしているわけではないと思った。
「…勇者様が俺なんかを羨ましがるところなんて何一つないだろう。からかってるのか?」
どうしてもつっけんどんな返しをしてしまう自分に内心いら立つトーリだが、口に出した言葉は紛れもない本心である。
信じがたいことだが、周囲の反応を見るに目の前の女は本当に勇者なのだろう。
トーリはそのことを疑っているわけではない。
しかしだからこそ、冒険者のトップであり本物の英雄たる勇者が自分のようなちっぽけな存在を羨むことがどうしても信じられなかった。
「あなたには母がいます。私には父も母も、もういないのですわ」
その悲し気な告白を聞くまでは。
少年の絶叫が部屋に響く。だがその音は決して外に漏れることはない。
冒険者区画、ユーカク。
屋根には瓦、どこか牢屋を思わせる木製の格子窓にピンク色の明かりが当たり縞模様の影を作る。
暖簾をくぐれば、華やかな衣装に身を包んだ妙齢の女性が悩まし気な視線を流す。
冒険者の欲望渦巻くラ・メイズにおいて、むくつけき男たちの夢を叶えてくれる場所である。
特殊な防音処理が施された部屋の中は、どれだけ声を出しても外に聞こえることがない。
その店の名はユーカク。
トシゾウと同じ“知恵ある魔物”艶淵狐クラリッサの運営する、ラ・メイズを代表する娼館である。
クラリッサが持つスキルは幻覚に特化し、相対する者を精神的に丸裸にすることができる。
その能力は“知恵ある魔物”に相応しく強力無比であり、トシゾウクラスでなければ防ぐことは困難である。
恥ずかしすぎる。これ以上あられもない姿を晒されるのは耐えられない。
少年は屈辱に打ち震えていた。
そこは密室。美しい年上の女性たちに囲まれた彼に尊厳など存在しない。
目の前には、少年の恥部を全てさらけ出そうとする女性たち。
少年の力ではこの中の一人にすら抵抗することはできないのだ。少年は己の無力を呪った。
「ほほぅ、病の母親のためとは、なかなか見所のある童なのじゃ。案外大物になるかもしれんのぅ。まだまだ青臭いが、手段を選ばないところはトシゾウと同じで好感がもてるのじゃ」
「でも盗みはいけませんわね。クラリッサさん、もう少し覗いてみてくださいまし」
「おっけーなのじゃ。意識を残したままの読心とは、勇者もなかなかわかっておるのじゃー」
「はぐはぐはぐ。このお餅おいしいです」
「お、お前らには関係ないだろ!?ここから出してくれよぉ!」
「ふふ、恥ずかしがる必要はありません。とても立派ですわ。さぁ、ブスなお姉さんにすべてをさらけ出しなさい?」
「もう、もう限界だ。これ以上は…」
「はぐはぐ。このお団子おいしいです」
「ダメですわ。ほら、まだ隠していることがあるのでしょう?」
「そうじゃのう。生意気な童は早いうちに折檻する必要があるのじゃ。妾の力にかかれば全て丸裸なのじゃ。すぐにペラペラ謳いだすのじゃー」
「悪口言ってごめんなさい!謝るから、だから許して…」
「謝罪を交換条件にするのは反省していない証ですわ」
「ほうほう、童の名はトーリというのかや。近所に住むターニャちゃんが好きなのじゃな。いたずらして嫌われたのがまた甘酸っぱいのう」
「あああああっー!」
昼間から妖しい雰囲気を放つその場所に、少年の叫び声がこだまする。
艶淵狐クラリッサは、トシゾウと同じ知恵ある魔物だ。
美しい金茶色の毛と耳、長くフサフサの尾を持っている。
一見すると狐獣人の少女のようにも見えるが、知恵ある魔物に相応しい強力な幻覚と看破の力を持っており、レベル1の少年の心を覗くなど朝飯前である。
拷問は小一時間に及んだ。
「ずずず。お茶が美味しいです」
シオンはずっと食べていた。
要約すると、少年は救いのある悪ガキであった。
少年は盗みを繰り返してきた。
だがそれは少年とその唯一の肉親である母が生きていくにはどうしても金が必要だったからだ。
生きていくために奪うのは同じ。それが魔物からか人間からかの違いだけ。
あるところからもらって何が悪い。少年はそう考えていた。
迷宮で稼ぐことも考えたが、先立つものも力もない少年は迷宮に潜ることができない。
結局、高額な薬代を稼ぐためには人から盗むしか手段が残されていなかった。
母は息子の犯罪に気付いていない。いや、気付けないと言ったほうが正解だ。
母は病に侵され、正常な判断ができる状態になかった。
少年曰く、母は名の知れた冒険者だったらしい。
だがある時迷宮で強力な魔物に遭遇し、魔物の衰弱毒、認知能力を低下させる猛毒を浴びた。
迷宮では、階層や区画によって魔物の分布はある程度定まっている。
しかし深層の魔物が階層を超えて現れるなどの、思わぬトラブルに見舞われることもある。
辛うじて帰還の魔石が間に合った母を除いてパーティは全滅。
決して多いとは言えない蓄えも、母の認知能力の低下を良いことに群がったハイエナによりすぐに消え失せた。
毒を浴びてから時間が経過しており、通常の解毒ポーションでは現状維持が精いっぱい。
意識はあるものの、意思のない人形のような母は、誰かが介助しなければ床に臥せたまま動かない。
少年は生きていくために、母の治療のために金が必要となったのだ。
冒険による負傷は自己責任の世界である。
頼れる者もなく、ラ・メイズの頼りない救済制度を利用することもできない。
少年がなんとかしなければ、冬には二つの死体がラ・メイズに転がることは目に見えていた。
その運命に少年は抗ったのだ。
突っ張った態度も、あるいは少年なりの決意の表れなのかもしれない。
「なるほど、事情はわかりましたわ」
スッキリとした表情を見せるコレットは、女性三人の前で過去を洗いざらい吐かされるという羞恥プレイにより瀕死になった少年の頭を撫でる。
少年にその手を払いのける気力は残っていない。
「少しお灸が過ぎたようですわね。それにあなたのお母様のことが心配ですわ」
「そ、そうだ。そろそろ戻って飯の用意をしねーと…」
死んだ魚のような少年の瞳に生気が戻る。
その様子に何か感じるところがあったのか、優しい目で少年を見やるコレット。
「…トーリ」
コレットは少年の名を呼んだ。
「な、なんだよ。まさかまだ懲らしめ足りないって言うのか。ならまた明日ここに来るから、今日はもう…」
「トーリ、そうではありませんわ。私からあなたに提案があります」
そう言って、コレットは【無限工房】から一本のビンを取り出した。
ビンの中に入った液体が不思議な光を放っている。
明るい青色のようだが、その色合いは常に少しずつ移り変わっているようにも見える。
「これは…、まさかエリクサーか!?」
目の前に差し出されたエリクサーにトーリの視線がくぎ付けになる。
それはトーリにとって今一番必要なものだった。
「なぜそんな高いものを…、いや、勇者だもんな。持っていて当然か。それで、それがどうしたって言うんだよ。俺に見せびらかして楽しむつもりなら…」
「そうではありませんわ。…トーリ、もしあなたが望むのならば、このエリクサーを差し上げましょう」
「それは…!」
それはトーリにとって望外の申し出である。
至高の霊薬であるエリクサーならば、母の毒を完全に消し去ることができるだろう。
だがその好意を素直に受け取るほど少年は幼くない。
無意識に伸ばしかけた手を引っ込める。
「なんで他人のお前がそこまでしてくれるんだ?…勇者だからか?」
「私は冒険者になりたい者を支援する立場の人間です。そういった打算がないわけではありませんわ。ですが一番の理由はトーリ、あなたが羨ましいからですわ」
「羨ましい、だって?」
トーリにはシオンの言うことが理解できなかった。
自分をからかっているのかと勘繰ったが、目の前の女性の寂し気な表情を見て、勇者が自分を騙したりごまかそうとしているわけではないと思った。
「…勇者様が俺なんかを羨ましがるところなんて何一つないだろう。からかってるのか?」
どうしてもつっけんどんな返しをしてしまう自分に内心いら立つトーリだが、口に出した言葉は紛れもない本心である。
信じがたいことだが、周囲の反応を見るに目の前の女は本当に勇者なのだろう。
トーリはそのことを疑っているわけではない。
しかしだからこそ、冒険者のトップであり本物の英雄たる勇者が自分のようなちっぽけな存在を羨むことがどうしても信じられなかった。
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