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第四十三話 詐欺師とエルフ 其の一
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本当に、油断大敵と言う奴です。私の中に他種族への侮りがあった事は否めません。実際、手の上で踊ってくれてましたからねオーク君たち。このまま、最後まで躍らせれ続けれると、少し増長していましたよ。
でもねぇ。あれは罰としては酷いんじゃないかな?痛いし、臭いし、屈辱的でした。過去形なのは助かったからです。
私は、野蛮極まるオーク部族の手から逃れ、安全な場所で、自分の失態を反省しております。屈辱なのは、それが自力でも、愛する子供たちの手でも無かった事です。
実際、この度の計画で踊っていたのは、オークではなく私の方でした。悔しいですねぇ。所詮、物質界で
生きる存在でしかない者は、神の手からは逃れられないのです。
私、道化でありました、、、、、ちっきしょーーーーー!反則だろぉ!アレはないよ!レギュレーション違反!誰か!警察呼んで!あの糞神をディメンション的なトコに封印してくれる組織ないの?
悔しい、マジで悔しい。オノレ、、、オノレ、、恨み晴らさでおくべきか!
ふぅふぅはぁはぁ、、、落ち着きました、落ち付きましたとも、ええ私は冷静です。冷静になりたくはないし、今すぐにでも、あのあのゲロカス神を切り刻みたくて仕方ありませんが、自分で招いた失敗でもあるので冷静にならざるをえません。
ゴホン。なにがあったかお話しましょう。
私が、顔面交通事故にあってから、ぶち込まれていた天幕とも言えない、継ぎ接ぎだらけの天幕から引きずり出されたのは、三日ほどの後の事でした。
後で聞いた事ですと、あの場所、廃棄予定の捕虜を放り込んでおく、場所だそうです。オークは頑丈ですから、あそこに放り込まれても、回復する可哀そうながもいるらしいので、定期的に見回り、回復したのを回収して再利用、死んだのを狼の餌にくれてやるそうです。
私もどうせ死ぬが一応と、放り込まれたおりました。そしてびっくり。生きているではないですか、では再利用と引きずりだされたのです。
最悪ですよホント。あと一日あれば、切られた腱もなんとか治り(これでも治癒の奇跡位できます)逃げ出せたのですが、また酷い目に会いそうになりました。
汚いからと水をぶっかけられ、引き立てられる私、流石にあの時は、今度こそ死ぬかなと思ってしまいました。ですが、少し待遇は良くなりました。
連中の長が、私を利用価値があると自分の所有物にしたのです。
なぜかと言いますと、連中の文化が関係しております。お話した通り、こいつらは女を子供を作る道具としか見ておりません。そしてその道具は強い程良いのです。
強いと言うのはどういう事かと言いますと、頑丈と言う事です。自分たちの酷い扱い(こいつらは酷いとは微塵も思ってないようですが)を受けても生き残れる女は、次代の子を産むに相応しい器と言うわけです。
その上、私は、あれだけ痛めつけられても、まだまだ暴れる元気のある暴れ狼、こいつは強い子が産めると踏んだ長は、私を占有する事に決めたのです。
まあ、待遇が良くなったとは言え、それは長の食べ残しが口に入れられるとか、水が飲めるとか言った、ゴミより少しましな扱いですがね。
内心怒りに燃えていた私ですが、命は直ぐには取られない様ですので、その場は大人しく回復に勤しむ事にしました。
いつもの手で長の篭絡をしないのか?
嫌ですよ!私にも選ぶ権利があります!こいつら最低なんです!少しは理解で済ますよ、通常のオークより、更に酷い環境で生き残る為に生み出した文化だと言う事は?でもねぇ、皆さまも体験してくださいましよ、あの扱い!
あそこにいたのは、一月ほどでしたが、その間、私は食い残しの骨を齧り、腐りかけの水を啜って生きていました。そこに激しい運動付き!
激しい運動の方もなんですかあれ!唯の繁殖行為!愛は勿論の事、情もテクニックも欠片もない獣の行為です!
皆様も誤解しては困りますが、大きいからって良い訳ではないのすよ!AVは演技です!エロゲはファンタジー!そこに情欲しかなくとも、相手を思う気持ちが、あってこその激しく前後です!小さい人も気にしてはいけない!小太刀使いの名手も存在する!ビッチエルフは断言します!
こいつ等痛いだけ!お前らは、そこらの木の又でしてろ!
そんな酷い生活でしたが、私、大人しくしておりました。それもこれもお腹の子を思っての事、幸いと言って良いのかわかりませんが、エルフのお腹は、人間さんの様に目立つ程大きくはならないので、気づかれませんでしたが、内心冷や冷やしてました。
そして約一月目、その間三度は場所を狼オークどもは移動しておりました。どうやら部族抗争の長引く昨今、手薄な集落が存在するので、彼らの略奪行為も頻繁になっているようでして、頻繁に移動して獲物を探している様なのです。
その日は、再三の襲撃により、大分儲けたと見えまして、北にある、彼ら部族の根城、通称「荒れ野」に帰ると言う前夜でした。
「荒れ野」は文字の通り唯の荒野、僅かな牧草地を巡り、日夜殺しあう、バトルグラウンドと聞いておりますから、私もそんな所に連れていかれるのは勘弁と行動をおこしたのです。
皆様に中には、私と同じく、異世界転生してオークと殺り合う羽目になられる方も、おられるかと存じますので、ここでレクチャーさせて頂きます。
延髄はエルフ、オーク、人間に限らず弱点です。オークと殴り合うなら容赦なくラビットパンチをお見舞いする事をお勧めします。
髭?あれは例外。髭の繰り出す戦法に、下帯一本だけで両手斧を持ち、こちらを一刀両断にしてくる戦法があるのですが、対したエルフが、髭をハリネズミにしようとも、膾切りにしようとも。二本の足が動く限り、刺し違えてこようとするのだそうです。、首を刎ねても、斧を振り下ろしてきたとの報告もありますので、生物学的な弱点を根性で何とかする髭は例外です。
話を戻しまして。
その夜、私は、馬鹿面を晒して寝入っている長の延髄に、尖らせた雪原狼の骨を差し込んでやりました。ざまぁ!
こちらが塩らしくしてたので油断してくれちゃってまあ!バァーカ!鎖も付けずにエルフと寝るとは愚か者め!ここ一月、這いずって暮らしたかいがあったと言う物!
ビクンと震えて動かなくなった巨体を蹴りつけると、私は小さくガッツポーズ!ようやっとここからオサラバできると言う物です。
「さあ、脱出っと、着物はどこに、、、流石に裸では荒野を歩くのは無理、、、あったあった」
灯なぞ無くともエルフのお目目は見える見える、戦利品が突っ込まれた箱から、適当にそれらしいのを引っ張り出し、サイズが合わないので、巻き付ける様に着込みます。
「水よし、ナイフよし、これは人間さん制だから切れ味良し、食糧は、、ダメですね、、生肉はすぐ腐る、、料理をしてる暇はないし、これは暫く絶食かな、、ごめんね坊や、お母さんが軽率で」
必要な物はある程度は揃いました。革袋には水もたっぷり入ってます。ご飯は無し!長の天幕には、腐りかけの肉は有っても保存食などございません。そこに転がっている馬鹿は生肉齧って生きてました。はあ、お腹の子に悪いなぁ、、、どうしてこう私は行き当たりバッタリになってしまうんだか、、、
「この蛮族!肉位焼け!」
私、その辺の怒りも込めて、もう一遍、この野郎を蹴りつけあと、こそっと天幕から脱出しました。本調子ではありません。腱を切られた足は痛み、体はバキバキ、少し痩せてしまいましたが、ここで脱出しないと、何時逃げられるか分かりませんから、仕方ないのです。
天幕から顔をだすと、外は正に真の闇、上手いことに、他の連中もお眠のようです。では行きます!抜き足差し足、、、ダッシュ!
痛い、凄く痛い、泣きそう。アッ駄目、涙が出る。叫びそう。切られた足が一月やそこいらで全快する訳ないですよね普通。走れるだけ奇跡と言ってよい。
叫びそうになる口を噛みしめ、取り合えず、ここから離れようとする私の耳に、雪原狼の遠吠えが聞こえてきます。
「気付かれた、、早い!寝てなさいよそこは!」
これですよ、部族の連中が歩哨も立てずに寝ている訳は此処にあります。あいつらはオークの中で一番狼を飼いならしているんです。彼らがオークの中でも蛮族だから狼が慣れるのか、雪原狼の魔力に当てられて彼らが蛮族になったのか、どちらか知りませんが、彼らの追跡能力は凄、、、
「長が殺られた!」「あの雌どこだ!」「見つけろ!唯じゃおかねぇ!」
私のお耳に酷く嫌な声が聞こえました。もう犯行が露見したのです。
「これは食い殺される未来もあるやもしれませんね」
自慢の神速も、今のままでは御馬さんくらいの速さしか出せません。
「もう少し、もう少しなんですよ。頑張れ私」
私も勝算なく逃げているのではありません。視界の遥か向こうには、森が見えているのです。「荒れ野」との境目にある針葉樹の森、そこまで逃げ込めれば、、、、
でもねぇ。あれは罰としては酷いんじゃないかな?痛いし、臭いし、屈辱的でした。過去形なのは助かったからです。
私は、野蛮極まるオーク部族の手から逃れ、安全な場所で、自分の失態を反省しております。屈辱なのは、それが自力でも、愛する子供たちの手でも無かった事です。
実際、この度の計画で踊っていたのは、オークではなく私の方でした。悔しいですねぇ。所詮、物質界で
生きる存在でしかない者は、神の手からは逃れられないのです。
私、道化でありました、、、、、ちっきしょーーーーー!反則だろぉ!アレはないよ!レギュレーション違反!誰か!警察呼んで!あの糞神をディメンション的なトコに封印してくれる組織ないの?
悔しい、マジで悔しい。オノレ、、、オノレ、、恨み晴らさでおくべきか!
ふぅふぅはぁはぁ、、、落ち着きました、落ち付きましたとも、ええ私は冷静です。冷静になりたくはないし、今すぐにでも、あのあのゲロカス神を切り刻みたくて仕方ありませんが、自分で招いた失敗でもあるので冷静にならざるをえません。
ゴホン。なにがあったかお話しましょう。
私が、顔面交通事故にあってから、ぶち込まれていた天幕とも言えない、継ぎ接ぎだらけの天幕から引きずり出されたのは、三日ほどの後の事でした。
後で聞いた事ですと、あの場所、廃棄予定の捕虜を放り込んでおく、場所だそうです。オークは頑丈ですから、あそこに放り込まれても、回復する可哀そうながもいるらしいので、定期的に見回り、回復したのを回収して再利用、死んだのを狼の餌にくれてやるそうです。
私もどうせ死ぬが一応と、放り込まれたおりました。そしてびっくり。生きているではないですか、では再利用と引きずりだされたのです。
最悪ですよホント。あと一日あれば、切られた腱もなんとか治り(これでも治癒の奇跡位できます)逃げ出せたのですが、また酷い目に会いそうになりました。
汚いからと水をぶっかけられ、引き立てられる私、流石にあの時は、今度こそ死ぬかなと思ってしまいました。ですが、少し待遇は良くなりました。
連中の長が、私を利用価値があると自分の所有物にしたのです。
なぜかと言いますと、連中の文化が関係しております。お話した通り、こいつらは女を子供を作る道具としか見ておりません。そしてその道具は強い程良いのです。
強いと言うのはどういう事かと言いますと、頑丈と言う事です。自分たちの酷い扱い(こいつらは酷いとは微塵も思ってないようですが)を受けても生き残れる女は、次代の子を産むに相応しい器と言うわけです。
その上、私は、あれだけ痛めつけられても、まだまだ暴れる元気のある暴れ狼、こいつは強い子が産めると踏んだ長は、私を占有する事に決めたのです。
まあ、待遇が良くなったとは言え、それは長の食べ残しが口に入れられるとか、水が飲めるとか言った、ゴミより少しましな扱いですがね。
内心怒りに燃えていた私ですが、命は直ぐには取られない様ですので、その場は大人しく回復に勤しむ事にしました。
いつもの手で長の篭絡をしないのか?
嫌ですよ!私にも選ぶ権利があります!こいつら最低なんです!少しは理解で済ますよ、通常のオークより、更に酷い環境で生き残る為に生み出した文化だと言う事は?でもねぇ、皆さまも体験してくださいましよ、あの扱い!
あそこにいたのは、一月ほどでしたが、その間、私は食い残しの骨を齧り、腐りかけの水を啜って生きていました。そこに激しい運動付き!
激しい運動の方もなんですかあれ!唯の繁殖行為!愛は勿論の事、情もテクニックも欠片もない獣の行為です!
皆様も誤解しては困りますが、大きいからって良い訳ではないのすよ!AVは演技です!エロゲはファンタジー!そこに情欲しかなくとも、相手を思う気持ちが、あってこその激しく前後です!小さい人も気にしてはいけない!小太刀使いの名手も存在する!ビッチエルフは断言します!
こいつ等痛いだけ!お前らは、そこらの木の又でしてろ!
そんな酷い生活でしたが、私、大人しくしておりました。それもこれもお腹の子を思っての事、幸いと言って良いのかわかりませんが、エルフのお腹は、人間さんの様に目立つ程大きくはならないので、気づかれませんでしたが、内心冷や冷やしてました。
そして約一月目、その間三度は場所を狼オークどもは移動しておりました。どうやら部族抗争の長引く昨今、手薄な集落が存在するので、彼らの略奪行為も頻繁になっているようでして、頻繁に移動して獲物を探している様なのです。
その日は、再三の襲撃により、大分儲けたと見えまして、北にある、彼ら部族の根城、通称「荒れ野」に帰ると言う前夜でした。
「荒れ野」は文字の通り唯の荒野、僅かな牧草地を巡り、日夜殺しあう、バトルグラウンドと聞いておりますから、私もそんな所に連れていかれるのは勘弁と行動をおこしたのです。
皆様に中には、私と同じく、異世界転生してオークと殺り合う羽目になられる方も、おられるかと存じますので、ここでレクチャーさせて頂きます。
延髄はエルフ、オーク、人間に限らず弱点です。オークと殴り合うなら容赦なくラビットパンチをお見舞いする事をお勧めします。
髭?あれは例外。髭の繰り出す戦法に、下帯一本だけで両手斧を持ち、こちらを一刀両断にしてくる戦法があるのですが、対したエルフが、髭をハリネズミにしようとも、膾切りにしようとも。二本の足が動く限り、刺し違えてこようとするのだそうです。、首を刎ねても、斧を振り下ろしてきたとの報告もありますので、生物学的な弱点を根性で何とかする髭は例外です。
話を戻しまして。
その夜、私は、馬鹿面を晒して寝入っている長の延髄に、尖らせた雪原狼の骨を差し込んでやりました。ざまぁ!
こちらが塩らしくしてたので油断してくれちゃってまあ!バァーカ!鎖も付けずにエルフと寝るとは愚か者め!ここ一月、這いずって暮らしたかいがあったと言う物!
ビクンと震えて動かなくなった巨体を蹴りつけると、私は小さくガッツポーズ!ようやっとここからオサラバできると言う物です。
「さあ、脱出っと、着物はどこに、、、流石に裸では荒野を歩くのは無理、、、あったあった」
灯なぞ無くともエルフのお目目は見える見える、戦利品が突っ込まれた箱から、適当にそれらしいのを引っ張り出し、サイズが合わないので、巻き付ける様に着込みます。
「水よし、ナイフよし、これは人間さん制だから切れ味良し、食糧は、、ダメですね、、生肉はすぐ腐る、、料理をしてる暇はないし、これは暫く絶食かな、、ごめんね坊や、お母さんが軽率で」
必要な物はある程度は揃いました。革袋には水もたっぷり入ってます。ご飯は無し!長の天幕には、腐りかけの肉は有っても保存食などございません。そこに転がっている馬鹿は生肉齧って生きてました。はあ、お腹の子に悪いなぁ、、、どうしてこう私は行き当たりバッタリになってしまうんだか、、、
「この蛮族!肉位焼け!」
私、その辺の怒りも込めて、もう一遍、この野郎を蹴りつけあと、こそっと天幕から脱出しました。本調子ではありません。腱を切られた足は痛み、体はバキバキ、少し痩せてしまいましたが、ここで脱出しないと、何時逃げられるか分かりませんから、仕方ないのです。
天幕から顔をだすと、外は正に真の闇、上手いことに、他の連中もお眠のようです。では行きます!抜き足差し足、、、ダッシュ!
痛い、凄く痛い、泣きそう。アッ駄目、涙が出る。叫びそう。切られた足が一月やそこいらで全快する訳ないですよね普通。走れるだけ奇跡と言ってよい。
叫びそうになる口を噛みしめ、取り合えず、ここから離れようとする私の耳に、雪原狼の遠吠えが聞こえてきます。
「気付かれた、、早い!寝てなさいよそこは!」
これですよ、部族の連中が歩哨も立てずに寝ている訳は此処にあります。あいつらはオークの中で一番狼を飼いならしているんです。彼らがオークの中でも蛮族だから狼が慣れるのか、雪原狼の魔力に当てられて彼らが蛮族になったのか、どちらか知りませんが、彼らの追跡能力は凄、、、
「長が殺られた!」「あの雌どこだ!」「見つけろ!唯じゃおかねぇ!」
私のお耳に酷く嫌な声が聞こえました。もう犯行が露見したのです。
「これは食い殺される未来もあるやもしれませんね」
自慢の神速も、今のままでは御馬さんくらいの速さしか出せません。
「もう少し、もう少しなんですよ。頑張れ私」
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