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第Ⅱ話 「誰にも語られぬ戦い」
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前日から丸三日、シルヴァは書斎に篭り少女の願いを叶えるために下調べを続けていた。
大きな収穫はほとんどなかったものの、わかったことは三日のうちに別の誘拐事件も何件か起きているという事実だけである
「・・・・こう事件が大きくなりすぎると厄介だな」
「誘拐の周期と時間さえわかればこちらも動きやすいのにな」
「奴らもそこまで馬鹿じゃないってことか・・・・」
「シース様」
ゆらりと空間が揺れるとレフィアが現れる
「ご苦労様、レフィア。何かわかったか?」
「ええ、奴らは複数、現場の気配から感じたのは特異災害級で行くと『ギガイメス』一体、『ヴァスナーデ』一体だけでした」
「『ギガイメス』一体に『ヴァスナーデ』一体、か」
「どちらも中級クラスの魔物だな」
「ああ、それで、その二つの足取りは特定できたのかい?」
「いえ、まだ報告はありません・・・」
「そうか・・・・?どうぞ」
シルヴァがドアのノックオンに気づき声をかける
するとメニスを立っていた
「どうしたんだい?メニィ」
「それが・・・先ほど誘拐の捜査班から連絡があったのですが・・・誘拐事件現場の一つに『メガイアス』級の気配が感じられたそうです。」
「!!」
一同が息を呑む、そもそも『ギガイメス』『ヴァスナーデ』はネフィレス政府が決めた魔物の階級の中で中級クラスと呼ばれ初心の司教と退魔士でも人数さえあれば簡単に討伐できるのだが
『メガイアス』は上級クラス、上の上ではなく上の下の方だが初心の司教と退魔士ではとても対応できないのだ。
また、メガイアスは個体により強さが異なり、その身体のどこかに星の痣が浮かび上がっているという。
報告例が少ないせいかたしかな情報は司教トップのシルヴァでさえも分かっていないことが多い。
「今すぐにでも中級の司教と退魔士を揃えて討伐に出かけるべきです。」
「今すぐは不味い、やるとしたら今夜だ。」
「・・・・・わかりました」
「メニィ」
「はい」
「君たちも出るかもしれないから、相棒のヴァルナにはよく言っておいてくださいね。」
「わかりました、伝えておきます。」
メニスが出て行った後・・・
「勝手に中級クラスも動かしたらジジイ達に怒られるかな?」
「・・・・仕方ないだろ、『メガイアス』は他の二体と違って凶暴性が強くて残虐性も高い、なにより本能だけで動く危険な魔物だ、そこらへんを強調すれば奴らとて何もいえなくなるはずだ。」
「それもそうだな、じゃあ、今夜、決行しようか。」
夜
礼拝堂に呼ばれた司教と退魔士は全部で十四人
十人は新人のタッグで後の四人は中級クラス
その中にメニスとその相棒、ヴァルナ・エリアストもいた
「これから任務を行います、新人の人達は任務の仕方をよく聞いておいてください」
「今から配るのは『スターレイザー』それぞれの魔力に反応し、教会の本部に現在地を発信し、通信も取れます、また、足が速い魔物を足止めできる程度の攻撃も備わってます。
もう一つは『小型レーダー』これで自分の追っている目標を確実に見つけれます、ただし、今回の任務は中級のクラスの人とは別の魔物を討伐するだけになりますから、そこは注意してください、万が一、身体のどこかに星のマークのついた魔物と出会ったら、初級の人は必ず逃げてくださいね。」
一通りいい終えるとシースは微笑み
「では、我々に神の加護があらんことを」
そのまま司教と退魔士達は教会から足早に去っていく
「・・・・・毎回ながら祈るフリってのはキツイ・・・・無宗教者なのに・・・」
「表向きはただの教会だからな、仕方ないだろ・・・・なぁ、シース」
「ん?」
「この任務・・・・何かおかしいと思わないか?」
「そうかな?稀に『メガイアス』は出るものだし、おかしくはないと思うけど・・・」
「そうじゃ、ない・・・・『メガイアス』は普通単体で出るものだ、他の魔物と一緒に誘拐のような事をするようなモノじゃないはずだ。それに今夜はやけに『臭い』が濃い。」
「・・・・レヴィ」
「俺一人で十分だ、例えそれ以上のクラスの魔物が出たとしてもな」
「・・・・・わかった、気をつけてな」
「ああ・・・」
町の中では司教と退魔士の攻撃を受けた魔物達が次々と討伐されていった
『御使いの手!!』
『滅理弾!!』
町の建物には異常はない、司教が被害を受けそうな範囲の家に術をかけ、守り、それを狙って退魔士が魔物を倒す、阿吽の呼吸がなければできないような攻撃パターンを彼らは習得しているのだ。
また、対魔師側の攻撃が浅ければ司教が補助の魔法で手助けをする。これが典型的で基礎中の基礎の戦い方であった。
一方、中級クラスの司教と退魔士は『メガイアス』を探すのに苦労していた
一体しかいないせいなのか、未だに見つけられないのだ.
そして、何故か今宵に限って『ギガメイス』と『ヴァルナ―デ』以外の魔物も多数寄ってきていた。
これまでの報告では大型災厄が現れると同時に小型の災厄までついてきたという報告例はなかったのだ。
「・・・・ヴァルナ。」
と小型の災厄『人食い狼』の一撃を法術で吹き飛ばしながら隣の相方に声をかける。
「どうしました?メニスさん。」
と小型の災厄『ヴァンパイアの使い魔』を愛銃である「RX-C5」で撃ち落としながら返事を返す。
「『メガイアス』が『バンフェルド』になる条件って知ってる?」
「『バンフェルド』!?それって・・・・魔物クラスで最上級の奴ですよね?」
「ええ・・・・『バンフェルド』になるには穢れなき血で身を染めた魔物がなるといわれてる・・・もし、この誘拐事件がそれに関係してるとしたら・・・・」
「依頼者の兄はとっくに・・・・・」
「・・・・・この世にいないかもしれない」
と二人して此処まで狩った小型の災厄たちは煙を上げ、死体は炭のように崩れて残らない。
「でも、もし『バンフェルド』になってたら僕らも最悪ですね」
「そうなってないように願うしか・・・・シッ」
メニスがヴァルナの口を押さえる
「何か・・・・聞こえる」
「?あ・・・・本当だ、何か大きな心音がしますね・・・」
「行ってみましょう」
二人がそこに近づくと次第に心音らしき音が大きく聞こえる
やがて町の中心部につくと、そこにはドス黒いピンク色の袋が心臓の音を奏でていた
「・・・・・これは、昼間の報告にはこんなものは。」
と狼狽えるメニス。
「それが『バンフェルド』になろうとしている『メガイアス』の心臓だ」
「!レヴィレス様!」
一軒屋の屋根に上っていたレヴィは降りてきて
「ここは俺一人でやる、援護はいらないから先に戻っていろ」
「しかし・・・・」
「シースの馬鹿の世話をしてやっててくれ」
「・・・わかりました、ヴァルナ」
「あ、はい、失礼します、レヴィレス様」
自分の部下が去ったのを見たレヴィはそのまま銀の銃を腰から二丁出す。レヴィの愛銃『F-5TBX』と『F-30RX』どちらも彼専用に作られた改造型の銃だ。
「穢れた星の運命を持つものよ・・・・永劫の眠りへとつけ。『殲滅業弾』」
バン!
赤き閃光が銃からほとばしり、その袋を貫いた
そして・・・・その袋から赤き液体が流れ落ちてきてその袋の鼓動は止まった
「・・・終わったか。」
と背を向けて去ろうとした瞬間。背後からぱちぱちと拍手の音が聞こえてきた。
「何者だ。」
終わったとはいえ警戒を解いていないはずなのに自らの背後をとれるなどおかしいと警戒してレヴィは問いかける。
「いえいえ、流石は対魔師トップのディグロイド・レヴィレス殿だと思いまして。」
「・・・何者だ、と聞いたはずだが。」
「名乗るほどのモノではありません、しかし。よくこの皮袋の弱点に気づけましたね。」
「・・・・・・。臭いでわからなければ、勘に聞くまでだ。」
「おお、それはそれは!ですが香しい匂いだったでしょう?穢れなきモノたちを剥いで作られたこの皮袋の臭いは!!」
「貴様っ・・・!」
レヴィが愛銃を向けて背後を振り返るが先ほどまでいた気配は消えていた。
『ふふふ・・・バンフェルドを生み出す実験の一端はまだまだこのようなものではありません。
どうせなら、貴方の相棒にも次は出てきてもらいましょうか。』
「くっ・・・・。シースは出てこない。貴様の思い通りにはなるものか。」
『さて?それはどうなんでしょうかね?楽しみにしていますよ・・・・。
そうそう、私は『闇商会ガルバディア』に所属する『ドーラ・ゾルデナ』と申します、お見知りおきを。』
そういうと声さえも遠くへと消えていったのだった
「・・・ガルバディア・・・。」
と呟きながら、レヴィは教会へ戻っていくのだった。|
大きな収穫はほとんどなかったものの、わかったことは三日のうちに別の誘拐事件も何件か起きているという事実だけである
「・・・・こう事件が大きくなりすぎると厄介だな」
「誘拐の周期と時間さえわかればこちらも動きやすいのにな」
「奴らもそこまで馬鹿じゃないってことか・・・・」
「シース様」
ゆらりと空間が揺れるとレフィアが現れる
「ご苦労様、レフィア。何かわかったか?」
「ええ、奴らは複数、現場の気配から感じたのは特異災害級で行くと『ギガイメス』一体、『ヴァスナーデ』一体だけでした」
「『ギガイメス』一体に『ヴァスナーデ』一体、か」
「どちらも中級クラスの魔物だな」
「ああ、それで、その二つの足取りは特定できたのかい?」
「いえ、まだ報告はありません・・・」
「そうか・・・・?どうぞ」
シルヴァがドアのノックオンに気づき声をかける
するとメニスを立っていた
「どうしたんだい?メニィ」
「それが・・・先ほど誘拐の捜査班から連絡があったのですが・・・誘拐事件現場の一つに『メガイアス』級の気配が感じられたそうです。」
「!!」
一同が息を呑む、そもそも『ギガイメス』『ヴァスナーデ』はネフィレス政府が決めた魔物の階級の中で中級クラスと呼ばれ初心の司教と退魔士でも人数さえあれば簡単に討伐できるのだが
『メガイアス』は上級クラス、上の上ではなく上の下の方だが初心の司教と退魔士ではとても対応できないのだ。
また、メガイアスは個体により強さが異なり、その身体のどこかに星の痣が浮かび上がっているという。
報告例が少ないせいかたしかな情報は司教トップのシルヴァでさえも分かっていないことが多い。
「今すぐにでも中級の司教と退魔士を揃えて討伐に出かけるべきです。」
「今すぐは不味い、やるとしたら今夜だ。」
「・・・・・わかりました」
「メニィ」
「はい」
「君たちも出るかもしれないから、相棒のヴァルナにはよく言っておいてくださいね。」
「わかりました、伝えておきます。」
メニスが出て行った後・・・
「勝手に中級クラスも動かしたらジジイ達に怒られるかな?」
「・・・・仕方ないだろ、『メガイアス』は他の二体と違って凶暴性が強くて残虐性も高い、なにより本能だけで動く危険な魔物だ、そこらへんを強調すれば奴らとて何もいえなくなるはずだ。」
「それもそうだな、じゃあ、今夜、決行しようか。」
夜
礼拝堂に呼ばれた司教と退魔士は全部で十四人
十人は新人のタッグで後の四人は中級クラス
その中にメニスとその相棒、ヴァルナ・エリアストもいた
「これから任務を行います、新人の人達は任務の仕方をよく聞いておいてください」
「今から配るのは『スターレイザー』それぞれの魔力に反応し、教会の本部に現在地を発信し、通信も取れます、また、足が速い魔物を足止めできる程度の攻撃も備わってます。
もう一つは『小型レーダー』これで自分の追っている目標を確実に見つけれます、ただし、今回の任務は中級のクラスの人とは別の魔物を討伐するだけになりますから、そこは注意してください、万が一、身体のどこかに星のマークのついた魔物と出会ったら、初級の人は必ず逃げてくださいね。」
一通りいい終えるとシースは微笑み
「では、我々に神の加護があらんことを」
そのまま司教と退魔士達は教会から足早に去っていく
「・・・・・毎回ながら祈るフリってのはキツイ・・・・無宗教者なのに・・・」
「表向きはただの教会だからな、仕方ないだろ・・・・なぁ、シース」
「ん?」
「この任務・・・・何かおかしいと思わないか?」
「そうかな?稀に『メガイアス』は出るものだし、おかしくはないと思うけど・・・」
「そうじゃ、ない・・・・『メガイアス』は普通単体で出るものだ、他の魔物と一緒に誘拐のような事をするようなモノじゃないはずだ。それに今夜はやけに『臭い』が濃い。」
「・・・・レヴィ」
「俺一人で十分だ、例えそれ以上のクラスの魔物が出たとしてもな」
「・・・・・わかった、気をつけてな」
「ああ・・・」
町の中では司教と退魔士の攻撃を受けた魔物達が次々と討伐されていった
『御使いの手!!』
『滅理弾!!』
町の建物には異常はない、司教が被害を受けそうな範囲の家に術をかけ、守り、それを狙って退魔士が魔物を倒す、阿吽の呼吸がなければできないような攻撃パターンを彼らは習得しているのだ。
また、対魔師側の攻撃が浅ければ司教が補助の魔法で手助けをする。これが典型的で基礎中の基礎の戦い方であった。
一方、中級クラスの司教と退魔士は『メガイアス』を探すのに苦労していた
一体しかいないせいなのか、未だに見つけられないのだ.
そして、何故か今宵に限って『ギガメイス』と『ヴァルナ―デ』以外の魔物も多数寄ってきていた。
これまでの報告では大型災厄が現れると同時に小型の災厄までついてきたという報告例はなかったのだ。
「・・・・ヴァルナ。」
と小型の災厄『人食い狼』の一撃を法術で吹き飛ばしながら隣の相方に声をかける。
「どうしました?メニスさん。」
と小型の災厄『ヴァンパイアの使い魔』を愛銃である「RX-C5」で撃ち落としながら返事を返す。
「『メガイアス』が『バンフェルド』になる条件って知ってる?」
「『バンフェルド』!?それって・・・・魔物クラスで最上級の奴ですよね?」
「ええ・・・・『バンフェルド』になるには穢れなき血で身を染めた魔物がなるといわれてる・・・もし、この誘拐事件がそれに関係してるとしたら・・・・」
「依頼者の兄はとっくに・・・・・」
「・・・・・この世にいないかもしれない」
と二人して此処まで狩った小型の災厄たちは煙を上げ、死体は炭のように崩れて残らない。
「でも、もし『バンフェルド』になってたら僕らも最悪ですね」
「そうなってないように願うしか・・・・シッ」
メニスがヴァルナの口を押さえる
「何か・・・・聞こえる」
「?あ・・・・本当だ、何か大きな心音がしますね・・・」
「行ってみましょう」
二人がそこに近づくと次第に心音らしき音が大きく聞こえる
やがて町の中心部につくと、そこにはドス黒いピンク色の袋が心臓の音を奏でていた
「・・・・・これは、昼間の報告にはこんなものは。」
と狼狽えるメニス。
「それが『バンフェルド』になろうとしている『メガイアス』の心臓だ」
「!レヴィレス様!」
一軒屋の屋根に上っていたレヴィは降りてきて
「ここは俺一人でやる、援護はいらないから先に戻っていろ」
「しかし・・・・」
「シースの馬鹿の世話をしてやっててくれ」
「・・・わかりました、ヴァルナ」
「あ、はい、失礼します、レヴィレス様」
自分の部下が去ったのを見たレヴィはそのまま銀の銃を腰から二丁出す。レヴィの愛銃『F-5TBX』と『F-30RX』どちらも彼専用に作られた改造型の銃だ。
「穢れた星の運命を持つものよ・・・・永劫の眠りへとつけ。『殲滅業弾』」
バン!
赤き閃光が銃からほとばしり、その袋を貫いた
そして・・・・その袋から赤き液体が流れ落ちてきてその袋の鼓動は止まった
「・・・終わったか。」
と背を向けて去ろうとした瞬間。背後からぱちぱちと拍手の音が聞こえてきた。
「何者だ。」
終わったとはいえ警戒を解いていないはずなのに自らの背後をとれるなどおかしいと警戒してレヴィは問いかける。
「いえいえ、流石は対魔師トップのディグロイド・レヴィレス殿だと思いまして。」
「・・・何者だ、と聞いたはずだが。」
「名乗るほどのモノではありません、しかし。よくこの皮袋の弱点に気づけましたね。」
「・・・・・・。臭いでわからなければ、勘に聞くまでだ。」
「おお、それはそれは!ですが香しい匂いだったでしょう?穢れなきモノたちを剥いで作られたこの皮袋の臭いは!!」
「貴様っ・・・!」
レヴィが愛銃を向けて背後を振り返るが先ほどまでいた気配は消えていた。
『ふふふ・・・バンフェルドを生み出す実験の一端はまだまだこのようなものではありません。
どうせなら、貴方の相棒にも次は出てきてもらいましょうか。』
「くっ・・・・。シースは出てこない。貴様の思い通りにはなるものか。」
『さて?それはどうなんでしょうかね?楽しみにしていますよ・・・・。
そうそう、私は『闇商会ガルバディア』に所属する『ドーラ・ゾルデナ』と申します、お見知りおきを。』
そういうと声さえも遠くへと消えていったのだった
「・・・ガルバディア・・・。」
と呟きながら、レヴィは教会へ戻っていくのだった。|
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