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第1話 出発
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「バイバイ、一輝、元気でね。」
そう言ってもう実家となる家から出て行った。
俺はもう20歳。酒も飲めるし、嫌だけど煙草も吸える。
でも今から一人暮らしを始めるなんてなんだか胸の真ん中に引っ掛かる。
そんな感じで免許とりたての軽自動車を相棒に、東京へと出発した。
「Oh~♪」
好きな曲がラジオで流れたので、鼻歌を歌いながら運転する。それでもあっという間に3分間は過ぎていく。ふと窓の外にチラッと目を向けると、「青空だ。」
そこには綺麗なスカイブルーの空が広がっていて、窓を開けると気持ち良いくらいの風が吹き、J-popを歌いたくなるような秋晴れになんだか俳句を詠めそうな気がした。
途中、道の駅があった。2時間の運転だったから休憩にと駐車場に車を走らせる。
道の駅にしては少し珍しい温泉付きで、入ろうかと思ったが、地元のテレビ局らしき番組が取材に来ていたのでやめた。
500円玉と10円玉3枚を出し、山菜等を買うと、「ありがとうございます!」
バイトだろうか。俺とさほど変わらなさそうな歳の女の子で、元気よく挨拶をしてくれた。
凄く元気なものだから、いつもはあまり返さない挨拶を返してみることにした。
「あざっす、、、。」
「またお越し下さい!」
いざ喋ってみると恥ずかしいものだ。
人間関係を円滑に出来なくて、いつの間にか無口になっていた俺は、高校の時にグループから離れていた。その後の高2の夏、初めての友達が出来て、いや、彼女だったのかもしれない。
俺はその子の気持ちを自己嫌悪なんかであっさりと投げ捨て、泣かせた。凄く泣いた。
まぁ、案の定、それから一切関わることはなかったのだが。
歩きながら記憶を思い出していたら、後ろから信じられない言葉が聞こえた。
「おーい、久しぶり!」
まるで、鈍器で殴られたような衝撃に、思わず振り向く。
そこには、昔とそれほど変わらない女の子、沙織がいた。
彼女は続ける。
「気づかなかった?私だよ。」
あぁ、そうか。
なんか思い出したのは本人だったからか。
end.
そう言ってもう実家となる家から出て行った。
俺はもう20歳。酒も飲めるし、嫌だけど煙草も吸える。
でも今から一人暮らしを始めるなんてなんだか胸の真ん中に引っ掛かる。
そんな感じで免許とりたての軽自動車を相棒に、東京へと出発した。
「Oh~♪」
好きな曲がラジオで流れたので、鼻歌を歌いながら運転する。それでもあっという間に3分間は過ぎていく。ふと窓の外にチラッと目を向けると、「青空だ。」
そこには綺麗なスカイブルーの空が広がっていて、窓を開けると気持ち良いくらいの風が吹き、J-popを歌いたくなるような秋晴れになんだか俳句を詠めそうな気がした。
途中、道の駅があった。2時間の運転だったから休憩にと駐車場に車を走らせる。
道の駅にしては少し珍しい温泉付きで、入ろうかと思ったが、地元のテレビ局らしき番組が取材に来ていたのでやめた。
500円玉と10円玉3枚を出し、山菜等を買うと、「ありがとうございます!」
バイトだろうか。俺とさほど変わらなさそうな歳の女の子で、元気よく挨拶をしてくれた。
凄く元気なものだから、いつもはあまり返さない挨拶を返してみることにした。
「あざっす、、、。」
「またお越し下さい!」
いざ喋ってみると恥ずかしいものだ。
人間関係を円滑に出来なくて、いつの間にか無口になっていた俺は、高校の時にグループから離れていた。その後の高2の夏、初めての友達が出来て、いや、彼女だったのかもしれない。
俺はその子の気持ちを自己嫌悪なんかであっさりと投げ捨て、泣かせた。凄く泣いた。
まぁ、案の定、それから一切関わることはなかったのだが。
歩きながら記憶を思い出していたら、後ろから信じられない言葉が聞こえた。
「おーい、久しぶり!」
まるで、鈍器で殴られたような衝撃に、思わず振り向く。
そこには、昔とそれほど変わらない女の子、沙織がいた。
彼女は続ける。
「気づかなかった?私だよ。」
あぁ、そうか。
なんか思い出したのは本人だったからか。
end.
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