1 / 4
1話
願望
しおりを挟む
「お前好きな人とかいねえの?」
親友の京介は前触れもなく聞いてきた。高校二年生の2月、学校終わりの放課後、静かに風が吹く公園。そして京介の言葉、僕をびっくりさせる条件は揃っていた。
「おまえ、急に聞いてくるなよ、まじで、ビビったわ。」
飲んでいたレモンティーも驚いた表紙に吹いてしまった。
「汚えよ、てか質問に答えろよ。」
「みてわかるだろ?いたら言ってるわ。」
その時僕は恋とは全く無縁の生活を送っていた。高校生の青春といえば部活や文化祭、体育終わりの授業など、色々ある。別に恋なんてしなくても、自分は青春してると思っていた。いや、今になって思えばただ、思い込んでいたんだと思う。
周りはみんな恋をしていて幸せそうな日常を暮らしていた。ただ、恋をしていない自分が幸せじゃないと思い込みたくなかった。気にしないようにしていたのに、京介のせいで恋愛について考え始めてしまった。
「俺もそろそろ恋したいわ。」
僕の言葉を聞いて、京介が笑ったのが見えた。
「おれもしてえわ。恋」
京介の言葉を聞いて僕も笑った。
周りのみんなの幸せそうな姿を見て、青春真っ只中の俺達は、いつまでも強がることはできず、恋したくなった。
「あそういえばお前さ、この子知ってる?かわいくね?」
京介はとある子のインスタを見せてきた。
「え、何この子、めっちゃかわいい。」
見た瞬間、一瞬だけ、周りの音が消えた。公園の冷たい風、風の音、子どもたちの遊び声、まるで誰かが僕の周りだけ音量をミュートしたみたいに、聞こえなくなった。自分の中ですぐに分かった、この懐かしい感覚、これが「恋」だ。正直一目惚れだった。こんな気持ちになったのは初めてでもあった。俺は京介にすぐ言った。
「俺この子のことフォローするわ。」
京介の驚いた顔が見えた。でもその顔の中に、どこか嬉しさの表情も見えた。”気がした”
俺は京介にIDを教えてもらい、通ればいいなとささやかな、願望を載せて、僕の指は”フォロー”のボタンを押した。こんなに緊張したのは初めてだった。今思えばこの時は、とてもワクワクしていた。この先に僕に何が待ち望んでいるかもわからず、青春真っ只中の純粋な一人の高校生の長い長い、「恋」がはじまった。
親友の京介は前触れもなく聞いてきた。高校二年生の2月、学校終わりの放課後、静かに風が吹く公園。そして京介の言葉、僕をびっくりさせる条件は揃っていた。
「おまえ、急に聞いてくるなよ、まじで、ビビったわ。」
飲んでいたレモンティーも驚いた表紙に吹いてしまった。
「汚えよ、てか質問に答えろよ。」
「みてわかるだろ?いたら言ってるわ。」
その時僕は恋とは全く無縁の生活を送っていた。高校生の青春といえば部活や文化祭、体育終わりの授業など、色々ある。別に恋なんてしなくても、自分は青春してると思っていた。いや、今になって思えばただ、思い込んでいたんだと思う。
周りはみんな恋をしていて幸せそうな日常を暮らしていた。ただ、恋をしていない自分が幸せじゃないと思い込みたくなかった。気にしないようにしていたのに、京介のせいで恋愛について考え始めてしまった。
「俺もそろそろ恋したいわ。」
僕の言葉を聞いて、京介が笑ったのが見えた。
「おれもしてえわ。恋」
京介の言葉を聞いて僕も笑った。
周りのみんなの幸せそうな姿を見て、青春真っ只中の俺達は、いつまでも強がることはできず、恋したくなった。
「あそういえばお前さ、この子知ってる?かわいくね?」
京介はとある子のインスタを見せてきた。
「え、何この子、めっちゃかわいい。」
見た瞬間、一瞬だけ、周りの音が消えた。公園の冷たい風、風の音、子どもたちの遊び声、まるで誰かが僕の周りだけ音量をミュートしたみたいに、聞こえなくなった。自分の中ですぐに分かった、この懐かしい感覚、これが「恋」だ。正直一目惚れだった。こんな気持ちになったのは初めてでもあった。俺は京介にすぐ言った。
「俺この子のことフォローするわ。」
京介の驚いた顔が見えた。でもその顔の中に、どこか嬉しさの表情も見えた。”気がした”
俺は京介にIDを教えてもらい、通ればいいなとささやかな、願望を載せて、僕の指は”フォロー”のボタンを押した。こんなに緊張したのは初めてだった。今思えばこの時は、とてもワクワクしていた。この先に僕に何が待ち望んでいるかもわからず、青春真っ只中の純粋な一人の高校生の長い長い、「恋」がはじまった。
30
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
両隣の幼馴染が交代で家に来る
みらいつりびと
恋愛
両親がタイへ行く。
父親が3月上旬に上司から命じられた。4月1日からバンコクで勤務する。
うちの父と母はいわゆるおしどり夫婦というやつで、離れては生きていけない……。
ひとり暮らしの高校2年生森川冬樹の世話をするため、両隣の美しい幼馴染浅香空と天乃灯が1日交代で通ってくる。
冬樹は夢のような春休み期間を過ごし、空と灯は火花を散らす。
幼馴染三角関係ラブストーリー。全47回。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私は貴方を許さない
白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる