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「確かにお前は側室だが、俺は結婚したばかりだしな。フローラ王妃が、なんとういうか」

 エルヴィンが、わずかに躊躇う。

「ご心配なく、王妃様には既に許可を頂いておりますわ」

 ルイズが、大きな胸の間から、手紙を取り出した。
 エルヴィンが受け取って手紙を読む。
 フローラ王妃の直筆の手紙で、遠征の途上で側室たちと子作りに励んで欲しい旨が示されていた。

(よく出来た妻だ)

 エルヴィンは感心した。
 ヴァリス王国は現在、王族が少ない。
 病気で早逝した王族が多く、直系の男子が、エルヴィンしかいないのだ。
 王統を絶やさぬ事は王族の義務でもある。
 エルヴィンは、それを理解している明敏な妻に満足した。

「そういえば、お前を抱くのは久し振りだな」

 エルヴィンが、ルイズの長い銀髪を撫でた。

「ええ、とても楽しみでございます、陛下」

 ルイズが、エルヴィンの手の甲にキスをした。
 そして、ペロリと舌を出してエルヴィンの手の甲を舐める。

 やがて、ルイズは膝を床についたまま、エルヴィンの股間に顔を近づけ、エルヴィンの股間にズボンの上からキスをする。

「どこで致しますか、陛下?」

 ルイズが、端麗な顔に微笑を浮かべる。

「ここでする」
「ご命令のままに……、私の陛下」

 ルイズはベビードールを脱ぎ、そして、黒いパンティーを脱いだ。
 美しい裸体が、エルヴィンの前に余すことなく晒された。

 豊かな乳房、細い腰、美しい太もも。
 一糸まとわぬエルフの美女の裸体が、灯に反射して輝く。
 シミもホクロもまったくない雪のような美しい肌だった。






 エルヴィンが、椅子の背にもたれる。
 ルイズは長い銀髪を両手で後ろにながす。

「あんなに小さかった陛下が、こんな立派な殿方になられて……。教育係の一人として、とても嬉しいですの……」

 ルイズが、嬉しそうな顔で言う。
 ルイズは、エルヴィンの幼年時代の教師の一人で、剣術や戦闘術を教えた先生でもある。

「褒めてくれて、嬉しいよ。ルイズ先生」

 エルヴィンが、ルイズの胸を手で掴み、揉む。

「あっ……」

 ルイズが豊満な肉体を揺らした。
 成熟した官能的な肉体が、小刻みにゆれる。
 エルヴィンは、徐々に強くルイズの胸を揉む。

「ああっ……、陛下が邪竜リヴァイアサンを退治したのを見て、……あっ……、へ、陛下の……【男】に、か、感じてしまいましたの……、ああっ!」

 ルイズが嬌声を上げる。銀髪金瞳のエルフの形の良い尻が、魅惑的に揺れる。

「それは嬉しいな」

 エルヴィンは微笑で、答える。 
 そして、

「ルイズ、最初は口でしろ」

 と命じた。
 銀髪金瞳のエルフは嬉しそうに微笑むと、コクリと頷いた。
 

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