【王族転生】~王様になった俺は、SSS級チートで世界征服をする~

黒木理

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突入

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  犯罪組織【赤蜘蛛】の根城は、王都の東部にあるスラム街の中にあった。

 廃墟を装い、地下に豪華な施設が建造されている。

 エルヴィンと宰相セシリア、宮廷警護隊総帥ソフィアは、一〇〇人の兵士とともに【赤蜘蛛】の拠点を包囲した。

 エルヴィンは、黒いマントと大剣。

 宰相セシリアは、青い魔導師のコートと杖、帽子。

 宮廷警護隊総帥ソフィアは、白い鎧兜で武装していた。

 エルヴィンは、大剣を引き抜くと突入を命じた。

 全員が徒歩で、足音を立てずに拠点に突入する。

 エルヴィンは探査魔法で、拠点の構造を完全に把握した。

 マフィアの構成員が、200人程もいる。

 地下は非常に広い。

 逃げ道が、地下通路と直結しているのをエルヴィンは感知した。

 すぐに土魔法で、逃げ道を気付かれぬように岩で塞いでしまう。

 エルヴィンが、先頭を歩く。

 見張りの兵士が、廃墟の前にいた。

  エルヴィンは無詠唱魔法を発動させた。

 風魔法の【風刃】。

 風の刃が見えない剣となって、見張りの兵士たちの首を切り落とす。

 エルヴィン、宰相セシリア、宮廷警護隊総帥ソフィアがドアを蹴倒して突入した。

 【赤蜘蛛】の拠点に入り込むと、すぐにマフィアの構成員がいた。

 エルヴィンは無言で、五人のマフィアを斬り殺した。

 宰相セシリアは【火球】の魔法で三人を焼き殺す。

 宮廷警護隊総帥ソフィアは、剣で二人のマフィアを斬殺した。

 地下に通じる階段を三人は降りた。

 エルヴィン、宰相セシリア、宮廷警護隊総帥ソフィアの突入がマフィア達に知れ渡り、大騒ぎとなった。

 遅れて、宮廷警護隊の騎士たちも、アジトに侵入した。

「なんだ! 貴様らは!」
「殺せ!」

 マフィアたちが怒号して、武器をもって、エルヴィン達に襲いかかる。 エルヴィン、宰相セシリア、ソフィアはほぼ無言でマフィアの構成員たちを倒した。

 全員、雑魚であり、生かしておく必要も無い。

 エルヴィンたちは圧倒的な戦闘能力で、マフィアの構成員たちを撃ち倒していく。

 エルヴィンは、探査魔法で建造物内にいる人間たちを、もう一度、把握し直す。

 こういう騒動の時に真っ先に逃げるのが、悪党たちの総帥である。

「隠し通路にある逃げ道から、逃亡しようとしている。あの連中は生かして捕縛せよ」      

 宮廷警護隊の隊士達にエルヴィンが命じる。

 三〇分後、赤蜘蛛の総帥と幹部たち一〇名を、無事に逮捕する事に成功した。

「我らの被害は?」

 エルヴィンが、問う。

「ひ、一人も……いない……です」

 宮廷警護隊総帥ソフィアが、答える。

「陛下、マフィアの構成員の中に負傷者がいますが、如何しますか?」

 宮廷警護隊の隊士たちが問う。

「手当をしてやれ。その後、投獄せよ」

 エルヴィンが指示する。

 その後、エルヴィンは赤蜘蛛のアジトにある金銀財宝、特に書類を全て没収するように命じた。

 書類には金や、人脈が記載されている。

 それらは、貴重な情報源だ。
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