色々物語

せんえとせいま‥

夕暮れの帰り道。
手をつないだまま、ふたりはゆっくり歩いていた。

「ねえ、せんえ」
せいまが少し照れくさそうに切り出す。

「うん？」

「将来のこと、考えたことある？」

せんえはふと笑って、空を見上げた。

「うーん、なんとなくはあるけど…まだまだ先のことって感じかな」

「そうだよね、私もそう」
せいまも空を見上げる。

「でも、せんえとなら、なんだか自然にその先も想像できる気がする」

せんえの頬が、ふっと赤く染まる。

「わたしも、せいまとなら、きっと大丈夫って思う」

「じゃあ…将来、結婚しようね」

「えっ…？」

ふたりの目が合い、少しの間、息が止まったみたいに静かになる。

せいまはふっと笑いながら、もう一度せんえの手を握り直した。

「うん、せんえとなら、ぜったいいい未来になりそう」

「私もそう思う」

ふたりは照れくさそうに笑い合いながら、夕暮れの街をゆっくり歩き続けた。

—

うみが目を輝かせて言った。

「わぁ～！素敵ですね！せんえちゃんとせいまちゃんが将来結婚するんですか？」

れんかはにこりと微笑んで答える。

「はい、そうなんですよ！」

「二人とも仲良しみたいだし、ほんとうにお似合いかもですね！」

「子どもの頃のエピソードも素敵でした。せんえちゃんの純粋さが、せいまちゃんを支えたんですね！」

れんかはその言葉に頷いた。

「たくさん褒めていただいて、ありがとうございます！」

うみがふと気になった様子で言う。

「でも、どるさんやせらさんがちょっと影が薄くなっちゃいましたね…」

「確かにそうですね。いろいろエピソードを加えてみるのも良さそうです。」

れんかは軽く笑いながら答えた。

「これからどんな物語が紡がれていくのか、楽しみです！」

「ただ、今回のドラマはひとまずここで一区切りにして、新しい作品に取り掛かろうと思っています！」

「おお、それも楽しみです！次の作品もぜひ見せてくださいね！」

「もちろんです！皆さんの応援が励みになるので、頑張ります！」