8 / 77
第八話 追放刑、追放刑、エルフ式
しおりを挟む
ぷはー、運動の後の一服はまた格別ですねぇ。どうも皆さま、可愛いエルフ娘とお兄様の愛の巣より、お送り致しております。いやぁ、お兄様を寝所に連行してから、どれ位時間が経ちましたかねぇ?
月が五回登った辺りまでは覚えているんですが?食事も此処に運んで貰ってますし、この所、気絶する様に寝てるんで、なーんか時間の感覚が曖昧なんですよねぇ。トイレは如何してる?エルフはウンコしない!本当ですよ、しようと思わなければ、取り入れた食事を完全消費可能なのです。エルフは、未来の世界の猫型ロボットの親類です。
所で、どうですか、お兄様?そろそろ降参しました?私は、とても子供達には見せられない、あられもない姿で息を荒げる愛しいお人に声を掛けました。お兄様は本当に頑固者で困ります。私、寝所を共に致してより、お兄様には、私が見て来た神様のビジョンを、追体験しながらプレイを楽しんで頂きましたが、それでもお兄様はエルフと人が交わる事に賛同して頂いておりません。おや?お兄様が何か言いたそうです。長いお耳を近づけて見ましょう。
「か、、、神よ、、、何故、、お見捨てに、、、助け、、、」
良ーし、遂に神様に助けを求めましたね!後一息ですねこれは、さーて、運動再開!いただきまーす!
「「いい加減にしろ御婆!」」
ドンドンドカドカ寝所の扉を叩く音、誰ですか!ここは大人のスペースですよ!誰も入るなと言ったでしょう!
「何週間、経ったと思ってるんだ!三週間だぞ!五月蠅い!安眠妨害!御婆、御じじ、殺す気か!」
遂には扉を打ち破り、慮外ものが寝所に乱入!何ですか、御婆、御婆と、確かに私には孫が四百人以上おりますが、まだピチピチの百六十七歳です!ありゃ、孫たちでは有りませんか。婆ちゃんと爺ちゃんは愛の営み中ですよ!いや~ん馬鹿!
「「気持ち悪い!御婆外出ろ!御じじ!生きてるか!死ぬな!」
大事なお兄様を殺す訳ないでしょ!食事だって、ちゃんと口移しで食べさせてます!エルフは頑丈なんです。三週間ぐらいなんですか!私は怒ってるんですよ、私は良いとして、娘に剣を向けたんですから、お仕置きは当然です!出てけ馬鹿孫!
「「黙れ淫魔御婆!皆、御婆引きずり出せ!」」
あーれー、何する気、私に嫌らしい事する気なのですね!エロ漫画見たいに!いやぁ!エルフの出てくる三流エロ漫画なんて今時流行りませんよ!
「「良いから、殴れこの御婆!」」
ポカッボカッ私は死んだ!意識が遠くなっていきます。容赦ないな孫たち、子供たちを見て育った影響でしょうか?婆ちゃんは悲しい、、、でも孫は可愛い、、、がくっ。
何やらお馬鹿!と神様に蹴りだされた様な気がしました?気づけば私は、館前の広場、現在はトーテムポール立ち並ぶ集会場に変わっていますが の真ん中に転がされていました。周りには子供と孫たちが集まり、お兄様は若草の芽たちウィッチドクターズにより介抱されています、何んですかこの雰囲気。只ならぬ気配を感じます。
「起きたか母よ、まったく、孫の教育に悪い、幾らお怒りでも加減してくれ」
呆れた声を出したのは、この集まりの中心、六男の熱き鉄でした。長男、長女始め、男女共に五男から五女まで旅立った今、霧の森の纏め役をしているのは、この六男と、彼の隣で同じく、呆れた顔をしている六女の竜の舌です。
如何したんですか子供達&孫ズ?私の奇行は今に始まった事では有りません。それに今回は、貴方たちの父に対する制裁の意味もあるのですよ。態々集まらなくても、もう一月ほどたてば何時ものお兄様に戻れられます。
「その事だ母よ、貴方はその、、、何時もの奴で誤魔化すつもりでしょうが、此処にいる皆、父が、我らエルフの同胞を同族と認めない、まして人間との間の子、汚れた血とまで言うのを聞いた。森の長として、このままにはして置けない。許してくれ」
あっ、バレてましたか、駄目?貴方たちの父ですよその方。お兄様はお疲れだっただけです。少しお休みに成れば。
「母、それ駄目、母言った、種族繁栄、神の意志、父、悲しいが駄目、兄弟たち怒ってる」
竜の舌まで、そう言いますか、あの子お父さん子だったんですが、森の副長で有る以上、私情は挟まないと言う事ですか、、、、
霧の森も人数が増えた事で治安の維持の為、掟的な決まりが出来て来ています。何時までも無政府状態、肩パッド軍団では、いけませんからね。蛮族は蛮族なりに集団を維持するルールが有ります。何時までも母が全てを決める独裁体制では、不満も溜まるでしょう。我がエルフ軍団は部族合議制を取る事にしました。丁度、文字も有りますので成文法で掟を制定しています。
掟は簡単、(同族から)盗むな、(同族から)奪うな、(同族を)殺すな、(同族は)犯すな(自由恋愛、夜這いはOK)それに細々として補足が付きます。エルフは同族もしくは仲間と認めた相手なら、温厚ですからこんな所で良いのです。ですが、同族、それも実の娘と妻に剣を向けた異常、、、、
「父には罰が必要、皆同じ気持ち、母よ堪えてくれ、父を傷付ける事はしない、父には、、、」
待ちなさい!貴方たちは何を言ってるんですか!お兄さまですよ!お兄様が居なければ貴方たちも存在しないのです。それを、それを、、、、
「落ち着け!だから傷つけはしないと、、、」
女にして孕ませるなんて!そんな、そんなインモラル、、、最高!その時は、是非、私を男に変えて下さい!一番槍は貰った!渡しませんよお兄さまの貞操!それは私の物です!
「誰か、殴れ」
ぐええ。小粋なジョークじゃないですか。ですがこの罰、本当に存在します。極刑ではありますが。エルフに死刑は存在しません、第一殺したら数が減るじゃないですか。ですので殺エルフ罪もしくは重度の傷害を犯した男は拘禁上、種族繁栄にご協力して貰います、女?そのまま協力です。誰が決めた?私です!エヘン!
これまでそんな目に会うお馬鹿な子は存在しませんでしたが、傷害未遂に器物損壊、名誉棄損とトリプル役満を決めたお兄さまは、平和なエルフ村では重大犯罪者なのです。変身妊娠刑と同等に重い刑と言いますと。
「追放刑ですか?熱き鉄、私の子よ。本気で父を追放するつもりなのですか?仮にもその方はエルフの始祖、拘禁が妥当と母は考えます。この場に居る皆も聞きなさい。神は罪を許せと言われました。貴方たちはエルフ、神の第一の羊です、それが一時の怒りに囚われどうするのです。」
こうなれば仕方ありません。演技はしたくありませんが、エルフ王族の高貴な力と神様の巫女としての威厳で押し切ります。通れ!通ってください!
「もう良い、白百合の花よ」
お兄様、気づかれましたか。随分煤けてますね。絞りすぎたかな。私の隣に立ったお兄さまは、語り始めました。
「子供たちよ、話は聞いた。白百合より神のご意思も、遺憾ながら聞かされた。私は父として間違ったのだろう。謝罪する。孫たちもだ。お前たちはエルフ、例え人の血を引き定命の定めに有ったとしても、同胞には変わりがない、神がそうお決めになるのであれば、それが真実なのだろう、お前たちにも謝罪しよう。これからも種族の繁栄に力を貸して欲しい」
あらっ、あっさり謝罪されましたね。もう一年ぐらいは、寝所での説得が必要だと思ったのですが。わーい、素直なお兄さま大好き!抱き付こうとしましたら、お兄さまは手で優しく遮りました。あれ?どうしたの?
「だがな、俺は、エルフで有る前に帝国貴族なのだ。それはどの様にしても曲げられん。お前たちには、分からないであろうが、それが俺の唯一の誇りなのだ。確かに帝国は滅びた、その記憶を持っている者は、俺だけだ。だからこそ、それを忘れる訳にはいかない。許してくれ」
悲しくも、一途で決意に満ちたお兄さまの言葉に一同静かになりました。私も反省しています、私、男の矜持を踏みつけていたのですね。元男とは言え、余りに長く、女で有り続けた私は、男には譲れない一分が有る事を忘れていました。お兄さまは、久しく見ていなかっ、た優しい表情を巌の如く引き締まった顔に浮かべ、私を見ました。
「白百合の花よ、お前にも謝罪しよう。俺が居ない間、良くぞ此処まで子供達を導き、繁栄させた。その手法には、言いたいこともあるが、それも神のご意思なのだろう。良くやってくれてた妻よ」
「嬉しく思います。お兄さま、いえ、龍鱗の君、私わたくしも妻として、貴方に守られた白百合の姫として、そのお言葉嬉しく思います。私からも謝罪を、私は余りに貴方様の誇りを蔑ろにしておりました。お許しください」
「良いのだ、白百合の姫君」
ああ顔が熱い、思わず真面目になってしまいました。お兄さまがカッコいいのが悪いのです。そこの孫たち!なに御婆がお姫様みたいだ!正真正銘のお姫様なの私は!
子供達もなに口を開けて見てるんですか!解散!解散しなさい!見世物じゃないんですよ!
「まて母。話、終わってない!父の処遇!罪は罪!皆やる気なくした!母決めろ!」
この宝塚空間でも怯まないか、竜の舌よ、さすが我が娘、一人で蜥蜴竜を狩るだけは有りますね、対した胆力です。
「良い、俺がこの森を出て行こう。ここは新しいエルフの住む場所、古い者の居場所ではない」
ほら、有耶無耶にしようとしたのに、お兄さまが思い出したではありませんか!どうすんのよこれ!よーし。竜の舌、我が娘よ母が決めろと言いましたね。熱き鉄よ、お前もそれでいいですか?
「まあ、皆が良いなら、俺も食傷、母の女の顔、もう見たくない、うぇ」
良い度胸ですね我が子よ、貴方が寝小便をして泣きついて来た事、昨日の様に思い出します。嵐の晩、怖くて泣きながら母に抱き付いて寝た事もです。
「今更、思い出すな!俺の子、聞いてる」
へーんだ、知りませんよ。子供は百年たとうと子供なんです。思い知ったか母の怖さ!
「では、こうしましょう。追放は致します。ですが追放されるのは、お兄さまでは有りません!この私です!そもお兄さまの出奔は私の責任。母が全ての責任と取り出ていきます!異論はないですね!」
「「「えー!」」」
月が五回登った辺りまでは覚えているんですが?食事も此処に運んで貰ってますし、この所、気絶する様に寝てるんで、なーんか時間の感覚が曖昧なんですよねぇ。トイレは如何してる?エルフはウンコしない!本当ですよ、しようと思わなければ、取り入れた食事を完全消費可能なのです。エルフは、未来の世界の猫型ロボットの親類です。
所で、どうですか、お兄様?そろそろ降参しました?私は、とても子供達には見せられない、あられもない姿で息を荒げる愛しいお人に声を掛けました。お兄様は本当に頑固者で困ります。私、寝所を共に致してより、お兄様には、私が見て来た神様のビジョンを、追体験しながらプレイを楽しんで頂きましたが、それでもお兄様はエルフと人が交わる事に賛同して頂いておりません。おや?お兄様が何か言いたそうです。長いお耳を近づけて見ましょう。
「か、、、神よ、、、何故、、お見捨てに、、、助け、、、」
良ーし、遂に神様に助けを求めましたね!後一息ですねこれは、さーて、運動再開!いただきまーす!
「「いい加減にしろ御婆!」」
ドンドンドカドカ寝所の扉を叩く音、誰ですか!ここは大人のスペースですよ!誰も入るなと言ったでしょう!
「何週間、経ったと思ってるんだ!三週間だぞ!五月蠅い!安眠妨害!御婆、御じじ、殺す気か!」
遂には扉を打ち破り、慮外ものが寝所に乱入!何ですか、御婆、御婆と、確かに私には孫が四百人以上おりますが、まだピチピチの百六十七歳です!ありゃ、孫たちでは有りませんか。婆ちゃんと爺ちゃんは愛の営み中ですよ!いや~ん馬鹿!
「「気持ち悪い!御婆外出ろ!御じじ!生きてるか!死ぬな!」
大事なお兄様を殺す訳ないでしょ!食事だって、ちゃんと口移しで食べさせてます!エルフは頑丈なんです。三週間ぐらいなんですか!私は怒ってるんですよ、私は良いとして、娘に剣を向けたんですから、お仕置きは当然です!出てけ馬鹿孫!
「「黙れ淫魔御婆!皆、御婆引きずり出せ!」」
あーれー、何する気、私に嫌らしい事する気なのですね!エロ漫画見たいに!いやぁ!エルフの出てくる三流エロ漫画なんて今時流行りませんよ!
「「良いから、殴れこの御婆!」」
ポカッボカッ私は死んだ!意識が遠くなっていきます。容赦ないな孫たち、子供たちを見て育った影響でしょうか?婆ちゃんは悲しい、、、でも孫は可愛い、、、がくっ。
何やらお馬鹿!と神様に蹴りだされた様な気がしました?気づけば私は、館前の広場、現在はトーテムポール立ち並ぶ集会場に変わっていますが の真ん中に転がされていました。周りには子供と孫たちが集まり、お兄様は若草の芽たちウィッチドクターズにより介抱されています、何んですかこの雰囲気。只ならぬ気配を感じます。
「起きたか母よ、まったく、孫の教育に悪い、幾らお怒りでも加減してくれ」
呆れた声を出したのは、この集まりの中心、六男の熱き鉄でした。長男、長女始め、男女共に五男から五女まで旅立った今、霧の森の纏め役をしているのは、この六男と、彼の隣で同じく、呆れた顔をしている六女の竜の舌です。
如何したんですか子供達&孫ズ?私の奇行は今に始まった事では有りません。それに今回は、貴方たちの父に対する制裁の意味もあるのですよ。態々集まらなくても、もう一月ほどたてば何時ものお兄様に戻れられます。
「その事だ母よ、貴方はその、、、何時もの奴で誤魔化すつもりでしょうが、此処にいる皆、父が、我らエルフの同胞を同族と認めない、まして人間との間の子、汚れた血とまで言うのを聞いた。森の長として、このままにはして置けない。許してくれ」
あっ、バレてましたか、駄目?貴方たちの父ですよその方。お兄様はお疲れだっただけです。少しお休みに成れば。
「母、それ駄目、母言った、種族繁栄、神の意志、父、悲しいが駄目、兄弟たち怒ってる」
竜の舌まで、そう言いますか、あの子お父さん子だったんですが、森の副長で有る以上、私情は挟まないと言う事ですか、、、、
霧の森も人数が増えた事で治安の維持の為、掟的な決まりが出来て来ています。何時までも無政府状態、肩パッド軍団では、いけませんからね。蛮族は蛮族なりに集団を維持するルールが有ります。何時までも母が全てを決める独裁体制では、不満も溜まるでしょう。我がエルフ軍団は部族合議制を取る事にしました。丁度、文字も有りますので成文法で掟を制定しています。
掟は簡単、(同族から)盗むな、(同族から)奪うな、(同族を)殺すな、(同族は)犯すな(自由恋愛、夜這いはOK)それに細々として補足が付きます。エルフは同族もしくは仲間と認めた相手なら、温厚ですからこんな所で良いのです。ですが、同族、それも実の娘と妻に剣を向けた異常、、、、
「父には罰が必要、皆同じ気持ち、母よ堪えてくれ、父を傷付ける事はしない、父には、、、」
待ちなさい!貴方たちは何を言ってるんですか!お兄さまですよ!お兄様が居なければ貴方たちも存在しないのです。それを、それを、、、、
「落ち着け!だから傷つけはしないと、、、」
女にして孕ませるなんて!そんな、そんなインモラル、、、最高!その時は、是非、私を男に変えて下さい!一番槍は貰った!渡しませんよお兄さまの貞操!それは私の物です!
「誰か、殴れ」
ぐええ。小粋なジョークじゃないですか。ですがこの罰、本当に存在します。極刑ではありますが。エルフに死刑は存在しません、第一殺したら数が減るじゃないですか。ですので殺エルフ罪もしくは重度の傷害を犯した男は拘禁上、種族繁栄にご協力して貰います、女?そのまま協力です。誰が決めた?私です!エヘン!
これまでそんな目に会うお馬鹿な子は存在しませんでしたが、傷害未遂に器物損壊、名誉棄損とトリプル役満を決めたお兄さまは、平和なエルフ村では重大犯罪者なのです。変身妊娠刑と同等に重い刑と言いますと。
「追放刑ですか?熱き鉄、私の子よ。本気で父を追放するつもりなのですか?仮にもその方はエルフの始祖、拘禁が妥当と母は考えます。この場に居る皆も聞きなさい。神は罪を許せと言われました。貴方たちはエルフ、神の第一の羊です、それが一時の怒りに囚われどうするのです。」
こうなれば仕方ありません。演技はしたくありませんが、エルフ王族の高貴な力と神様の巫女としての威厳で押し切ります。通れ!通ってください!
「もう良い、白百合の花よ」
お兄様、気づかれましたか。随分煤けてますね。絞りすぎたかな。私の隣に立ったお兄さまは、語り始めました。
「子供たちよ、話は聞いた。白百合より神のご意思も、遺憾ながら聞かされた。私は父として間違ったのだろう。謝罪する。孫たちもだ。お前たちはエルフ、例え人の血を引き定命の定めに有ったとしても、同胞には変わりがない、神がそうお決めになるのであれば、それが真実なのだろう、お前たちにも謝罪しよう。これからも種族の繁栄に力を貸して欲しい」
あらっ、あっさり謝罪されましたね。もう一年ぐらいは、寝所での説得が必要だと思ったのですが。わーい、素直なお兄さま大好き!抱き付こうとしましたら、お兄さまは手で優しく遮りました。あれ?どうしたの?
「だがな、俺は、エルフで有る前に帝国貴族なのだ。それはどの様にしても曲げられん。お前たちには、分からないであろうが、それが俺の唯一の誇りなのだ。確かに帝国は滅びた、その記憶を持っている者は、俺だけだ。だからこそ、それを忘れる訳にはいかない。許してくれ」
悲しくも、一途で決意に満ちたお兄さまの言葉に一同静かになりました。私も反省しています、私、男の矜持を踏みつけていたのですね。元男とは言え、余りに長く、女で有り続けた私は、男には譲れない一分が有る事を忘れていました。お兄さまは、久しく見ていなかっ、た優しい表情を巌の如く引き締まった顔に浮かべ、私を見ました。
「白百合の花よ、お前にも謝罪しよう。俺が居ない間、良くぞ此処まで子供達を導き、繁栄させた。その手法には、言いたいこともあるが、それも神のご意思なのだろう。良くやってくれてた妻よ」
「嬉しく思います。お兄さま、いえ、龍鱗の君、私わたくしも妻として、貴方に守られた白百合の姫として、そのお言葉嬉しく思います。私からも謝罪を、私は余りに貴方様の誇りを蔑ろにしておりました。お許しください」
「良いのだ、白百合の姫君」
ああ顔が熱い、思わず真面目になってしまいました。お兄さまがカッコいいのが悪いのです。そこの孫たち!なに御婆がお姫様みたいだ!正真正銘のお姫様なの私は!
子供達もなに口を開けて見てるんですか!解散!解散しなさい!見世物じゃないんですよ!
「まて母。話、終わってない!父の処遇!罪は罪!皆やる気なくした!母決めろ!」
この宝塚空間でも怯まないか、竜の舌よ、さすが我が娘、一人で蜥蜴竜を狩るだけは有りますね、対した胆力です。
「良い、俺がこの森を出て行こう。ここは新しいエルフの住む場所、古い者の居場所ではない」
ほら、有耶無耶にしようとしたのに、お兄さまが思い出したではありませんか!どうすんのよこれ!よーし。竜の舌、我が娘よ母が決めろと言いましたね。熱き鉄よ、お前もそれでいいですか?
「まあ、皆が良いなら、俺も食傷、母の女の顔、もう見たくない、うぇ」
良い度胸ですね我が子よ、貴方が寝小便をして泣きついて来た事、昨日の様に思い出します。嵐の晩、怖くて泣きながら母に抱き付いて寝た事もです。
「今更、思い出すな!俺の子、聞いてる」
へーんだ、知りませんよ。子供は百年たとうと子供なんです。思い知ったか母の怖さ!
「では、こうしましょう。追放は致します。ですが追放されるのは、お兄さまでは有りません!この私です!そもお兄さまの出奔は私の責任。母が全ての責任と取り出ていきます!異論はないですね!」
「「「えー!」」」
10
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
俺のスキル、説明すると大体笑われるが、そんな他人からの評価なんてどうでもいいわ
ささみやき
ファンタジー
平凡に生きてたはずの俺は、ある日なぜか死んだ。
気づけば真っ白な空間で、美人のお姉さんとご対面。
「転生します? 特典はAかBね」
A:チート付き、記憶なし
B:スキルはガチャ、記憶あり
そんな博打みたいな転生があるかよ……と思いつつ、
記憶を失うのは嫌なのでBを選択。
どうやら行き先の《生界世界》と《冥界世界》は、
魂の循環でつながってるらしいが、
そのバランスが魔王たちのせいでグチャグチャに。
で、なぜか俺がその修復に駆り出されることに。
転生先では仲間ができて、
なんやかんやで魔王の幹部と戦う日々。
でも旅を続けるうちに、
「この世界、なんか裏があるぞ……?」
と気づき始める。
謎の転生、調停者のお姉さんの妙な微笑み、
そして思わせぶりな“世界の秘密”。
死んでからの人生(?)、
どうしてこうなった。
ガチャスキル、変な魔王、怪しい美人。
そんな異世界で右往左往しつつも、
世界の謎に迫っていく、ゆるコメディ転生ファンタジー!
無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。
死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった!
呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。
「もう手遅れだ」
これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる