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2ー解毒術の権威

41 絶滅危惧種ばっかりじゃん(王子目線)

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 俺は10歳の自分に会った。沙織のおかげだ。沙織が吸血鬼になりかけて、解毒術の権威の柳原名誉教授に会いに行こうと言わなければ、10歳の自分に会うことはなかった。

 鼻ほじっているところをみんなに見られて恥ずかしかった。
 教授に聞いた調合薬の材料はぶっ飛んでいた。無理めなもののオンパレードだった。

 ーー俺は沙織のツンデレも好きだけど、吸血鬼になりかけた沙織が俺を見つめる目にはゾックゾクする。あれ、俺ってマゾっけがあるのかな?


 いずれにしても、調合薬に必要な材料は全部集めてやろうと俺は固く心に誓った。
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