されど御曹司は愛を知る

雪華

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◇最終章 されど御曹司は◇

★世界中で一人だけ①

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 愛しい気持ちが溢れ出し、久我の首に両腕を回して抱き着いた。「好き」と言う代わりに、ありったけの想いを込めて口づける。久我の体は驚いたように強張ったが、すぐに玲旺をきつく抱き締め返した。口蓋を舐め、歯の裏をなぞり、舌を吸う。
 唾液さえも甘く感じた。

 いつの間にか背中にあった久我の手は、服の中に差し入れられていた。背骨に沿って素肌をなぞられると、ゾクゾクして体が震える。
 唇は離さないまま、久我は玲旺の存在を確かめるように体中を撫で回す。久我の熱い手のひらに双丘の肉を揉みしだかれ、玲旺の下半身はすぐに反応して膨らんだ。

 ゆっくりとソファに押し倒され、下着ごとスウェットパンツを降ろされる。パーカーを首元までたくし上げられた時、久我は玲旺に「寒い?」と尋ねた。過保護だなぁと思いつつ「暑いくらいだ」と答えると、久我は柔らかい笑みを浮かべ、胸の尖りを口に含む。

「っ……ふっ」

 赤い胸の先端を舌先で転がされ、玲旺は声を堪えるように自分の指を噛んだ。久我に触れられた部分は、信じられない程感度が増していく。一方を口に含まれ、もう一方の乳首は指で捏ねられ、じわじわ広がる痺れに身をよじる。
 玲旺が声を我慢していることに気付いた久我が、口に咥えている指を外し、玲旺の唾液と歯型が付いた指先を慈しむように舐めた。

「こんなに噛んだら痛いだろう。それに、桐ケ谷の声が聞きたいよ。もっと聞かせて」
「だって、恥ずかしいじゃん」
「じゃあ、嫌でも鳴かせてやろう」

 男性特有のゴツゴツした長い指が、玲旺の腹をなぞるように伝って太腿に下がる。玲旺の竿の先端からは、触れられることを期待しているように先走りの蜜が既に零れていた。それを掬い上げて指に絡め、久我は玲旺の鈴口を親指の腹でゆっくり撫でる。

「あッ……んんっ」

 過敏になっている部分を攻められ、途端に甘い声が漏れだした。腰骨から脇腹に舌を這わせ、乳輪の周りを焦らすように舐めた後、木苺のように膨らんだ赤い乳首を久我は甘く噛む。「あっ」と玲旺は短く悲鳴を上げた。ピリッと電流のような快感が走って、玲旺は腰を浮かせる。
 久我は胸を吸いながら玲旺の張り詰めた陰茎を握り込んで、ゆっくりと上下に動かした。

「ま、待って。駄目、すぐに出そうっ」
「いいよ。俺の手の中に出して」

 徐々に手の動きが速くなり、玲旺のつま先がピンと伸びる。

「んっ、んっ。ああッ、も、イク」

 爆ぜる寸前の膨れあがった玲旺の竿を久我が両手で覆うと、玲旺は腰をひきつかせながら絶頂へ昇りつめた。顎は天井を向き、玲旺の白い喉仏が露わになる。
 その喉にむしゃぶりつきながら、久我は手の中に吐き出された精をローション代わりにして玲旺の後孔をほぐし始めた。

「やっ! ちょっ……今、イッたばっかりなのにっ。あっ、ああ」
 
 全身の感覚が鋭くなっているのに、更に敏感な部分を指で擦られ、玲旺は痙攣したように腰を揺らす。

「桐ケ谷、ごめん。だってもう、俺が限界」

 久我は絶え間なく指を出し入れしながら、もう片方の手で玲旺の手を掴み、怒張している自身のモノに触れさせた。

「あッ。あ、凄い、熱い……。んっ」

 久我の雄を撫でながら、トロンとした目で玲旺は喘ぐ。たがが外れそうなのを必死で抑え、どうにか理性を保とうとしていたが、久我の荒い息はまるで発情した獣のようだった。
 玲旺の蕾に猛る雄を添え当てて、ゆっくり押し広げながら進入していく。ううっと玲旺が呻いて、耐えるように唇を噛んだ。久我の目にそれは、酷く官能的に映ったらしい。

「桐ケ谷、お前……本当に綺麗だな」

 玲旺の中に根元まで入ると、久我は達してしまいそうなのを堪えるように、目を閉じて深く息を吐きだした。

「中、キツイな。久しぶりだった? ロンドンでは……その、恋人っていたの?」

 躊躇いがちに尋ねられ、玲旺の顔はたちまち不機嫌そうになった。
 口をへの字に結ぶと思わず体に力が入り、玲旺の後孔がキュッと締まる。堪らずに久我が低く呻いた。

「あッ。お前、締めすぎ……出ちゃうだろ」

 ゆっくり前後に動かしていた腰を止め、玲旺を抱きすくめて呼吸を整える。玲旺は「だって」と久我にしがみついた。

「酷いじゃん。俺は久我さん以外目に入らないのに、恋人なんて作るわけないだろ。そう言う久我さんは? 他の人としたの?」

 久我は余裕のなさそうな顔で体を起こし、むくれている玲旺を見下ろした。

「お前以外で勃つわけないだろ。全く……最初は時間をかけて慣らしてやろうと思ったのに、お前のせいで危うく我を忘れて腰を振るところだったぞ。俺以外は目に入らないって? 随分可愛いことを言うんだな」

 ギラついた久我に、玲旺の中で怯えと興奮が同時に込み上げる。今から激しく攻め立てられるのかと思うと、勝手に体が火照りだした。
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