私はウルフ沙織。王子お一人だけを見つめるのはお預けのようです。

1.求婚 ダメ。王子の魅力は破壊力があり過ぎ。抵抗は難易度高な模様。

13 初めてのお泊まり (王子視線）

　正直、沙織が城に泊まるのは最高だった。ただ、ベッドに一緒に横になられると、自分を抑えるのが大変だったのは事実だ。沙織のとんでもない魅力に参ってしまった。そばに寝られるとたまったものではない。破壊力抜群だった。

　やっとの思いで寝入ったと思ったら、いきなり空をプテラノドンにくわえられて飛んでいた。想像した以上にタイムリープゲームは大変なゲームだ。本当に死を招きかねない。

　ーー生きて元の世界に戻れるかは、本当に真剣勝負なんだな。

　俺はそう考えると、うわっついた気持ちを引き締めねばならないと改めて思って、俺は考え込んだ。