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第十六話 ハロウィンしようぜ!お前カボチャな!
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先遣部隊壊滅の報は直ぐに連合軍全体に察知された、急ぎ戦線を立て直し、小癪にも反撃してきた日本軍を撃滅してくれるとした時、関東に展開する連合軍全体に日本軍は襲い掛かった。
じっと地下道に身を潜めていた彼らは、今ぞ好機と襲撃を開始したのだ。
地下より異形の軍勢が湧き出して来ることに混乱した連合軍であったが、直ぐに態勢を立て直し果敢に反撃を開始した。
なにしろ制空権は完全に連合軍の物なのだ、いくら数がいようと空中から叩けば何のことは無い。
だが見よ、あの湧き立つ黒雲を、多摩方面に退避していた羽持つ航空兵たちが戦場に到着したのだ。
黒雲の如き群れは一斉に連合軍機に群がり始めた。空戦などと言うものは発生しない、数万に達する兵員がバードストライク上等で相手に体当たりをブチかますのだ。連合軍機にとって上下左右にみっちりと敵が詰まっている状態である、どこに逃げれば良いというのか?
黒く染まる上空と次々と落ちていく味方軍機、連合国将兵の苦難はまだ始まったばかりである。
連合軍に襲い掛かる日本軍、彼らの前に前線や後方の文字は存在しない。地より湧き出し、物陰から染み出し、落とし穴で待ち受ける、関東全体が必殺の罠なのである。
楽しい、こんなに楽しかったことない。こんなに楽しい事を男の人だけで独占してきたのかと思うとずるいと思う。
花も恥じらう16歳の彼女は逃げる米兵を追いかけながら思った。
すでに彼女達の担当地区、浅草数寄屋橋周辺に展開していた米軍は四散している。
彼らを襲った数寄屋橋町内会の一同は残敵を掃討しているところだ。
「米兵さーん、どこに居るの?あーそびましょ」
今まで自分たちを散々苦しめてきた相手が恐怖に震え逃げ惑う、大の男が腰を抜かして命乞いをする、
これを楽しいと思わないハズはない、彼女は嗜虐心に溢れる笑みを浮かべた。
「見ーつけた、あれ?鬼ごっこするの?負けないんだからね」
物陰から飛び出した米兵の背中にそんな声を掛けると、彼女は四つある奇蹄目の足に力を込めた。
「つーかまえた、あなたお人形さんみたいね、かーわいい」
あっという間に追いつき、抱きすくめると暴れる米兵に話しかける。
「はい、いい子だから、暴れちゃだめでちゅよ、ほーら家族になりまちょうねー」
赤ちゃん言葉であやすように言うと彼女は米兵に牙を突き立てた、さあ家族になる時間だ。
「はいおわり、いい子でちたねー、そこで見てる子も今行きますからねー、逃げてもいいでちゅよー」
ぐったりし変異を始めた米兵の体をそっと横たえると、近くの焼け跡に身を隠していたであろう別の米兵に優しく声を掛ける。
楽しい、本当に楽しい、おままごとなどいつ以来だろう。
童心に帰った心持で、奇蹄目の足と耳を持つ彼女は怯える米兵へと歩を進めるのであった。
ああ神よ、こんなことがあって良いのだろうか、現代科学の粋を凝らした軍勢が百鬼夜行の群衆に蹂躙されるなど、全能なる神は答えない、なにせここは日本、八百万の神が治める国である。
じっと地下道に身を潜めていた彼らは、今ぞ好機と襲撃を開始したのだ。
地下より異形の軍勢が湧き出して来ることに混乱した連合軍であったが、直ぐに態勢を立て直し果敢に反撃を開始した。
なにしろ制空権は完全に連合軍の物なのだ、いくら数がいようと空中から叩けば何のことは無い。
だが見よ、あの湧き立つ黒雲を、多摩方面に退避していた羽持つ航空兵たちが戦場に到着したのだ。
黒雲の如き群れは一斉に連合軍機に群がり始めた。空戦などと言うものは発生しない、数万に達する兵員がバードストライク上等で相手に体当たりをブチかますのだ。連合軍機にとって上下左右にみっちりと敵が詰まっている状態である、どこに逃げれば良いというのか?
黒く染まる上空と次々と落ちていく味方軍機、連合国将兵の苦難はまだ始まったばかりである。
連合軍に襲い掛かる日本軍、彼らの前に前線や後方の文字は存在しない。地より湧き出し、物陰から染み出し、落とし穴で待ち受ける、関東全体が必殺の罠なのである。
楽しい、こんなに楽しかったことない。こんなに楽しい事を男の人だけで独占してきたのかと思うとずるいと思う。
花も恥じらう16歳の彼女は逃げる米兵を追いかけながら思った。
すでに彼女達の担当地区、浅草数寄屋橋周辺に展開していた米軍は四散している。
彼らを襲った数寄屋橋町内会の一同は残敵を掃討しているところだ。
「米兵さーん、どこに居るの?あーそびましょ」
今まで自分たちを散々苦しめてきた相手が恐怖に震え逃げ惑う、大の男が腰を抜かして命乞いをする、
これを楽しいと思わないハズはない、彼女は嗜虐心に溢れる笑みを浮かべた。
「見ーつけた、あれ?鬼ごっこするの?負けないんだからね」
物陰から飛び出した米兵の背中にそんな声を掛けると、彼女は四つある奇蹄目の足に力を込めた。
「つーかまえた、あなたお人形さんみたいね、かーわいい」
あっという間に追いつき、抱きすくめると暴れる米兵に話しかける。
「はい、いい子だから、暴れちゃだめでちゅよ、ほーら家族になりまちょうねー」
赤ちゃん言葉であやすように言うと彼女は米兵に牙を突き立てた、さあ家族になる時間だ。
「はいおわり、いい子でちたねー、そこで見てる子も今行きますからねー、逃げてもいいでちゅよー」
ぐったりし変異を始めた米兵の体をそっと横たえると、近くの焼け跡に身を隠していたであろう別の米兵に優しく声を掛ける。
楽しい、本当に楽しい、おままごとなどいつ以来だろう。
童心に帰った心持で、奇蹄目の足と耳を持つ彼女は怯える米兵へと歩を進めるのであった。
ああ神よ、こんなことがあって良いのだろうか、現代科学の粋を凝らした軍勢が百鬼夜行の群衆に蹂躙されるなど、全能なる神は答えない、なにせここは日本、八百万の神が治める国である。
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