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第二話 兵隊さんに這い依ろう
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「軍隊と言うところは理不尽の塊だ。東京で育ったお前には辛いだろうが頑張るんだぞ」
山形のド田舎から出て、東京で身を立てた私の父は、私が入営する時にそう言っていた。
「ええか、要領よくやるんだぞ、なまじ口答えをすると、すぐ鉄拳が飛んでくる。出来るだけ目立たずいろ、」
そんなことも言われた気がする。だがこの状況に対処する方法は教えてはくれなかった。
入営より三日、軍隊では三日目まではお客様と言う言葉がある。
それまでニコニコ顔で優しい先任兵が、鬼の形相で軍隊生活の厳しさを叩き込んでくるのだ。
この温度差が新兵の味わう軍隊の洗礼、第一弾になると言う。
第二機関銃中隊第三班が班長である茂木伍長に食らっているのがそれだ。
「恥ずかしいとは何事だ!それでも貴様帝国軍人か!」
「ですがね、伍長どの、いくら何でもこれは、、、、」
「口答えするな!ですがね?なんだそのものの言いようは!ここはシャバじゃないんだぞ!」
(ほら来た、親父が言っていた三日目の洗礼と言うやつだ。)
そう思いながら佐々木二等兵は、同じく二等兵の青木が怒鳴られるのを、初年兵の、班員一同と並ばせながら見ていた。
鉄拳が飛ぶか、連帯責任で自分にも類が及ぶかとドキドキしている佐々木二等兵。
ああっ悲しいかな帝国陸軍二等兵、いくら体罰禁止と上が言ってもやるやつはやるのだ。
「メイドさんに下帯を洗われるのが恥ずかしいだと!それでも男か」
?????????メイドさん?いまメイドさんて言った?
そう確かに茂木伍長はメイドさんと言った。なんで?ここは帝国陸軍だよね?いやイギリス陸軍でもメイドさんは居ないはずだが。
そう言えば男所帯の内務班が妙に小奇麗だ。
軍隊たるもの清潔には気を付けている。それにしても至る所ピカピカではないか。花なんか生けてある。
その上内務班内にはフローラルな香りまでする。男臭さが欠片もない。
カメラを引いてみて見てみよう。ありゃなんだ?伍長の後ろに妙齢の美女、美少女と言ってもいい女性が居るではないか!
「帝国陸軍に入営した以上、貴様らの生活はメイドさんが一切受け持つ!お前たちがやることは戦争のぷろふぇっしょなるになることだ!それがなんだ恥ずかしいとは!」
なれぬ横文字まで使って怒鳴る伍長。聞いてるこっちが頭がおかしくなりそうだ。伍長は続ける。
「この際だから言っておく、これよりお前たちには全員には一人づつメイドさんが付く、恥ずかしい等とは言っておられんぞ覚悟しろ!以上、別れ!」
「「別れます!」」
弾かれた様に解散する新兵たち。何なんだこれは?
佐々木二等兵の兵隊生活はこうして始まった。
メイドさんたち仕事はすごい。お早うからお休みまで、掃除洗濯、半長靴磨きに飯の用意(飯はビックリするほど美味かった)ベットメイクに馬の世話、銃器の手入れは兵隊さんと仲良く一緒に、演習場へのトラック運転までこなすのだ。
その代わり演習となると兵隊は大変だ、実弾を使ってバリバリやる。一月で九二式重機関銃の銃身が摩耗してしまうほどだ。直ぐに変えの重機関銃が来たのも驚きだ。
そんなこんな三月四月は夢のまに過ぎ。
軍隊にも慣れてきた佐々木二等兵は酒保で同期と束の間休息を取っている。
酒保は何でも民間に委託(確かコンビニエンスストアとか言ったか)したとかで種類豊富24時間営業のどえらい物になっていた。
「なあ、青木よう」
「なんだ佐々木二等卒」
「やめろよ、縁起でもない。しかし俺、軍隊生活がこんなだとは思ってなかったよ。親父から軍隊といったら無理と理不尽が徒党を組んで来る所だと聞いてたんだぜ」
「その代わり弾が山ほど飛んでくるがな、おれ今月で二回も小銃が焼き付いた。メイドさんが直ぐに変えくれたけど」
「なあ、メイドさんてなんだろうな?」
「何って、メイドさんはメイドさんだろ。可愛くて、なんでもできて、おれ軍隊辞めたら結婚する約束しちゃった。楽しみだなー」
「お前なー、そう言うことじゃないんだよ。軍隊になんで女が居るかって話だ。不思議に思わないのか?ここは軍隊!帝国陸軍!いつ女が演習場とは言え、実弾使う戦場にあんなヒラヒラしたメイド服?で付いてくるんだよ」
「そりゃそうだが、ん?確かにそうだな何でだろ?何時でも一緒なんで考えなかった」
そんな疑問を話し合う二人に二名付きのメイドが話しかける。
「「佐々木様、青木様こちらにいらっしゃいましたか。班長様がお呼びです」」
「ゲっ、長介が呼んでる。碌な事じゃないな。いくぞ青木」
「おう」
「「こちらです」」
メイドに導かれ酒保を離れた二人が内務班に戻ったのは次の日の朝点呼の後であったが、その事を問題にする者は居なかった事をここに記しておきたい。
軍用モデル21432 5234 より、高ストレス下の対象への教育プロトコル変更を要請、、、、送信完了。
軍用モデル21432 5234へ 要請を受理 変更プロトコルを送信、、、、お婿さんまってます、、、送信完了
山形のド田舎から出て、東京で身を立てた私の父は、私が入営する時にそう言っていた。
「ええか、要領よくやるんだぞ、なまじ口答えをすると、すぐ鉄拳が飛んでくる。出来るだけ目立たずいろ、」
そんなことも言われた気がする。だがこの状況に対処する方法は教えてはくれなかった。
入営より三日、軍隊では三日目まではお客様と言う言葉がある。
それまでニコニコ顔で優しい先任兵が、鬼の形相で軍隊生活の厳しさを叩き込んでくるのだ。
この温度差が新兵の味わう軍隊の洗礼、第一弾になると言う。
第二機関銃中隊第三班が班長である茂木伍長に食らっているのがそれだ。
「恥ずかしいとは何事だ!それでも貴様帝国軍人か!」
「ですがね、伍長どの、いくら何でもこれは、、、、」
「口答えするな!ですがね?なんだそのものの言いようは!ここはシャバじゃないんだぞ!」
(ほら来た、親父が言っていた三日目の洗礼と言うやつだ。)
そう思いながら佐々木二等兵は、同じく二等兵の青木が怒鳴られるのを、初年兵の、班員一同と並ばせながら見ていた。
鉄拳が飛ぶか、連帯責任で自分にも類が及ぶかとドキドキしている佐々木二等兵。
ああっ悲しいかな帝国陸軍二等兵、いくら体罰禁止と上が言ってもやるやつはやるのだ。
「メイドさんに下帯を洗われるのが恥ずかしいだと!それでも男か」
?????????メイドさん?いまメイドさんて言った?
そう確かに茂木伍長はメイドさんと言った。なんで?ここは帝国陸軍だよね?いやイギリス陸軍でもメイドさんは居ないはずだが。
そう言えば男所帯の内務班が妙に小奇麗だ。
軍隊たるもの清潔には気を付けている。それにしても至る所ピカピカではないか。花なんか生けてある。
その上内務班内にはフローラルな香りまでする。男臭さが欠片もない。
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なれぬ横文字まで使って怒鳴る伍長。聞いてるこっちが頭がおかしくなりそうだ。伍長は続ける。
「この際だから言っておく、これよりお前たちには全員には一人づつメイドさんが付く、恥ずかしい等とは言っておられんぞ覚悟しろ!以上、別れ!」
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佐々木二等兵の兵隊生活はこうして始まった。
メイドさんたち仕事はすごい。お早うからお休みまで、掃除洗濯、半長靴磨きに飯の用意(飯はビックリするほど美味かった)ベットメイクに馬の世話、銃器の手入れは兵隊さんと仲良く一緒に、演習場へのトラック運転までこなすのだ。
その代わり演習となると兵隊は大変だ、実弾を使ってバリバリやる。一月で九二式重機関銃の銃身が摩耗してしまうほどだ。直ぐに変えの重機関銃が来たのも驚きだ。
そんなこんな三月四月は夢のまに過ぎ。
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酒保は何でも民間に委託(確かコンビニエンスストアとか言ったか)したとかで種類豊富24時間営業のどえらい物になっていた。
「なあ、青木よう」
「なんだ佐々木二等卒」
「やめろよ、縁起でもない。しかし俺、軍隊生活がこんなだとは思ってなかったよ。親父から軍隊といったら無理と理不尽が徒党を組んで来る所だと聞いてたんだぜ」
「その代わり弾が山ほど飛んでくるがな、おれ今月で二回も小銃が焼き付いた。メイドさんが直ぐに変えくれたけど」
「なあ、メイドさんてなんだろうな?」
「何って、メイドさんはメイドさんだろ。可愛くて、なんでもできて、おれ軍隊辞めたら結婚する約束しちゃった。楽しみだなー」
「お前なー、そう言うことじゃないんだよ。軍隊になんで女が居るかって話だ。不思議に思わないのか?ここは軍隊!帝国陸軍!いつ女が演習場とは言え、実弾使う戦場にあんなヒラヒラしたメイド服?で付いてくるんだよ」
「そりゃそうだが、ん?確かにそうだな何でだろ?何時でも一緒なんで考えなかった」
そんな疑問を話し合う二人に二名付きのメイドが話しかける。
「「佐々木様、青木様こちらにいらっしゃいましたか。班長様がお呼びです」」
「ゲっ、長介が呼んでる。碌な事じゃないな。いくぞ青木」
「おう」
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