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第三章 囚われの身から幸せへ
カール大帝の乳母と手下 ヴァイオレットSide
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「あら……ほんっと残念な娘ね。あなたの名前はマルグリッド・エリーナ・ルネよね?マーガレットの花の別名が由来の名前で、「誠実」「貞節」「慈悲」を表すのよ。それなのに……あんな身持ちの悪い才能のカケラも無いような男のどこがいいのかしら。ルノーは義弟とは言え、最悪な男の部類に入るわ。女を虫けらのように扱う男よ。近づかない方が身のためのような相手なのに。あぁー!分かったわ、あなたがルノーと組む理由はボアルネハルトのヨークトシャーナ家の麗しいヒュー王子を狙っているのね?」
私が前回背負い投げをしたシャーリーンの手下の様子をうかがいに行こうとしている時、愛人ジゼルとソフィー妃は、聖女カトリーヌが見張っているマルグリッドに興味深々だった。
「あら、この娘がルノーと悪巧みをしている娘なのね」
そうだ。このまま何もしなければ、1年後にはマルグリッドはルノーと結託して、ヒュー王子を私を破局させるために画策するはずだ。今回はヒュー王子の殺害計画やエリオットの殺害計画、カール大帝との強制結婚のために聖女である私の拉致計画、3つがいっぺんに同時進行で進められてしまった。前回の人生とは違って動きがかなり早い。
私が16歳で聖女と認められた直後にヒューと結婚することが決まったことと、ボアルネハルトを豊かにするための再生計画を的確に素早く私が国王に示したからだろう。
ソフィー妃は腕組みをして、マルグリッドを頭のてっぺんからつま先まで値踏みするように見ている。辛辣な口調ですぐにマルグリッドの狙いを言い当てた。
「あなた、若いのにもう身持ちが悪い部類だわね。体の線が崩れるから、すぐにバレるのよ。既に綺麗な身持ちじゃ無いわね?」
愛人ジゼルも腕組みしてマルグリッドを爪先から頭のてっぺんまでジロジロ見て、マルグリッドには清純さのかけらもないと切って捨てた。
「愛人にも自負があるのよ。綺麗な身持ちであるという自負がね。あなたにはそれがまるで無さそうだわ」
なぜ分かるのか、ジゼルはぴたりとマルグリッドの本性を言い当てた。私は現代の大学でマルグリッドが人目を盗んで愛欲に溺れていた様を思い出して、頭を振った。
「マルグリッド?いいわね、一言言わせてもらうわ。シャーロットはいまだにボアルネハルトの女王の座が諦めきれないようだけれど、彼女はダメ。ヴァイオレットの方があらゆる点で格上だわ。シャーロットとヒューと比較してもヒューの方が王座には適任よ。スキルもなく、自分で磨くわけでもなく、民のために心を砕く資質が無い者には天も味方はしないの。シャーロットが悪党と組んで何を画策しても王座を手に入れることはないわ」
ソフィー妃は厳しい声音でマルグリッドに言った。
「私の父は一瞬だけ王位についたのよ。でもすぐに王座を追われたわ。王座に座り続けるには、それなりの資質が要求されるの。シャーロットには一瞬たりとて王座につく資格すらないわ。夫の乳母のシャーリーンの術師の力を彼女は借りているようだけれど、長続きしないわよ」
ソフィー妃は苦々しげにマルグリッドに言った。マルグリッドは真っ青だ。
「ソフィー妃、先ほどシャーリーンの手下の術師のスキルは私が根こそぎ奪いましたわ。そして、私の名付け時にシャーロット叔母と術師が企んで、私の力をシャーロット叔母が使えるようにするスキル盗みの術を仕込んでいた件ですが、それも木っ端微塵に破壊しました」
私は悔しさが込み上げてきて声が震えた。必死で震えを抑えた。
「ですので、今後はシャーロット叔母はシャーリーンの術師を当てにすることも、私のスキルを盗むことももう出来ませんわ。今はただのしがない犯罪者になったのですわ。シャーロット叔母は私の母を7年前に殺害したのです」
最後の言葉はまた震えてしまいそうだった。なんとかかろうじて、歯を食いしばる思いで私は淡々と述べることができた。
愛人ジゼルとソフィー妃は私にそっと寄り添って、私を静かに抱きしめてくれた。
「夫の乳母のシャーリーンには私も腹に据えかねるところがあったの。だからこの際、術師とまとめて、ヴァイオレットには成敗してもらうわ。聖女を拉致するなんて言語道断よ。ヴァイオレットは難を逃れたけれど、カトリーヌはシャーリーンとその手下に拉致されていたのでしょう?そんなことをする者は許してはならないわ。今日限り、シャーリーンの顔は見たくないわ」
ソフィー妃はそう言った。
「では、カール大帝の乳母であるシャーリーンとその手下もまとめて成敗しますわ」
私は静かにうなずいて、寝入っている乳母にスマホを掲げて、空気中に移動術のコードを照射した。彼女を術師と一緒の現代に移動させた。せめて術師の隣で鳴くセミにしてあげただけ感謝して欲しい。
私の殺害、ヒューの殺害と彼女が関係したであろうものは本当に許せない。
そもそも赤ん坊だった私とジャーロット叔母との間に、私のスキル盗みの術を仕込んだのは、彼女の手下の術師だ。彼女はこのことをずっと知っていたに違いない。彼女もシャーロット叔母もずっと私のスキルを利用し続けたのだ。シャーロット叔母が私の母を殺害したことも知っていたはずだ。
8日で死ぬセミになっておしまいっ!と思った。
乳母は現代に送ることができた。
しかし、熊のような手下は私に気づいてうなり声をあげて一気に飛びかかってきた。私はもう一度体育の授業で習った通りに背負い投げをキメた。
手下が床に伸びて、起き上がってこようとしたところをソフィー妃はまたもやランプで叩いた。熊のような手下は気絶して動かなくなったので、私はそのままハーブスブートの遥か遠い国境沿いに彼を放り出すように移動させた。明日の政権交代と、戴冠式までは遠くにいてもらう必要がある。
「ヴァイオレット、夫が私と離婚して、あなたを次の夫の妃に据える件だけれど、カールはそもそも病なのよ。でも、夫を治癒して欲しいとは思わないわ。カールはそこまでして王座にしがみつくべきではない。民の事を考えればハンリヒ兄弟はここで幕引きすべきよ。輝くようなゴージャスで魅力的なエリオット・アクレサンデル・レキュールが王位につく覚悟を決めたのであれば、私は止めないわ」
ソフィー妃が小さな声で私にささやいた。ジゼルもうなずいた。
「私も同感よ。こうでもしなければ続けることができない王権は無意味だわ。ラントナス家最後の王位継承者がエリオット・アクレサンデル・レキュールであるなら、神のお告げだわ。あとは彼に任せるわ」
ジゼルは私にふっと笑いかけた。ソフィー妃も愛人ジゼルも私の恋する胸のうちを知っているのだろうか。エリオットに惹かれている自分を見透かされたようで、私はドキッとした。
私は二人を抱きしめて、二人に防御のバリアを施した。そして、カトリーヌに合図をしてマルグリッドを連れてボアルネハルトに戻ったのだ。
ボアルネハルトの国王陛下は、ハープスブートの王座争いについてはラントナス家最後の王位継承者であるレキュール辺境伯エリオットに協力すると宣言されていた。そして、陛下の陸軍と海軍はすでに出発していた。
私は心臓がドキドキしていた。海軍の軍艦に乗船したエリオットの様子を見に行こうと思った。彼が王座につく姿を私も見たいと心から思った。
『Lvl723の移動術を使いますか?』
「使います」
海風が優しい夜だった。私は海軍の先頭を海上で仕切るアルフレッド王子と、レキュール辺境伯エリオットが乗り込む軍艦の看板にそっと降り立った。エリオットの隣にそっと降り立った。私のスキルを利用する者がいなくなり、私はかつてなく身軽だった。限界まで連続してスキルを使い続けている。
エリオットの隣に立つと、彼はそっと私を抱き寄せてきて口付けをした。
「明日、何が起こるか分からないから、もう一度君に伝えようと思う」
エリオットは星明かりを頼りに進める船の看板の上で私にささやいた。彼の瞳がキラキラと煌めいているのが見えた。
「ヴァイオレット、愛しているんだ。僕の妻になってくれないか」
私はうなずいた。彼の温かい唇に自分の唇を重ねた。
「はい、喜んであなたの妻になります。いつの間にかあなたを愛していたの」
私は彼の胸に飛び込んだ。温かい胸の鼓動が聞こえた。
「こうなるべきだったんだ」
隣にいるチャールズ・ハワー卿でもあるアルフレッド王子は私たちを祝福してくれた。
「ヒューにさっき打ち明けられたんだ。聖女ヴァイオレットに失恋したようだと。彼は悲しんでいたが、相手がエリオットなら祝福すると言っていた」
私は夜空に輝く星を見つめた。遠くに火炙りにされた日が消え去ったような気がした。私の新しい人生はこれから始まるのだ。
さあ、明日は私の最愛の人が王座につくのを見届けよう。
胸の奥に情熱の炎が再び灯るのを感じた。人を愛する喜びだ。私の中で一度失われた純粋に大好きな人の力になりたい、愛したい、共に未来を目指して歩きたいという気持ちが新たに生まれた。
潮風が私の髪を優しく撫で、空に煌めく星々が祝福してくれているようだった。
私が前回背負い投げをしたシャーリーンの手下の様子をうかがいに行こうとしている時、愛人ジゼルとソフィー妃は、聖女カトリーヌが見張っているマルグリッドに興味深々だった。
「あら、この娘がルノーと悪巧みをしている娘なのね」
そうだ。このまま何もしなければ、1年後にはマルグリッドはルノーと結託して、ヒュー王子を私を破局させるために画策するはずだ。今回はヒュー王子の殺害計画やエリオットの殺害計画、カール大帝との強制結婚のために聖女である私の拉致計画、3つがいっぺんに同時進行で進められてしまった。前回の人生とは違って動きがかなり早い。
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ソフィー妃は腕組みをして、マルグリッドを頭のてっぺんからつま先まで値踏みするように見ている。辛辣な口調ですぐにマルグリッドの狙いを言い当てた。
「あなた、若いのにもう身持ちが悪い部類だわね。体の線が崩れるから、すぐにバレるのよ。既に綺麗な身持ちじゃ無いわね?」
愛人ジゼルも腕組みしてマルグリッドを爪先から頭のてっぺんまでジロジロ見て、マルグリッドには清純さのかけらもないと切って捨てた。
「愛人にも自負があるのよ。綺麗な身持ちであるという自負がね。あなたにはそれがまるで無さそうだわ」
なぜ分かるのか、ジゼルはぴたりとマルグリッドの本性を言い当てた。私は現代の大学でマルグリッドが人目を盗んで愛欲に溺れていた様を思い出して、頭を振った。
「マルグリッド?いいわね、一言言わせてもらうわ。シャーロットはいまだにボアルネハルトの女王の座が諦めきれないようだけれど、彼女はダメ。ヴァイオレットの方があらゆる点で格上だわ。シャーロットとヒューと比較してもヒューの方が王座には適任よ。スキルもなく、自分で磨くわけでもなく、民のために心を砕く資質が無い者には天も味方はしないの。シャーロットが悪党と組んで何を画策しても王座を手に入れることはないわ」
ソフィー妃は厳しい声音でマルグリッドに言った。
「私の父は一瞬だけ王位についたのよ。でもすぐに王座を追われたわ。王座に座り続けるには、それなりの資質が要求されるの。シャーロットには一瞬たりとて王座につく資格すらないわ。夫の乳母のシャーリーンの術師の力を彼女は借りているようだけれど、長続きしないわよ」
ソフィー妃は苦々しげにマルグリッドに言った。マルグリッドは真っ青だ。
「ソフィー妃、先ほどシャーリーンの手下の術師のスキルは私が根こそぎ奪いましたわ。そして、私の名付け時にシャーロット叔母と術師が企んで、私の力をシャーロット叔母が使えるようにするスキル盗みの術を仕込んでいた件ですが、それも木っ端微塵に破壊しました」
私は悔しさが込み上げてきて声が震えた。必死で震えを抑えた。
「ですので、今後はシャーロット叔母はシャーリーンの術師を当てにすることも、私のスキルを盗むことももう出来ませんわ。今はただのしがない犯罪者になったのですわ。シャーロット叔母は私の母を7年前に殺害したのです」
最後の言葉はまた震えてしまいそうだった。なんとかかろうじて、歯を食いしばる思いで私は淡々と述べることができた。
愛人ジゼルとソフィー妃は私にそっと寄り添って、私を静かに抱きしめてくれた。
「夫の乳母のシャーリーンには私も腹に据えかねるところがあったの。だからこの際、術師とまとめて、ヴァイオレットには成敗してもらうわ。聖女を拉致するなんて言語道断よ。ヴァイオレットは難を逃れたけれど、カトリーヌはシャーリーンとその手下に拉致されていたのでしょう?そんなことをする者は許してはならないわ。今日限り、シャーリーンの顔は見たくないわ」
ソフィー妃はそう言った。
「では、カール大帝の乳母であるシャーリーンとその手下もまとめて成敗しますわ」
私は静かにうなずいて、寝入っている乳母にスマホを掲げて、空気中に移動術のコードを照射した。彼女を術師と一緒の現代に移動させた。せめて術師の隣で鳴くセミにしてあげただけ感謝して欲しい。
私の殺害、ヒューの殺害と彼女が関係したであろうものは本当に許せない。
そもそも赤ん坊だった私とジャーロット叔母との間に、私のスキル盗みの術を仕込んだのは、彼女の手下の術師だ。彼女はこのことをずっと知っていたに違いない。彼女もシャーロット叔母もずっと私のスキルを利用し続けたのだ。シャーロット叔母が私の母を殺害したことも知っていたはずだ。
8日で死ぬセミになっておしまいっ!と思った。
乳母は現代に送ることができた。
しかし、熊のような手下は私に気づいてうなり声をあげて一気に飛びかかってきた。私はもう一度体育の授業で習った通りに背負い投げをキメた。
手下が床に伸びて、起き上がってこようとしたところをソフィー妃はまたもやランプで叩いた。熊のような手下は気絶して動かなくなったので、私はそのままハーブスブートの遥か遠い国境沿いに彼を放り出すように移動させた。明日の政権交代と、戴冠式までは遠くにいてもらう必要がある。
「ヴァイオレット、夫が私と離婚して、あなたを次の夫の妃に据える件だけれど、カールはそもそも病なのよ。でも、夫を治癒して欲しいとは思わないわ。カールはそこまでして王座にしがみつくべきではない。民の事を考えればハンリヒ兄弟はここで幕引きすべきよ。輝くようなゴージャスで魅力的なエリオット・アクレサンデル・レキュールが王位につく覚悟を決めたのであれば、私は止めないわ」
ソフィー妃が小さな声で私にささやいた。ジゼルもうなずいた。
「私も同感よ。こうでもしなければ続けることができない王権は無意味だわ。ラントナス家最後の王位継承者がエリオット・アクレサンデル・レキュールであるなら、神のお告げだわ。あとは彼に任せるわ」
ジゼルは私にふっと笑いかけた。ソフィー妃も愛人ジゼルも私の恋する胸のうちを知っているのだろうか。エリオットに惹かれている自分を見透かされたようで、私はドキッとした。
私は二人を抱きしめて、二人に防御のバリアを施した。そして、カトリーヌに合図をしてマルグリッドを連れてボアルネハルトに戻ったのだ。
ボアルネハルトの国王陛下は、ハープスブートの王座争いについてはラントナス家最後の王位継承者であるレキュール辺境伯エリオットに協力すると宣言されていた。そして、陛下の陸軍と海軍はすでに出発していた。
私は心臓がドキドキしていた。海軍の軍艦に乗船したエリオットの様子を見に行こうと思った。彼が王座につく姿を私も見たいと心から思った。
『Lvl723の移動術を使いますか?』
「使います」
海風が優しい夜だった。私は海軍の先頭を海上で仕切るアルフレッド王子と、レキュール辺境伯エリオットが乗り込む軍艦の看板にそっと降り立った。エリオットの隣にそっと降り立った。私のスキルを利用する者がいなくなり、私はかつてなく身軽だった。限界まで連続してスキルを使い続けている。
エリオットの隣に立つと、彼はそっと私を抱き寄せてきて口付けをした。
「明日、何が起こるか分からないから、もう一度君に伝えようと思う」
エリオットは星明かりを頼りに進める船の看板の上で私にささやいた。彼の瞳がキラキラと煌めいているのが見えた。
「ヴァイオレット、愛しているんだ。僕の妻になってくれないか」
私はうなずいた。彼の温かい唇に自分の唇を重ねた。
「はい、喜んであなたの妻になります。いつの間にかあなたを愛していたの」
私は彼の胸に飛び込んだ。温かい胸の鼓動が聞こえた。
「こうなるべきだったんだ」
隣にいるチャールズ・ハワー卿でもあるアルフレッド王子は私たちを祝福してくれた。
「ヒューにさっき打ち明けられたんだ。聖女ヴァイオレットに失恋したようだと。彼は悲しんでいたが、相手がエリオットなら祝福すると言っていた」
私は夜空に輝く星を見つめた。遠くに火炙りにされた日が消え去ったような気がした。私の新しい人生はこれから始まるのだ。
さあ、明日は私の最愛の人が王座につくのを見届けよう。
胸の奥に情熱の炎が再び灯るのを感じた。人を愛する喜びだ。私の中で一度失われた純粋に大好きな人の力になりたい、愛したい、共に未来を目指して歩きたいという気持ちが新たに生まれた。
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