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◇第4章 月も星も出ない夜◇
★これ以上側に行けない①
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胸の炎と共に吐き出された自分の息は熱かった。懇願しながら伸ばした手を掴まれて、一気に室内へ引きずり込まれる。久我の両腕に捕まって、噛みつくように唇を塞がれた。まるで互いの欠けている部分を補うために魂ごと吸い出すような、それは「口づけ」と呼ぶにはあまりにも業突く張った行為だった。
今、頬の内側をのたうち回っているのは自分の舌か、それとも久我の舌か。絡み合って感覚が融合していく。溺れてしまいそうな気がして久我にしがみついた。足に力が入らず、ぶら下がるような格好になる。久我は玲旺の細い腰を支えながら強く引きよせ、下半身の膨らみきった自分のモノを押し当てた。玲旺の下半身もひくひくと芯が通り、無意識に久我に擦りつける。
服越しに擦れ合うのは気持ち良いのにじれったくて、どうにかなりそうだった。唇を離されて、唾液が糸を引く。
「お前、エロ過ぎ」
久我はひょいっと玲旺を抱き上げ肩に担ぎ、廊下を進んで寝室の扉を開けた。閉め切られたカーテンのせいで室内は薄暗い。玲旺はベッドに乱暴に放り投げられ、スプリングの効いたマットの上で小さく跳ねた。激しいキスの後でまだ息が整わず、胸が上下する。久我は自分の着ていたカットソーを脱ぎ捨て、玲旺に覆いかぶさった。
獰猛な久我の両眼に見下ろされ、玲旺は「ああ、喰われる」とうっとりその瞳を見つめ返す。見合いの為に着ていたスーツは、脱がされると言うより剥ぎ取られた。プレゼントを開けるのに待ちきれない子どもが包装紙をビリビリちぎって破るような、遠慮のない荒々しさだった。恐らく、シャツのボタンの一つか二つは弾け飛んだだろう。
素っ裸で組み敷かれ、再び乱暴なキスが落ちてくる。両手首をまとめて掴まれ、頭上で押さえつけられた。「逃げないのに」と思いながら、夢中で久我の舌に吸い付く。久我は空いている方の手で、ベッドの周りを探っていた。
やがて目当てのものを見つけたようで、体を起こして自分の性器と玲旺の性器を重ね合わせる。そこに手にしたボトルから、透明の液体をたっぷりと注いだ。粘度のある液体が、どろっと陰茎を伝っていく。久我は玲旺の手首を離すと、今度は二人の陰茎を束ねるように手のひらで包んで擦り合わせた。
ゴリゴリと互いに固くなったものがぶつかり合う刺激と、手のひらに擦れる刺激で思わず玲旺は腰を浮かせる。
「アッ。何コレ、凄っ……」
「ローションは初めて? 本当は直ぐにでも突っ込みたいけど、慣らさないと流石に可哀想だからな。でも、一回出しておかないと俺の頭がおかしくなる」
久我の息は乱れ、動かす手が次第に速くなっていく。自慰とは違う感覚に戸惑いながらも気持ち良さには抗えず、手の動きに合わせ自然と玲旺は腰を振っていた。
「ッ……!」
声を殺して久我が先に果てた。玲旺の腹の上に生暖かい久我の精が吐き出される。陰茎から手を離されてしまい、まだ達していなかった玲旺はねだるように久我を見た。
「もっと気持ちよくなりたい?」
玲旺に跨ったまま、久我が薄笑みを浮かべる。
玲旺が小さく頷くと、まだ反り返っている陰茎の裏筋を指先でツーっとなぞられた。
「やっ……」
甘い息を吐く玲旺を見下ろしながら、久我がローションを指に絡める。焦らすように内腿を撫でた後、後孔に触れられ玲旺の体がビクッと震えた。
そのまま力を込めると玲旺の蕾が少しずつ広がり、指を飲み込んでいく。
指は二本、三本と徐々に増やされ、出し入れされる度に玲旺の腰が揺れた。
「アッ、それ嫌だ、怖い。アッ、ああ!」
部屋中に淫靡な水音と玲旺の喘ぎ声が響く。竿の裏側辺りを腹の中から刺激されると、経験したことのない快楽が雷のように体中を巡った。
「ココがいいんだ?」
前立腺を執拗に攻められて、玲旺はシーツを握り締めて次から次へと押し寄せる快感に耐えた。とっくに吐精しているのに、絶頂が続いて気が狂いそうになる。
「もう……ムリ」
「これでへばるなよ。まだ挿れてもいないのに」
指を引き抜き、代わりに久我の雄を押し付けられた。ずっと体の中が燃えていて火傷しそうなほど熱かったのに、久我のモノはそれ以上に熱くて驚いてしまう。逃げるように腰を引いたが、久我の逞しい腕はそれを許さずしっかりと捕まえられた。久我の熱い杭が、肉壁を押し広げてヌルヌルと奥へ侵入していく。
「ッツ……ひ、ああっ」
声にならず、痛みを逃がすように玲旺は必死に息を吐いた。玲旺の両足を抱え、久我は腰を前後にゆっくりと動かす。自分の中で蠢く異物は熱を持ったまま内側をかき混ぜ、先程執拗に刺激された部分を抉る。
「あ、あぁっ」
徐々に激しくなる動きに、玲旺は苦しくなって顔を歪めた。久我が玲旺の唇をなぞる様に舐めながら、胸の赤く尖った先端を指で細かく何度も弾く。
「んっ、あ、あんっ」
自分でも信じられないくらいに甘い声をあげてしまい、玲旺は急に恥ずかしくなって腕で顔を隠す。
「ここ、好きだね。気持ちいいの?」
玲旺はイヤイヤをする子供の様に、首を横に振った。久我は角度を変えて玲旺の最奥を攻め立てる。乳首を捏ねながら陰茎を扱かれた時、はっきりと痛みが愉悦にかわったのが解った。
今、頬の内側をのたうち回っているのは自分の舌か、それとも久我の舌か。絡み合って感覚が融合していく。溺れてしまいそうな気がして久我にしがみついた。足に力が入らず、ぶら下がるような格好になる。久我は玲旺の細い腰を支えながら強く引きよせ、下半身の膨らみきった自分のモノを押し当てた。玲旺の下半身もひくひくと芯が通り、無意識に久我に擦りつける。
服越しに擦れ合うのは気持ち良いのにじれったくて、どうにかなりそうだった。唇を離されて、唾液が糸を引く。
「お前、エロ過ぎ」
久我はひょいっと玲旺を抱き上げ肩に担ぎ、廊下を進んで寝室の扉を開けた。閉め切られたカーテンのせいで室内は薄暗い。玲旺はベッドに乱暴に放り投げられ、スプリングの効いたマットの上で小さく跳ねた。激しいキスの後でまだ息が整わず、胸が上下する。久我は自分の着ていたカットソーを脱ぎ捨て、玲旺に覆いかぶさった。
獰猛な久我の両眼に見下ろされ、玲旺は「ああ、喰われる」とうっとりその瞳を見つめ返す。見合いの為に着ていたスーツは、脱がされると言うより剥ぎ取られた。プレゼントを開けるのに待ちきれない子どもが包装紙をビリビリちぎって破るような、遠慮のない荒々しさだった。恐らく、シャツのボタンの一つか二つは弾け飛んだだろう。
素っ裸で組み敷かれ、再び乱暴なキスが落ちてくる。両手首をまとめて掴まれ、頭上で押さえつけられた。「逃げないのに」と思いながら、夢中で久我の舌に吸い付く。久我は空いている方の手で、ベッドの周りを探っていた。
やがて目当てのものを見つけたようで、体を起こして自分の性器と玲旺の性器を重ね合わせる。そこに手にしたボトルから、透明の液体をたっぷりと注いだ。粘度のある液体が、どろっと陰茎を伝っていく。久我は玲旺の手首を離すと、今度は二人の陰茎を束ねるように手のひらで包んで擦り合わせた。
ゴリゴリと互いに固くなったものがぶつかり合う刺激と、手のひらに擦れる刺激で思わず玲旺は腰を浮かせる。
「アッ。何コレ、凄っ……」
「ローションは初めて? 本当は直ぐにでも突っ込みたいけど、慣らさないと流石に可哀想だからな。でも、一回出しておかないと俺の頭がおかしくなる」
久我の息は乱れ、動かす手が次第に速くなっていく。自慰とは違う感覚に戸惑いながらも気持ち良さには抗えず、手の動きに合わせ自然と玲旺は腰を振っていた。
「ッ……!」
声を殺して久我が先に果てた。玲旺の腹の上に生暖かい久我の精が吐き出される。陰茎から手を離されてしまい、まだ達していなかった玲旺はねだるように久我を見た。
「もっと気持ちよくなりたい?」
玲旺に跨ったまま、久我が薄笑みを浮かべる。
玲旺が小さく頷くと、まだ反り返っている陰茎の裏筋を指先でツーっとなぞられた。
「やっ……」
甘い息を吐く玲旺を見下ろしながら、久我がローションを指に絡める。焦らすように内腿を撫でた後、後孔に触れられ玲旺の体がビクッと震えた。
そのまま力を込めると玲旺の蕾が少しずつ広がり、指を飲み込んでいく。
指は二本、三本と徐々に増やされ、出し入れされる度に玲旺の腰が揺れた。
「アッ、それ嫌だ、怖い。アッ、ああ!」
部屋中に淫靡な水音と玲旺の喘ぎ声が響く。竿の裏側辺りを腹の中から刺激されると、経験したことのない快楽が雷のように体中を巡った。
「ココがいいんだ?」
前立腺を執拗に攻められて、玲旺はシーツを握り締めて次から次へと押し寄せる快感に耐えた。とっくに吐精しているのに、絶頂が続いて気が狂いそうになる。
「もう……ムリ」
「これでへばるなよ。まだ挿れてもいないのに」
指を引き抜き、代わりに久我の雄を押し付けられた。ずっと体の中が燃えていて火傷しそうなほど熱かったのに、久我のモノはそれ以上に熱くて驚いてしまう。逃げるように腰を引いたが、久我の逞しい腕はそれを許さずしっかりと捕まえられた。久我の熱い杭が、肉壁を押し広げてヌルヌルと奥へ侵入していく。
「ッツ……ひ、ああっ」
声にならず、痛みを逃がすように玲旺は必死に息を吐いた。玲旺の両足を抱え、久我は腰を前後にゆっくりと動かす。自分の中で蠢く異物は熱を持ったまま内側をかき混ぜ、先程執拗に刺激された部分を抉る。
「あ、あぁっ」
徐々に激しくなる動きに、玲旺は苦しくなって顔を歪めた。久我が玲旺の唇をなぞる様に舐めながら、胸の赤く尖った先端を指で細かく何度も弾く。
「んっ、あ、あんっ」
自分でも信じられないくらいに甘い声をあげてしまい、玲旺は急に恥ずかしくなって腕で顔を隠す。
「ここ、好きだね。気持ちいいの?」
玲旺はイヤイヤをする子供の様に、首を横に振った。久我は角度を変えて玲旺の最奥を攻め立てる。乳首を捏ねながら陰茎を扱かれた時、はっきりと痛みが愉悦にかわったのが解った。
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