神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

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プロローグ

番外編 二人の記憶

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said~エマ

・・・ガタゴト・・ガタゴト・・・

私が乗っている馬車が揺れています。 この振動には馴れましたが、最初は大変でした。揺れる度におしりが痛くなってしまって、私よりも断然小さな女の子が不安からなのか泣いているかたがいましたがハリスさんじゃない別の方にすぐ叩かれていたので耐えるしかありませんでしたし・・・・それにしてもこれからどうなるかわからないと言う不安はどれだけ時間がたっても、消えませんね。


でもハリスさんなら、怪しい人には私たちを売らないでしょうけど。やっぱり心配です。それに村のみんなは大丈夫なんでしょうか? 私が売れれば村に少しでもお金が入るみたいなので大丈夫でしょう。

・・・・おや? 何か騒がしいですね。何かあったんでしょうか? とその時は能天気に思っていました。

「嫌あぁぁ!!!!」 

「俺の、俺の足が!く、喰われる!助けてくれ!」

「誰か助けてくれー!!!!」

 と言うハリスさんの叫び声や、つい先程女の子を叩いていた男の悲鳴が聞こえた。何かあったのかと思い、馬車から覗いてみると、紫色をした毛皮のウルフと、何やら変な見た目のゴブリンが、ハリスさんを襲っていました。それを見て、驚いて腰が抜けてしまい動くことができませんでした。 そうしている間に、ハリスさんが殺されそうになっていた。もしパリスさんが殺されると次は私たちが殺されるんだ。

そう考えて更に震えていると、

「キャン!」

と言う声が聞こえた後、なんとか這いずりながらばれないようにこっそりと外を見ると、モンスターが消えていて、そこには一人の男の人がいました。

その人が後の私の運命の人になるとは、この時は思いもしませんでした。






















said~マリナ



あぁ、迂闊でした。 ちゃんと私が魔法で辺りを警戒していれば、お父様やお母様が捕まらなかったでしょうし、私だけで他の方々も捕まりませんのに・・・・・
いえ、もう過ぎたことを考えても、仕方がありませんわね。 今はどうすると助かるかだけを考えましょう。 まず今のHPとMPを見て、脱出方法を考えましょう。今のHPは・・・・・あら、ほとんど残ってませんわね。だいたい、いつもの2割位しか残ってませんわね。



MPもほとんど変わりませんわね。 これでは強い魔法が撃てませんわ・・・まぁ元々私と、お父様やお母様の腕と首にはミスリルでつくられた腕輪と首輪がはめられているので魔法を撃つと、腕輪と首輪が反応して絞められるので、MPが沢山あっても、撃ちませんけどね。

ですが、誰が私達を捕まえたのでしょう?

普通ミスリルは高価で、一般人は変えませんのに、もしも買うことができても、金貨3枚ですから、Sランクの冒険者か貴族ではないと買えませんしね。

と、あれこれ脱出方法を考えているのでキョロキョロしていると、急に一部の空気中が(ゆらぁ)と揺らいだ。何かと思い、ジーーっと見つめていると男の顔が見えてきました。

その男が見えると私は驚きました。

何て数ですの!!

と驚いてしまった。だってあの男の周りには精霊が沢山集まっているんですもの!

精霊は、心がきれいな人か、ハイエルフでもなければ、一匹だけなら近くに来たりする事はありますが、それは気まぐれでちょっとだけですが、普通はこんなに多くの精霊は集まりませんわ!

と驚いていると精霊が沢山集まっている男が口に手を当てて、何かの身ぶり手振りをしていたので、一様私達を捕まえた人達が見ているかを確認してから首をふった。

そして、男が奥の部屋に進んでからしばらくすると、男が帰ってきました。

その後、奥の部屋が開くと、つい先程より見えやすくなった男がやって来ました。

その男は急に袋から変な形の剣(?)を出した。

皆は怖がったり、命乞いをしている方々が居ましたが、私は心配していませんでした。

だって、精霊がこんなに沢山集まっているんですもの。心配していません。

ほら、やっぱり心配は入りませんでした。

男が剣で檻を、切ってくれたので皆は助かりました。

それを見て私は思いました。精霊が沢山ついているこの方についていこうと・・・・
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