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◇第4章 月も星も出ない夜◇
★これ以上側に行けない②
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「ああああ!」
萎えていた竿が硬さを取り戻し、玲旺はたまらず体をのけ反らせた。
「やっと中も馴染んできたな。じゃあ、思い切り動くよ?」
久我が玲旺の背に手を回し、両肩を掴んだ。
一度入口まで引き抜いた後、楔を打ち込むように一気に中を貫かれる。
「ひッ!」
肩を抑え込まれているので突き上げられても衝撃が逃げず、久我の凶暴な雄が玲旺の奥に容赦なく当たる。玲旺の尻に久我の腰が激しくぶつかる音が規則正しく鳴った。塗りたくられたローションが、ぐちぐちといやらしく響く。
「あっ、ん、あっあっ」
玲旺の勃ち上がったものは、覆いかぶさる久我の腹で擦れて刺激を受け続けた。目の前がチカチカする。嵐のような快楽の中、玲旺は意識を飛ばさないように久我の首に腕を回してしがみつく。首筋や耳朶を舐められ、ゾクゾクと快感が這い上ってきた。
「久我さ、ん……あ、あぁ。久我さん、久我さんッ」
馬鹿みたいに何度も名前を呼びながら懇願する。
「お願い。俺のこと好きって、言って」
荒い息を吐きながら、久我が切なそうに眉を寄せた。
「……言えない」
「じゃあ、嫌い、なの?」
「嫌いじゃない……っ」
切羽詰まったように久我は目を閉じた。腰を振る速度が上がっていく。
「桐ケ谷……。俺はいつでもお前の味方でいるから。辛い時は、必ず助けるから……!」
耳元で告げる声は掠れていて、苦しそうだった。気絶しそうな程の激しい行為の中、愛しい人から「お前の味方」と言ってもらえたのに、どうしてだか寒くて寒くて仕方ない。
「今、辛い……」
思わず漏れた本音と一緒に涙も出た。久我の吐息は震えている。無言のまま抱きすくめられ、何度も何度も強く穿たれる。体の動きに合わせて久我の前髪も揺れ、表情が隠された。
「あぅ、あっ、あああ。んんッ」
「クッ……ッ!」
久我も限界が近いらしく、低くうめきながら夢中で腰を打ち付ける。
「あ、あ、イク、もうだめ……ッ」
玲旺の体は自分の意志とは別に、勝手にのけ反り痙攣を繰り返す。白濁の液が飛び散った。
「ッ……! ああっ……」
久我も玲旺の最奥で動きを止め、熱く昂った欲望をその中に全て注いだ。久我の雄が自分の中でドクドクと鼓動を打っているのがわかる。久我の目は蕩けるようで、紅潮した頬と荒く弾む息が色っぽい。放心しながらも、玲旺は久我に向かって手を伸ばした。
「好き。俺は、久我さんが好き。好き。す……」
言葉の途中で唇を塞がれ、舌を深く捻じ込まれた。「それ以上言うな」と制されたようで、悔しくて玲旺は久我の背中に爪をたてる。久我の陰茎はまだ玲旺の中に入ったままで、舌は貪るように口内を這う。上も下も繋がっているのに距離がゼロだとはとても思えず、これ以上側に行けないことが悲しかった。
キスを繰り返しながら久我の指が玲旺の両方の乳首をきゅっと摘まむ。「んっ」と甘い吐息が漏れると、後孔の中で久我の雄がみるみる膨れ上がった。
「え、嘘。ムリだよ……もう、許して」
泣きそうな声で許しを乞う玲旺の姿はどうやら扇情的だったようで、久我の性器が益々高揚していった。
「抱き潰すって言っただろう」
ニヤリと笑った後、両足を持ち上げ性器を中に入れたまま、ぐるんと玲旺の体を反転させる。
「ああっ」
円を描くように中を抉られ、思わず喘いでしまった。うつ伏せで尻を突き出すような格好は、あまりにも恥ずかしくて涙が滲む。久我は無遠慮に玲旺の一番奥を突き上げた。
「あ、あああッ」
遠ざかっていた快感が、また直ぐに押し寄せてきた。先程とは違う場所に久我の熱い杭が当たる。射精しなくても絶頂を繰り返してしまい、頭がおかしくなりそうだった。
「ううっ、あっ、あっ」
「後ろからされる方が好き? 腰が誘うみたいに揺れてるよ。桐ケ谷は淫乱だねぇ」
「そんな、コト……ッ。ああッ」
久我の左手は玲旺の胸の先端を摘まみ、右手はまた微かに勃ち上がり始めた陰茎を撫で、鈴口を捏ねる。
「ああっ! やだ、やだッ。おかしくなる!」
いっぺんに与えられる快感に耐えきれず、玲旺が叫んだ。
その間も絶えず腰を激しく揺さぶられる。
「あっ、あっ、あっ」
玲旺はもう喘ぐことしか出来なかった。口の端からだらしなく涎が垂れたが、拭う事すら叶わない。両腕を手綱のように後ろに引っ張られ、孔の深い部分をゴツゴツと久我の雄が何度も激しく打った。
獣じみた行為に愛はあるのかと問われたら、玲旺は「わからない」と答えるしかない。そもそも愛が何なのかよく知らないのに。
「中に出すぞ」
「あっ、んんんッ」
久我が玲旺の中で果てる。熱いものが吐き出される度、玲旺の腰がガクガクと揺れた。
『抱き潰す』の言葉通り、久我はその後も玲旺の躰を好きなように何度も抱いた。玲旺の太ももには後ろの蕾から溢れた久我の白い液体が伝っている。薄暗かった部屋はいつの間にか真っ暗になっていたが、泣き顔を見られなくて済むので玲旺には都合がよかった。
「もうこんな時間か」
暗い部屋にスマホの明りが灯る。久我は頭を掻きながら、ぐったりと寝そべる玲旺を引っ張って強引に起き上がらせた。
「あぁ、色んな汁でドロドロだな。シャワー浴びておいで」
腕を掴かまれ引き上げられると、シャワールームへ連れていかれた。歩く度に玲旺の後孔から白濁液が垂れ流れる。
「しっかり洗えよ」
シャワーに打たれても突っ立ったまま動かない玲旺に、久我はため息を吐いた。「仕方ないな」と呟いてからボディーソープを手に取ると、玲旺の体に泡を広げて丁寧に洗う。
まだ余韻の残る蕾の奥に指を突っ込まれ、玲旺は意図せず艶めかしい声をあげてしまった。
久我はその行為に興奮する様子もなく、ただの後処理といった感じで淡々と玲旺の孔から自分の精を掻き出していく。一人だけ感じているのが酷く情けなくて、腕を噛んで必死に声を殺した。
萎えていた竿が硬さを取り戻し、玲旺はたまらず体をのけ反らせた。
「やっと中も馴染んできたな。じゃあ、思い切り動くよ?」
久我が玲旺の背に手を回し、両肩を掴んだ。
一度入口まで引き抜いた後、楔を打ち込むように一気に中を貫かれる。
「ひッ!」
肩を抑え込まれているので突き上げられても衝撃が逃げず、久我の凶暴な雄が玲旺の奥に容赦なく当たる。玲旺の尻に久我の腰が激しくぶつかる音が規則正しく鳴った。塗りたくられたローションが、ぐちぐちといやらしく響く。
「あっ、ん、あっあっ」
玲旺の勃ち上がったものは、覆いかぶさる久我の腹で擦れて刺激を受け続けた。目の前がチカチカする。嵐のような快楽の中、玲旺は意識を飛ばさないように久我の首に腕を回してしがみつく。首筋や耳朶を舐められ、ゾクゾクと快感が這い上ってきた。
「久我さ、ん……あ、あぁ。久我さん、久我さんッ」
馬鹿みたいに何度も名前を呼びながら懇願する。
「お願い。俺のこと好きって、言って」
荒い息を吐きながら、久我が切なそうに眉を寄せた。
「……言えない」
「じゃあ、嫌い、なの?」
「嫌いじゃない……っ」
切羽詰まったように久我は目を閉じた。腰を振る速度が上がっていく。
「桐ケ谷……。俺はいつでもお前の味方でいるから。辛い時は、必ず助けるから……!」
耳元で告げる声は掠れていて、苦しそうだった。気絶しそうな程の激しい行為の中、愛しい人から「お前の味方」と言ってもらえたのに、どうしてだか寒くて寒くて仕方ない。
「今、辛い……」
思わず漏れた本音と一緒に涙も出た。久我の吐息は震えている。無言のまま抱きすくめられ、何度も何度も強く穿たれる。体の動きに合わせて久我の前髪も揺れ、表情が隠された。
「あぅ、あっ、あああ。んんッ」
「クッ……ッ!」
久我も限界が近いらしく、低くうめきながら夢中で腰を打ち付ける。
「あ、あ、イク、もうだめ……ッ」
玲旺の体は自分の意志とは別に、勝手にのけ反り痙攣を繰り返す。白濁の液が飛び散った。
「ッ……! ああっ……」
久我も玲旺の最奥で動きを止め、熱く昂った欲望をその中に全て注いだ。久我の雄が自分の中でドクドクと鼓動を打っているのがわかる。久我の目は蕩けるようで、紅潮した頬と荒く弾む息が色っぽい。放心しながらも、玲旺は久我に向かって手を伸ばした。
「好き。俺は、久我さんが好き。好き。す……」
言葉の途中で唇を塞がれ、舌を深く捻じ込まれた。「それ以上言うな」と制されたようで、悔しくて玲旺は久我の背中に爪をたてる。久我の陰茎はまだ玲旺の中に入ったままで、舌は貪るように口内を這う。上も下も繋がっているのに距離がゼロだとはとても思えず、これ以上側に行けないことが悲しかった。
キスを繰り返しながら久我の指が玲旺の両方の乳首をきゅっと摘まむ。「んっ」と甘い吐息が漏れると、後孔の中で久我の雄がみるみる膨れ上がった。
「え、嘘。ムリだよ……もう、許して」
泣きそうな声で許しを乞う玲旺の姿はどうやら扇情的だったようで、久我の性器が益々高揚していった。
「抱き潰すって言っただろう」
ニヤリと笑った後、両足を持ち上げ性器を中に入れたまま、ぐるんと玲旺の体を反転させる。
「ああっ」
円を描くように中を抉られ、思わず喘いでしまった。うつ伏せで尻を突き出すような格好は、あまりにも恥ずかしくて涙が滲む。久我は無遠慮に玲旺の一番奥を突き上げた。
「あ、あああッ」
遠ざかっていた快感が、また直ぐに押し寄せてきた。先程とは違う場所に久我の熱い杭が当たる。射精しなくても絶頂を繰り返してしまい、頭がおかしくなりそうだった。
「ううっ、あっ、あっ」
「後ろからされる方が好き? 腰が誘うみたいに揺れてるよ。桐ケ谷は淫乱だねぇ」
「そんな、コト……ッ。ああッ」
久我の左手は玲旺の胸の先端を摘まみ、右手はまた微かに勃ち上がり始めた陰茎を撫で、鈴口を捏ねる。
「ああっ! やだ、やだッ。おかしくなる!」
いっぺんに与えられる快感に耐えきれず、玲旺が叫んだ。
その間も絶えず腰を激しく揺さぶられる。
「あっ、あっ、あっ」
玲旺はもう喘ぐことしか出来なかった。口の端からだらしなく涎が垂れたが、拭う事すら叶わない。両腕を手綱のように後ろに引っ張られ、孔の深い部分をゴツゴツと久我の雄が何度も激しく打った。
獣じみた行為に愛はあるのかと問われたら、玲旺は「わからない」と答えるしかない。そもそも愛が何なのかよく知らないのに。
「中に出すぞ」
「あっ、んんんッ」
久我が玲旺の中で果てる。熱いものが吐き出される度、玲旺の腰がガクガクと揺れた。
『抱き潰す』の言葉通り、久我はその後も玲旺の躰を好きなように何度も抱いた。玲旺の太ももには後ろの蕾から溢れた久我の白い液体が伝っている。薄暗かった部屋はいつの間にか真っ暗になっていたが、泣き顔を見られなくて済むので玲旺には都合がよかった。
「もうこんな時間か」
暗い部屋にスマホの明りが灯る。久我は頭を掻きながら、ぐったりと寝そべる玲旺を引っ張って強引に起き上がらせた。
「あぁ、色んな汁でドロドロだな。シャワー浴びておいで」
腕を掴かまれ引き上げられると、シャワールームへ連れていかれた。歩く度に玲旺の後孔から白濁液が垂れ流れる。
「しっかり洗えよ」
シャワーに打たれても突っ立ったまま動かない玲旺に、久我はため息を吐いた。「仕方ないな」と呟いてからボディーソープを手に取ると、玲旺の体に泡を広げて丁寧に洗う。
まだ余韻の残る蕾の奥に指を突っ込まれ、玲旺は意図せず艶めかしい声をあげてしまった。
久我はその行為に興奮する様子もなく、ただの後処理といった感じで淡々と玲旺の孔から自分の精を掻き出していく。一人だけ感じているのが酷く情けなくて、腕を噛んで必死に声を殺した。
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