実家。

k ou-Kic_hi

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第3話パート1 探偵

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東北で探偵といえばこの一軒しかない。
俺は中に入り、概要を話した。

「それで?何故事件と断定できるんです?」
「遺書の最後に、この"事件"を捜査しないで下さい。と書いてあったからです。あと…」
「では、その遺書とやらを見せてください…。続けて。」
話を遮られると、不快なものだ。ぐっと気持ちを堪え、俺は続ける。
「母は隠しごとをしない人なので、事後になるまで、わざわざ隠すよっぽどの理由がある。そう思ったからです。」
俺は思った事、あったことを洗いざらい話した。
すると、うーんと考え込むように数秒沈黙した後、探偵の佐伯さんは推測と言える"結論"を出した。
「つまり、あなたの母は自殺ではなく、何者かによって上手く消されたのでしょう。おそらく、目的は資産。お母様は30代の頃、投資してかなりの額を稼いだのでしょう?」
俺は頷く。
「そうです。母は約1億稼ぎました。その後徐々に追加で稼ぎ、現在に至るまで密かに3億は持っていました。」
ふと思った。母さんは隠しごとをしない。でも、"密かに"3億だ。そんな額、たまらずに父さんに話し、家族旅行をしていたに違いない。
それも聞いてみた。
「……。それは…!調べ甲斐がありますね。早速明日までに調べて伝えますので、また明日、来てください。」

後日。
俺はいつもより早く起きて事務所へ向かった。
交差点の角にある探偵事務所へ横断歩道を渡ったその瞬間。空回りのまるで映画のようなアクセル音に驚き、走って向かう。寝ぼけていて、轢かれるギリギリで歩道についた。
むかついてせめて顔だけでも覚えてやろうと車の運転席を見ると、黒マスクとサングラスを掛けた人が運転していた。明らかに怪しい。
その後すぐに車は過ぎて行った。

第3話パート2に続く


end.
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