20 / 36
プロローグ
番外編 召喚された勇者は その1
しおりを挟むSaid:勇気
「こちらです。勇者様方」
王女らしき人の言われるがままに着いていくと、そこには大きな玉座(?)のような物に座り、ぶくぶくとからだ全体に贅肉を纏わせていて、王冠を被っている人(多分王様と思う。)と、その回りに、槍や剣などの武器を持ち、鎧を着ている人が沢山いる部屋にたどり着いた。
着いたとたん、王様らしき人がいきなり言った。
「面を上げよ」
・・・・・はぁっ?俺達は誰も顔を下げていないのに何を言っているんだろう?そう心の中で呟いたが、そういえば前に雪が俺にオタク知識を増やすためにとかいって話してたな。・・・確か雪の話では
「大体のライトノベルに出てくる王様は「面をあげよ」とかっていってくるんだ。大体王と会う場合は基本的に下の立場の人しか会わないから、皆顔を下げてるんだよ。だから面をあげよ言うんだと思う」
と言ってたな。でもその後にボソッとこんなことを呟いていたな。確か
「・・・・・まぁ、ライトノベルの世界の王様だけだとおもうよ。」
だったっけな?まぁ、今はそんなことはいいか。それよりも皆が驚きすぎたからか何も喋れないみたいだな。なら俺が聞きますか。
「「あの・・・・ すいません・・・・・えっ?」」
王様に聞こうとすると春野さんと被ってしまって驚いてしまった。まぁ俺と同じで皆固まってたからか?そんなことを考えていたら
「貴様! 無礼だぞ!」
といいながら騎士(多分)の内の一人が一瞬で俺の真横に近づいて武器で脅してきた。 何この人、こわ!?
「止めんか!」
王様が一喝すると、騎士(多分・・・もう騎士でいいか。めんどいし)が渋々ながらに武器を下ろした。 その後に王様が
「何を聞きたかったのかいえ」
と命令口調で聞いてきたからイラっとした気持ちを押さえてからとりあえず
「なぜ私たちが呼ばれたのでしょうか」
一応敬語を意識しながら聞いてみた。まぁ、あれか?とライトノベルのパターンだとあれだけどあれだけはやめてくれよ~と祈ってみたが意味もなく、
「勇者様方にはこの世界を救って欲しいのじゃ」
そう言われたのだった。そして話が始まった。短く纏めると
・ この世界は人族と魔族がいる。
・ 魔族には魔王がいて人族の領地を奪おうとしている。
・ 現在は領地が人族と魔族の半分辺り。
・ 人族は魔族になにもしていないが、魔族が人族を襲ってくる。
・ なので、戦争をしている。
そう言う話らしい。それを聞いて皆が衝撃を受けていた。俺はテンプレパターンか・・・と悩んでいた。なんか王道パターンぽいけど人側が悪いパターンも最近多いからな・・・・・何て考えている間にも皆のざわめきが大きくなってきたその瞬間
「皆! 人々を助けよう!」と言う声が聞こえた。
そう言い放ったやつは、城野 龍輝 。俺達がいるクラスの人気者でイケメンだ。俺達がいた学校でモテる人ランキングの一位らしい。まぁ俺には関係ない。だけどめんどくさいこといいやがったな。
〈本人は気がついていないが本人も同率一位の事を雪は知っている。本人が気ずいていないだけで・・・・・〉
閑話休題
その声に皆は賛同しはじめた。
「まぁ龍輝が言うんならやるか!」
「私も頑張るよ!」
「あっ! 私も私も!」
「俺もやるか!」
皆が次々に賛同しはじめた。その後龍輝は春野さんに言った。
「俺と一緒に魔王を倒してくれないか?」
と聞いている。春野さんは少し悩んでから
「分かった」と賛同した。
その後春野さんは辺りを見回してから喋った。
「ねぇ皆、雪君知らない?」と、
そういえば気にして無かったが雪がいない!
大変だ!探しにいかないと!と思っていると、皆が「さぁ?」
「あいつは一体何してんだよ!」
と口々に言い、その後に王が言った。
「その雪と言うものはだれだ?・・・まぁよい。おい!セリス、勇者様方をあの部屋に連れていってくれ!」
あの部屋ってどこだ? まぁいいか、そう思い皆がセリスと呼ばれていた王女様に着いていこうとしたが、春野さんが着いていっていないことに気づいて春野さんを呼んだ。
「おーい春野さん。行くって」
と言うと、何かを考えるそぶりをした後に分かった。と言ってついてきたのであった。
自分はこの時気が付いてなかった。雪の話をしたはずなのに最初から話がなかったかのようになっていることを・・・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる